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小林 史典 院長の独自取材記事

ニシキ歯科

(常滑市/多屋駅)

最終更新日:2021/10/12

小林史典院長 ニシキ歯科 main

ショッピングセンターや大型倉庫店のオープンで近年活気を増す常滑市。多くの人が集う界隈に「ニシキ歯科」がある。落ち着いた雰囲気のビルの2階には、先進の歯科設備がそろえられていた。小林史典院長は、体への負担が少なく、かつ噛みしめる力を得られるインプラントの普及を通して、患者一人ひとりのQOL向上に取り組んでおり、「人生100年と言われる今、歯から健康寿命を延ばすお手伝いをしたい」と語ってくれた。開業のきっかけや歯周病治療や口内環境改善のための取り組みなど、幅広く話を聞いた。

(取材日2018年9月5日)

先進の機器を取り入れ、質の高い治療をめざす

歯科医師になり、常滑で開業されたきっかけは?

小林史典院長 ニシキ歯科1

もともと父が税理士で、「何か国家資格を取るといい」と勧められていました。自然に医療の道へ進みたいと考え、結果的には歯科を選びました。大学在学中も、その後の勤務医時代も名古屋市内にいたのですが、ちょうど開業を考える頃に、こちらの歯科医院を紹介されたんです。当時の先輩歯科医師から、「常滑に後任を探している歯科医院があるから、ぜひ継いでみないか」という提案でした。お会いしたことのない先生なので迷いましたが、何かのご縁だと思い、思い切って開業しました。1995年に開業してから、もう20年以上。すっかり常滑にもなじんで、愛着を持っています。学校医や園医を務めており、常滑は第二の故郷と言っても過言ではありません。

歯科用CTを導入されているんですね。

開業から少したって導入を決めました。歯科用CTを使うと情報が多くなるので、丁寧に治療ができるのが大きな利点だと思います。患部の状態を立体的に把握できたり、骨の厚みや歯の間の距離など、数値が詳細に確認できるのがありがたいです。特にインプラント治療では、事前の状況把握が大切です。歯科用CTは10年ほど前から一般的になってきましたが、早くから導入して良かったと思っています。治療の質を上げるために、診察の段階から気を配っていきたいと思っているので、歯科用CTの使用は私にとってはマストですね。

かぶせ物治療にはCAD/CAMシステムを活用されていると伺いました。

小林史典院長 ニシキ歯科2

CAD/CAMシステムは、自動でセラミック素材からかぶせ物を削り出す機械です。患者さんの歯の形を精密に測定し、そのデータをもとに補綴物を加工します。従来であれば、歯型を採り、歯科技工士が1週間ほどかけて作っていたものが、ほぼ1日でできてしまうので、仮歯期間もなくなりました。加工自体は1時間程度になります。もちろん、すべての歯にこのCAD/CAMシステムが使えるわけではありませんが、そもそもセラミックの詰め物は、銀歯やプラスチックに比べると歯質とのなじみが良く、長持ちしやすいとされています。ですので、積極的にお勧めしたいですね。歯科用CTもCAD/CAMシステムも、治療の効率化と質の向上に努めるために助けてくれる私の強い味方です。

噛める喜び。患者の負担軽減に配慮したインプラント

インプラント治療に力を入れているとお聞きしました。

小林史典院長 ニシキ歯科3

「うまく噛めない」「咀嚼に力が入らない」といった義歯やブリッジで起こるトラブルの回避につながる方法がインプラントだと思っています。実際に部分入れ歯を使用していた患者さんが、インプラントを入れた際に食べ物を噛みやすくなり、食べる楽しみを思い出したということもありました。インプラントは残っている歯に負担がかかりにくいものなので、「自分の歯を大切にする」という予防歯科の観点からも、当院ではインプラントをお勧めしています。健康な歯を1本でも多く残すための治療ということですね。

インプラント治療も患者さんの負担に配慮した方法を導入されているそうですね。

はい。このインプラントで、手術回数を抑えることで術後の腫れや痛みを軽減します。さらに歯科用CTを使って切開する箇所を慎重に見定め、なるべく小さく切り取っています。ただこの方法はある程度の技術が必要になります。当院では患者さんへの負担やQOLを考えて、持てる技術を尽くして精一杯対応しています。手術への不安からインプラントを敬遠している人に、ぜひご相談いただきたいですね。

やはり「歯を残す治療」を行うために歯科保存科に進まれたのですか?

そうですね。「健康な歯を1本でも多く残してあげたい」という思いから、そういった点を専門的に学べる保存科を選び、その中でも根管治療(歯の根の部分の治療)を中心に学んできました。根管治療をすることによって、長く自分の歯で過ごせるようになります。根管治療で最も重要なことは、患部へ雑菌を介在させないようにすること。なので、治療の際には基本的にラバーダムを使用しています。ラバーダムとは治療する歯を保護するためのもので、唾液による感染や汚染を防ぐことができます。感染させないようにすることは歯科医師として当然の義務だと思いますからね。本来の患者さん自身の歯を残すことと、感染予防にはこれからもより一層力を入れていきたいです。

他には何か特徴的な診療をされていますか?

小林史典院長 ニシキ歯科4

歯だけでなく、口内環境全体が良くなるようにお手伝いしたいと考えています。高齢の患者さんには、口が乾いてしまうドライマウスにお悩みの方も多いので、何か対処法がないかと探してきました。決定的な治療法が確立されていない中で、食物に含まれるある物質が有用なのではという研究が報告されており、患者さんのご要望に応じて対処法もご提案しています。歯だけにフォーカスせず、口の中全部をケアすることで、より長く健康を保ってほしいと思います。そのためのケアやアドバイスを受ける場所としても、当院を気軽に活用してほしいです。

口内環境を改善し、健康寿命を延ばしたい

お仕事以外ではどんな楽しみをお持ちですか?

小林史典院長 ニシキ歯科5

治療も趣味の1つではありますが、飼い犬と戯れている時間が、いい気分転換になっています。もとは娘のために飼ったのですが、今では私と妻がすっかり夢中になってしまいました。一応、犬の口内環境にも気を配って、たまに歯磨きもしてあげていますよ(笑)。ペット好きな患者さんともお話できたらうれしいですね。3歳のマルチーズが朝起こしに来てくれると、疲れも吹き飛びます。かわいいペットが日々の活力の源になり、集中して治療に取り組めています。

歯科指導の中ではどのようなことに気を使われていますか?

歯科衛生士が歯を染め出して、汚れの残りやすい部分をチェックします。それからブラッシングの仕方を指導しています。実は喫煙も歯に良くないのですが、こうした歯に悪影響がある事柄についても、対処法をアドバイスしています。日々のケアが何より大事なのですが、定期的に歯科医院でプロフェッショナルケアを受けることで、さらに歯を健康に保っていこうというモチベーションにもつながりますよね。例えばホワイトニングは審美的な効果だけではなく、日々のブラッシングを続ける意義も高めてくれます。白い歯を維持したいという気持ちが大切なんです。ぜひ“たまに歯科医院に立ち寄る”という習慣を持ってほしいです。

今後も、歯周病治療や予防歯科に注力されるのでしょうか?

小林史典院長 ニシキ歯科6

そうですね。「人生100年」と言われる時代に、ただ長生きするだけでなく、元気に生きて“健康寿命”を延ばしてほしいと思うんです。最近ではかなり高齢でも自分の歯が残っている人が増えてきて、総入れ歯の人はまれです。しかし歯は残っていても、状態が悪ければあまり意味がありませんので、QOLの向上のために歯周病も改善すべきだと感じます。歯周病を患っていると、誤嚥性肺炎を引き起こすことにつながったり、糖尿病との連関も指摘されるなど、さまざまなリスクになり得ます。歯科検診を定期的に受けている人は、生涯にわたっての医療費が低いという調査結果もあるほどです。自分の歯や口の中の状態にもっと関心を持ってもらえるよう、これからも歯周病のリスクとメンテナンスの重要さをしっかりお伝えしていきます。ですので、患者さんにはぜひとも気軽にご相談にいらしていただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/25万円~
ホワイトニング/(オフィスホワイトニング)2万7000円~、(ホームホワイトニング)1万9440円~
CAD/CAMシステムを用いた治療/3万2400円~
※すべて税別

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