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桂山 龍彦 院長の独自取材記事

助光デンタルクリニック

(名古屋市中川区/伏屋駅)

最終更新日:2022/02/02

桂山龍彦院長 助光デンタルクリニック main

伏屋駅から7分ほど歩くと、ガラス張りのおしゃれな建物が見えてくる。「助光デンタルクリニック」は、桂山龍彦院長が1987年に開業し、今年で34年目を迎える。歯科の「怖い、痛い」イメージを払拭するためにたどり着いた「痛みの少ない治療」を掲げて、歯科嫌いの人にも笑顔で通ってもらえるようなクリニックをめざしている。2階の予防歯科を中心に対応するフロア「ルミーレ」は水が流れる癒やしの空間。先進の滅菌機を複数台設置するなど感染症対策にも注力している。そのすべては「歯科に楽しく通ってもらうための工夫」という桂山院長は冗談を交えながら気さくに話す人柄。遠方からも多くの人が訪れるのも納得だ。そんな桂山院長に「痛みの少ない治療」や予防歯科への思いを聞いた。

(取材日2021年8月23日)

「歯科は怖い、痛い」というイメージをなくしたい

クリニックづくりのこだわりをお聞かせください。

桂山龍彦院長 助光デンタルクリニック1

「歯科は怖い、痛い」というイメージを和らげるために、「歯科クリニックっぽくないこと」にこだわっています。待合室は吹き抜けで開放感あふれる空間に。歯科クリニック特有の臭いがしないようにしたり、気持ち良く過ごしていただけるよう生け花を飾ったりしています。1階の診療室は診療チェアの間にパーティションがないオープンスタイルです。個室がいいという方もいらっしゃるのですが、プライバシーを保てる一方で、患者さんをお一人にさせてしまうことがありますからね。オープンスタイルなら患者さんが倒れたり、急変したりしてもすぐに対応できるので、「目が行き届く」ということを優先しています。

2階はクリニックとは思えない、別世界のような雰囲気ですね。

「ルミーレ」といって、予防歯科を中心に審美歯科診療、インプラント治療などを行うフロアになっています。コンセプトは「水に浮かぶ異空間」。3台の診療チェアの前には人工の川が流れていて、水のせせらぎとアロマの香りに包まれて、ゆったりと治療やメンテナンスを受けていただけるようになっています。「どうしてそこまでするの?」と言われることもありますが、例えば、ホテルならお客さんをもてなすためにお花を飾ったり、香りに気を配ったりするのは当然のこと。心地良い空間づくりにはこだわっています。病気を治すだけではなく、患者さんが「ちょっと歯医者に行ってきれいになってこよう!」と楽しい気持ちで来院いただくために、このような環境づくりは大切ではないかと思っています。

ここまでのサービスを提供しようと思われた理由は?

桂山龍彦院長 助光デンタルクリニック2

当たり前のことをしてきただけです。ここ数年、歯科クリニックによりホスピタリティーを重視したサービスを取り入れるような風潮がありましたが、僕にサービスという意識はありません。当院は約15年前から現在のコンセプト、現在の建物で診療しています。「怖くない、痛くない」を突き詰めていくと、今のスタイルが必然だったのかなと思います。おかげさまで長野県や福井県など、こちらが恐縮するほど遠くから来られる方もいらっしゃいます。何かあったら困るからとご自宅の近くのクリニックをご紹介するのですが、それでも当院がいいと言って通ってくださる方もいて、ありがたいですね。

治療しないで済むように「予防歯科」に注力

「痛みの少ない治療」と予防歯科に力を入れる理由は?

桂山龍彦院長 助光デンタルクリニック3

歯科が嫌だという方があまりにも多いので、その理由を尋ねると「怖い、痛い」とおっしゃるんです。それならと、キーンと音のする切削具を使わずレーザーを使ったり、痛みの少ない麻酔の技術を身につけたり、いろいろ試しました。しかし、いくら良い機器や技術を使っても結局、「歯医者は怖い、痛い」という根本的なイメージは払拭できず……。ここまでやってもイメージが変わらないなら、根本的に考え方を変えなくてはいけないと思いました。そこで、痛みの少ない治療を追求した結果、たどり着いたのが「虫歯にしない」ということだったんです。

虫歯にならなければ怖くも痛くもない、いわゆる予防歯科の考え方ですね。

予防歯科という概念が日本ではまだ浸透していなかった20年ほど前から、「痛くないように」を突き詰めると「虫歯にしない」ことが大切というイメージが自分の中にはありました。そして、約15年前から本格的な取り組みを始めました。「痛くないんだったら歯医者に楽しく来れるでしょう」ということです。例えば、美容室で髪の毛を切って、さらにお手入れしてもらうことで、きれいになって気持ち良く帰ることができますよね。メンテナンスやクリーニングをしてお口の中がきれいになれば、気持ちが良い。そんな、行くのが楽しくなるようなクリニックをめざすことにしたんです。2階の「ルミーレ」はまさにそのための場所で、クリニックということを意識せず、お口の中をきれいにして気持ち良く帰っていただくことを最優先にしています。

予防歯科では歯科衛生士をはじめとしたスタッフの存在が重要になると思います。

桂山龍彦院長 助光デンタルクリニック4

現在は11人の歯科衛生士がクリーニングや歯磨き指導をしてくれています。高校生の時から当院でアルバイトをして歯科に興味を持ち、歯科衛生士専門学校へ入学、そして卒業後そのまま入職したスタッフや、県外から1時間半かけて通勤しているスタッフもいて、当院に魅力を感じ、僕のポリシーや診療スタンスも理解してくれているんだろうと思っています。院内では週2回ミーティングや勉強会を開いて、時には外部の講習会で学んだことを発表してもらうこともありますね。毎年新しい衛生士が入職しているので、一人ひとりのペースでステップアップしてくれたらと思っています。また、臨床研修施設として歯科医師、歯科衛生士の育成にも力を入れています。

歯科クリニックを上手に活用してもらいたい

近隣の病院やクリニックとの連携も積極的に行っていらっしゃいます。

桂山龍彦院長 助光デンタルクリニック5

当院は口腔外科をはじめ、専門の歯科医師も在籍し、総合的に診断・治療のできる「ミニ大学病院」のような歯科クリニックをめざしています。もちろん、当院でできることは診療しますが、より高いレベルの治療が必要であれば、患者さんの状況などを考慮して、適切な病院やクリニックをご紹介しています。患者さんは、当院を挟むことで大学病院などにも気軽に足を運んでいただくことができますしね。より専門的な治療を受けたい方やセカンドオピニオンを求めたい方など、当院を他の医療機関との間をつなぐコーディネーターだと思ってご相談いただければと思っています。

クリニックを日常的に活用してもらいたいという思いがあるそうですね。

そうですね。病院は病気を治すことが主な役割。でも美容室では、日常のお手入れをします。髪の毛を切るのはもちろんですが、カラーやトリートメントもするし、しかもプロがいるから安心して任せられて仕上がりに満足できる。それと同じことを歯科クリニックにも求めていただけたらと思っています。病気を治す目的で利用していただくのは当たり前として、メンテナンスやクリーニングをしたり、虫歯になる前に相談したり、どんどん利用していただければいいと思うんです。当院では、その役割を主に歯科衛生士が担って、患者さんのさまざまな悩みや要望をお聞きして、適切な対処法や解決策を提案させていただいています。僕に言いづらいことでも彼女たちになら話せることもあるでしょうし、歯科衛生士にもお気軽にお声がけいただけたらと思います。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

桂山龍彦院長 助光デンタルクリニック6

「歯をできるだけ削らず、痛みが少なく、楽しく通える歯医者さん」が理想ですね。来院されたらお話をして、お口の中をお掃除してきれいになって帰っていただく。歯科嫌いだった方が笑顔で通ってくださるようなクリニックになりたい。とにかくすべての方に歯科に通ってもらいたい、というのが僕の思いなんです。そのためにも患者さんとの意識の共有や、コミュニケーションの大切さを若い先生方にも伝えていきたいですね。患者さんは困ったことがあったらまずはご相談を。悩むよりも先に相談したほうが早いと思いますから。他院に通っていても構いませんし、相談したからといって当院に通っていただく必要もありません。どうなさるかは患者さんご自身がお決めになることですから。ぜひお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント/1本38万円~、ホワイトニング/2万5000円~、PMTC/5100円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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