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歯ぎしりや虫歯や歯周病と
噛み合わせ治療の関係性メリットを知る

小澤歯科医院

(碧南市/碧南駅)

最終更新日:2022/12/14

小澤歯科医院 歯ぎしりや虫歯や歯周病と 噛み合わせ治療の関係性メリットを知る 小澤歯科医院 歯ぎしりや虫歯や歯周病と 噛み合わせ治療の関係性メリットを知る
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「歯が痛い」「歯茎が腫れている」など、歯科医院は悪い箇所を治療するために行くところと考えている人もまだ多いだろう。そして、治療時間や費用を考え、虫歯や歯周病など不具合のある部分だけを治療すれば良いと思いがちだが、実は口腔内のトラブルは、歯並びや噛み合わせとも関係が深いという。「小澤歯科医院」の小澤誠院長は「悪い歯だけを治しても、その他に悪い部分があった場合また悪くなってしまう。口の中はトータルに診て整えていくことが大切」と話す。そうすることが口腔内の疾患の予防につながり、長く健康な歯を保つことに結びつくという。自分ではなかなか気づくことができない「噛み合わせが悪い状態」が口の中にどのような影響を及ぼすのか、小澤院長にじっくり解説してもらった。

(取材日2020年3月12日)

噛み合わせを整え、口腔環境を良くすることは、長く健康な歯を保つことにもつながる

Q噛み合わせが悪いと、どのようなことが起こるのでしょうか?
A
小澤歯科医院 原因を追究し、口腔内環境を整えていくのが特徴

▲原因を追究し、口腔内環境を整えていくのが特徴

歯の下にはそれを支えている骨があり、その骨にまっすぐ力が加われば良いのですが、歯が飛び出ているような噛み合わせが悪い状態でぐっと噛むと、その歯が横に押されたり沈み込んだりして必要以上の力が加わってしまいます。この状態が続いてしまうと歯の下の骨が圧迫され、過度に負担がかかることで徐々に骨がなくなっていってしまうことがあるのです。また、歯の神経を治療した際金属の土台を立てることがありますが、それは歯根の中に杭が刺さっているのと同じ状態なので、歯並びが悪かったり、歯ぎしりなどの横揺れのような強い力がかかると、その杭が歯の根っこを引き割く力となり、歯そのものが壊れてしまうこともあります。

Q歯並びや噛み合わせの不具合は、歯周病とも関係が深いのですか?
A
小澤歯科医院 模型やモニターで丁寧に説明してくれる院長

▲模型やモニターで丁寧に説明してくれる院長

今は、成人に限らず多くの人が歯周病を持っているといわれています。歯周病になると、歯を支えている歯周組織、骨や歯根膜といわれる部分が弱くなってしまうので、そこに過剰な力が加わると、軽度な歯周病でもその強い力により、骨の吸収の進行が早くなって歯周病が悪化してしまいがちです。最終的には歯を失うこともあり、噛み合わせが悪くなってしまいます。その逆もあって、歯並びが悪いことで歯磨きが正しくできないために菌が残ってしまい、歯周病を悪化させることもあります。ですから、どちらか一方ではなく、全体的に抑制していかなければ、お口の中の崩壊を止めることは難しいと考えています。

Q先生の歯科医院では、治療はどのように進めるのでしょうか?
A
小澤歯科医院 噛み合わせが今後の口腔内を左右する

▲噛み合わせが今後の口腔内を左右する

まずは主訴を確認しその部分の治療をすることが基本ではありますが、私たち歯科医師がお口の中を診て判断することと、患者さんの訴えとでは治療の優先順位が変わってしまうことがあります。できるだけ患者さんの訴えを尊重するようにしますが、例えば、患者さんはこの虫歯1本だけを治してほしいと思って来院されたとしても、噛み合わせなど他の部分が悪い状態のままだと、また虫歯になってしまうことが多いです。同じ歯を再治療するときは前回よりも大変な治療になってしまうことがあるし、治療方法の選択肢も非常に狭くなってしまいがちです。一時的にその歯だけを治すのではなく、口の中全体を診てトータルに治療するように心がけています。

Q口の健康と体の健康は密接に関係があるそうですね。
A
小澤歯科医院 患者との治療目的を設定してから治療にあたる

▲患者との治療目的を設定してから治療にあたる

口の中というのは栄養素を取り込む最初の器官です。噛んで飲み込むという部分が機能していないと栄養の吸収に影響が出てきます。うまく噛めないことで食事が面倒になって食欲が落ち、結果として体調を崩すことにもつながっていきます。そうして栄養不足が続くとさらに筋力が弱り、余計に食べられなくなる、という悪循環ですね。歯が健康でよく食べられる方は、長寿の方が多いと思います。また、口の中にはもともと細菌がいるのですが、虫歯や歯周病などで口腔内環境が悪く細菌が多いと、高齢になって口や喉の筋力が低下してむせる力が弱くなった時に、誤嚥によって細菌が気道に入り込んでしまい肺炎になってしまうこともあります。

Q私たちができること、気をつけると良いことを教えてください。
A
小澤歯科医院 全身の健康にまで配慮してくれる院長

▲全身の健康にまで配慮してくれる院長

まずは正しい歯磨きの仕方を覚えてほしいです。子どもの頃教えてもらったまま、専門的な知識を得ず何となく磨いている方が多いと思うので、正しい歯ブラシの当て方や歯間ブラシなど補助ブラシの必要性など、正しい知識を身につけてほしいと思います。それから、もう1つは定期検診が大切ですね。虫歯も歯周病も噛み合わせの不具合も自分では気づきにくく、自覚症状が出た時には進行していることが多いです。早期発見することで、治療も軽く済み、今後また悪くなるリスクも減らせると思います。特に若い方は歯がまだ未熟なこともあり虫歯の進行が速いので、子どもの頃から定期検診を受ける習慣をつけてもらい、早期発見することが大切なんです。

ドクターからのメッセージ

小澤 誠院長

今までお話ししたように、お口の中はトータルで診ることが大切です。虫歯や歯周病というポイントだけ治療しても、口腔環境が整っていなければ、不具合を繰り返すことになるでしょう。例えば、インプラントを考えた時、歯がないからまずインプラントと思いがちですが、当院では「すべての歯の治療が整ったらインプラントをしましょう」と患者さんにも説明しています。そのために、インプラントやかぶせ物を作る場合、まずは仮歯を作り、その状態で歯磨きができているか確認し、それと並行して噛み合わせなどお口の中を整えていくようにしています。正しい磨き方を覚えてもらうために、歯ブラシ指導も行っているのでご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/1本:35万7000円~37万円

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