全国のドクター9,182人の想いを取材
クリニック・病院 158,625件の情報を掲載(2024年4月25日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 名古屋市名東区
  4. 星ヶ丘駅
  5. 西山歯科
  6. 岩瀬 啓介 院長

岩瀬 啓介 院長の独自取材記事

西山歯科

(名古屋市名東区/星ヶ丘駅)

最終更新日:2023/07/21

岩瀬啓介院長 西山歯科 main

名古屋市営地下鉄東山線星ヶ丘駅からバスで6分、西山小学校バス停から徒歩3分の住宅地の中にある「西山歯科」。開業は1978年で、親子3世代で通う患者もいるそう。2016年に全面改装し、それを機に息子である岩瀬啓介先生が院長に就任した。まるでカフェのようなかわいらしい雰囲気が特徴の同院は、常に新しいことを発信している。歯科の枠を超えて、さまざまなことに挑戦し続ける岩瀬院長に、昨年から採用しているトリートメントコーディネーターのことや、同院のことについて聞いた。

(取材日2022年5月20日)

早期発見、早期治療をめざしブログで発信

大学を卒業してから開業するまでの経緯を教えてください。

岩瀬啓介院長 西山歯科1

大学卒業後は、岐阜市の歯科医院で勤務しました。その頃は、臨床のベースの部分を学ぶために、セミナーにも頻繁に参加していました。1年半たった頃には、分院長を任され、マネジメントもしつつ、技術も学ぶという感じでした。インプラントや矯正など、幅広くやっていた歯科医院だったので、あえてそういう歯科医院の道を選んで、技術面を磨きました。実家のある歯科医院に帰ってきたのは、2013年くらいですね。もうこちらに来てから10年ほどになります。当初は両親も診療していましたが、今は往診に行くくらいで、僕と代診の先生の2人体制でやっています。

お父さまの時代から変わったことはありますか。

1978年に開業してから変わらないことは、当時から通ってくださっている患者さんがいることです。96歳の方もいらっしゃいます。また、当時子どもだった方たちが大人になって、お子さんを連れて来てくれることもあります。3代にわたって通ってくださる患者さんもいるんですよ。僕の代になって、変化したことは、昔は保険診療ベースでしかできなかったことを、保険適用外になるけれど、もっと違った方法も提案できるようになったことです。改装して、新しい世代の方たちも増え、家族で安心して通ってもらえていることが、本当にありがたいことだと思っています。

積極的に情報発信されていますね。

岩瀬啓介院長 西山歯科2

僕はホームページにブログも書いています。空いた時間に1000字程度書くと決め、診療していて質問されるようなことを題材にしています。ブログを読んで、少しでも歯科医院に行こうとか、自分に当てはまることがあって、気づいてもらえるといいですよね。やっぱり早期発見、早期治療というのが一番良いことだと思うんです。歯のことに興味があって見てくださっている方が多いと思うので、そういう方たちの役に立つ情報になるよう、書いています。

歯科にとらわれず、枠組みを超えさまざまなことに挑戦

先生のブログでも取り上げられていた「歯の移植」について教えてください。

岩瀬啓介院長 西山歯科3

親知らずがしっかり生えていれば移植ができます。歯の欠損イコール、インプラントかブリッジかデンチャー(義歯)かというよりも、ご自身の歯でドナーが合えば、ご自身の歯を利用することができます。サイズと状態が良ければ、移植をお勧めすることもあります。この方法を知らない患者さんも多いのではないでしょうか。自分の歯を移動することで、噛み合わせができるのは、健康な歯も削らずに済みますし、患者さんにとって良いことだと思います。

先生がめざす歯科医院とはどういうものですか。

歯科医師だから、医療だからと枠組みを決めてしまうと、どうしてもできないことがたくさんあると思うので、歯科医師だから云々じゃなくて、枠を決めない考え方のほうがいろいろ柔軟にできるんじゃないかと僕は思うんです。例えば、ウェディングに対する取り組みもそうです。結婚式の前撮りまでに、歯を白くしたいとか、結婚式に向けて歯をきれいにしたいという方が増えてきています。せっかくの結婚式なので主役の方が幸せで笑顔になってもらえるといいなと思い、そうした方向けの施術も行っています。いろいろ枠にとらわれず、何かできないかなと常に考えています。

他にも枠にとらわれない例がありましたら、教えてください。

岩瀬啓介院長 西山歯科4

SNSで活躍している人とコラボレーションして、歯の情報を発信しています。影響力のある人が歯について発信してくれれば、皆さんも歯に興味を持ってくれるのではないかと思っています。情報発信というのは、自分からというのもあるだろうし、誰かを介して発信してもらうのも良いのではないかと思ったんですよね。これはスタッフが企画してくれた案です。当院のためにスタッフがいろいろ企画を考えています。基本的に、提案してくれたら、「じゃあ、やってみよう」というスタンスです。一歩踏み出すことは大切だと思うので、失敗しない限り成長しないという考えでやっています。失敗して、どう反省して、どう行動するのかという感じでスタッフを教育していけたらと思っています。待合室で男性アイドルのライブ映像が流れているんですけど、それもスタッフからの提案。意外と男性も興味を持ってくれて、好評なんですよ。

質問型のカウンセリングでなりたい自分に近づけたい

昨年からカウンセリング専門のスタッフを採用しているとお聞きしました。

岩瀬啓介院長 西山歯科5

歯科医師と患者の間に立ち、治療方法の説明やカウンセリングをする役割がトリートメントコーディネーターです。2021年10月から取り入れています。歯科というのは説明型の話が多い部分もあるのですが、質問型のカウンセリング方法に出合うことができました。その人がどういう想いをもって、どうなりたいか聞いた上で、なりたい自分と今の現状のギャップの部分をどう埋めていくのか、という話をします。突き詰めて、「健康になりたい」という思いに行きついたとしたら、それなら健康になるために、再発しないためにはどういう方法がいいのかを聞き、こちらから「こういう方法がありますよ」と提案し、患者さんの気持ちにお応えしていく形になりました。

患者さんの希望を聞くことを大切にされているのですね。

患者さんのお話をしっかり聞くことで、歯科医院に来るというよりも、スタッフと話しに来るという関係性ができればなと考えています。スタッフがカウンセリングによって患者さんのことを知ろうとすることが、患者さんもご自身について知ってほしいと思うことにつながって、信頼関係を築くことにつながります。そうすることで、何かあったらまず、トリートメントコーディネーターに相談しようと来てもらえたらいいなと思っています。そういう形も歯科医院のあり方としてすてきなのではないでしょうか。

先生にとっても大切な取り組みになっていますね。

岩瀬啓介院長 西山歯科6

新たに勉強しているスタッフもいます。自分のやりたい仕事で自分も成長できるだろうし、またそれが結果的に患者さんの健康にもつながると思っています。作業中心の仕事ばかりしていると、別に自分じゃなくてもいいのではと思い、モチベーションも上がらないかもしれないけれど、自分の仕事が患者さんに貢献していると実感できれば、やりがいを感じることができますし、顧客満足度を上げることにもつながると思うんですよね。歯科医院はどうしても院長主体の組織形態が多いので、スタッフが自立することで、組織としての力を上げていきたいです。良い組織だったら、患者さんもまた来たいと思ってくれると思うので。今はまだ現在進行形ですが、2、3年後に自分が思い描く組織になっていればいいなと思っています。

最後に読者にメッセージをお願いします。

歯科医院に楽しく通ってもらいたいです。当院にかかわらず、歯科医院はたくさんあるので、どこでも行ってもらって、なりたい自分というのを打ち明けてほしいです。それを打ち明けることで、なりたい自分と今の自分とのギャップを埋めることができると思っています。変わりたいと思ったら、勇気ある一歩を進んでいただければ、その先の人生が変わるはずです。やらない後悔よりは、やって、変わったほうがいいと思うんですよね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/30万8000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/44万円~、セラミック治療/4万9500円~、ホワイトニング/1万6500円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

Access