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飯田 資浩 院長の独自取材記事

こまき矯正歯科

(小牧市/小牧駅)

最終更新日:2021/10/12

飯田資浩院長 こまき矯正歯科 main

小牧駅から徒歩3分、「こまき矯正歯科」は開業25年を迎えている。院長の飯田資浩先生は、長く矯正歯科を専門としているエキスパートだ。歯学部生や若い矯正歯科医の指導にも携わり、飯田院長のもとには大学からたくさんの感謝状が贈られていた。同院は小児矯正も数多く手がけている。「矯正治療は長くかかるため、患者さんはモチベーションを保つのが難しいんです。一人ひとりの個性を認めて寄り添っていく診療が大事ですし、子どもたちと仲良くなれるので楽しいですよ」と微笑む飯田院長に、質の高い診療のこだわりや矯正治療への思いをたっぷりと聞いた。

(取材日2017年1月10日)

絶えず新しい情報を取り入れ、質の高い治療を提供する

開業までの経緯や、歯科医師を志されたきっかけを教えてください。

飯田資浩院長 こまき矯正歯科1

開業して25年になりますが、当時は尾張地区に矯正専門の歯科医院がなかったんですね。地元は名古屋市内なのですが、この辺りで開業してほしいというニーズもありまして。ちょうど開業準備をしている頃はバブル真っ只中で、小牧もホテルができたりピーチライナーが開通したりと、発展性のある街だなと思ったんです。患者さんも当時から真面目な方が多い印象ですよ。また、僕が歯科医師を志したのは、人の役に立ちたいということが大きかったんです。医療は人の苦しみ痛みをとってあげられて喜んでもらえる、やりがいのある仕事だろうなと思いました。

矯正歯科に進まれた背景や、矯正専門の歯科医師として大切にされていることはありますか?

高度経済成長で日本が豊かになり、歯科治療においてもただ単に食べられればいいということではなく、生活の質を高めるような医療に寄与したいという思いが強かったことですね。矯正治療において大事なことは、蓄積されていく症例をしっかりと資料として保存し利用していく事です。セファログラムやCTや模型などのデータを正確にそろえて、患者さんに視覚的にもわかりやすく治療前や経過、治療後の資料を見せていくことでモチベーションを上げていくこともできますし、同じような症例に出会った場合の「落とし穴」つぶしにも利用します。また、近隣の一般歯科医からの紹介も多いことから紹介医との連携を密にする事も重要と考えています。

他にも先生ならではのこだわりはありますか?

飯田資浩院長 こまき矯正歯科2

日々すべてのものは進化しています。情報を得るために講習会に出ても本を読んでも、やはり一人の耳、一人の目で吸収できることには限界があるので、大学病院と連携しながら最先端の装置や技術に触れたり、反対に講師という立場で学生を指導していくことによって、今の歯学部生の現状を知ることも大事だと思うんです。大学側もいろいろな症例がほしい場合もあるので持ちつ持たれつの関係ができると良いと思っています。その他に大事だと思っていることに、もし自分が倒れて診療をすることができないなど不測の場合に備えることがあります。矯正治療は長くかかりますので、何かあったときに大学と連携できることも大事なことかなと思います。患者さんからお金をいただき治療を始めるからには責任がありますし、最後まで完結していくことが義務ですから、矯正治療をする身としてはいつも念頭に置いています。

何のために矯正治療をするのか

子どもの矯正治療の特徴はありますか?

飯田資浩院長 こまき矯正歯科3

子どもの治療は二期に分け、幼い頃は骨格的に問題のあるものを治し、成長が止まってから歯列を治していく治療が多いですね。例えば出っ歯で下顎の小さい場合は、大人だと下顎にあわせて上顎を引っ込めるしかないですが、子どもだと成長を利用して下顎をある程度大きくすることができるので、顔つき自体を変えることができます。また、上顎と下顎は成長する時期が異なり、下顎は思春期によく発育するんですね。受け口の場合、背が伸びる間は下顎が出てくる可能性があるので、手根骨を見たり身長を測ったりして経年的なデータも診ていきます。女の子だと生理や男の子だと声枯れなどその辺りも確認していきますね。最終的に成長が止まり、すべて歯が生え変わって奥の第二大臼歯(だいきゅうし)までしっかり噛めるのを確認できるまでは終われないので、治療期間は長くかかるんです。

子どもとのコミュニケーションで大切にされていることはありますか?

こちらが矯正治療のことばかりを一方的に押し付けてもダメなんです。僕自身も3人の子育て経験でずいぶん変わりました(笑)。反抗期だったり受験だったり、いろいろありますから。例えばサッカーに夢中になってやれない時期もあるんですよね。相手を肯定して味方になりつつ、せっかく縁あって始めたのだから何とか両立していく方法を考えていきますね。矯正治療は続けていただくことが何より大切なので、その子の下地や、家庭環境も考えて進めていく必要があります。どうしても装置の使用ができなかった場合は、最終手段として固定式にしたり大人になってから抜歯するとかリカバリーする方法もあるので、親御さんにはそこらあたりを十分に説明しています。

先生はアフターメンテナンスにも力を入れていらっしゃるそうですね。

飯田資浩院長 こまき矯正歯科4

保定期間と言いますが、治療後にちょっとした噛み合わせを調整することで長持ちすることもあるので、僕の場合は治療後3年は患者さんに来ていただいています。何のために矯正治療をしたのかということですよね。しっかりとした噛み合わせを維持していくためには、治療後も診ていく責任があるんです。経営的なことだけを考えればマイナスですが、僕はそういう考え方は嫌なので、患者さんにはご足労いただきますが、そこはこだわっています。治療期間中も治療後の後戻りをしないための方策を立てますが、親知らずなど何が起こるかわからないですし、患者さん自身は毎日見ていると気づかないこともありますからね。3年ぐらいは患者さんに嫌われても連絡しています(笑)。中には治療後10年以上通ってくださる方もいます。

すべての説明を怠らず、信頼関係を築いていく

診療において心がけていることはありますか?

飯田資浩院長 こまき矯正歯科5

やはり治療前に説明すること、これに尽きますね。矯正治療はいいことばかりではなく、例えば虫歯になりやすいとか後戻りする可能性があるとか、起こり得ることはすべて説明します。患者さんからすれば、早く治療が終わるに越したことはないので、技術的にできることは何とかしてあげたいと思いますが、治療内容や期間や結果を納得していただくためには、しっかりと最初に説明することが大切ですね。そのためには、先ほども言ったように一人ひとりの正確な資料が必要なんです。また、全体の噛み合わせはとても重要。特に第二大臼歯は噛んだ時に1番最初に当たる歯で、顎関節に1番近いので、しっかりと噛めるようにしておかないと顎関節症になったり顎がずれてしまうことがありますから、気を付けて診ていますね。

お休みの日はどのように過ごされていますか?  

最近は週2日ジムで筋トレとランニングをしています。筋トレも続けないと絶対だめなんですよ、だから頑張って結果が出てきてうっすら腹筋も割れてくると、テレビのCMではないですが僕もまだまだ頑張るぞと思えてきますよね(笑)。矯正治療と同じですが、結果が見えてくるとモチベーションにつながります。ちなみに矯正治療とジムで共通しているのは、アドバイザーがいることです。一人で一生懸命やっても続かないんですよね。アドバイザーが頑張っているねと認めてくれたり、患者さんにしても、こちらが声かけをして成果を褒めてあげて励ましながらやっていく、そうすることで前向きに続けてくれるかなと思っています。

最後に今後のご展望と、矯正治療をお考えの方々へのメッセージをお願いします。

飯田資浩院長 こまき矯正歯科6

やはり質の高い治療を続けていきたいですし、次世代の育成や患者さんをしっかりと引き継いでいくことも将来的には考えていく時期なのかなと考えています。矯正治療をお考えの方は、ただ単に近い・安いからではなく、最初に期間や費用についてしっかりと説明があり、自分と同じような症例を見せてくれるなど、その先生の考え方をしっかり聞いてよく吟味してほしいですね。僕自身も少しでも患者さんの負担を少なくできるように、絶えずアンテナを張って大学と連携したり、矯正歯科の仲間同士で勉強会をしたりしていくことが大事かなと思いまね。そうやって25年やってきたつもりですが、まだまだ毎日毎日が勉強だなと思いますよ。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/片側40万円~(税別)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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