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早川 基樹 院長の独自取材記事

早川歯科医院

(東海市/南加木屋駅)

最終更新日:2022/05/23

早川基樹院長 早川歯科医院 main

南加木屋駅から徒歩約2分。この地域で40年以上にわたって人々の歯の健康を守り続けているのが「早川歯科医院」だ。早川基樹院長が父親である先代院長の後を継いでからは、栄養医学の考えを取り入れた歯科診療に取り組んでいる。歯の健康は体全体の健康からなると話す早川院長は、同院でサプリメント摂取など栄養面からのアドバイスや、さらに歯科治療で用いた金属による体への影響にも目を向けたアプローチを行う。患者と話すのが好きだという早川院長に、栄養素の摂取と歯科との関わり、地域医療にかける思いなどについて聞いた。

(取材日2021年11月15日)

父の背中を見て育ち、歯科医師の道を志す

歯科医師をめざしたきっかけと、これまでの経歴をお聞かせください。

早川基樹院長 早川歯科医院1

父親が長い間この場所で歯科医師をしていたので、自然と自分も2代目として同じ道に進もうと思いました。歯科大学卒業後は父と診療を行いながら、別の歯科医院でも矯正を学び、腕を磨きました。その歯科医院では、通常の矯正ではなく難しい症例の患者さんを多く受け入れていたんです。外科的な処置もしていたので、噛み合わせや顎の骨格についても詳しく学べましたね。その後、2014年に正式に当院の院長に就任しました。

院内のこだわりを教えてください。

インテリアで特徴的なのはウォーターカーテンですね。入った瞬間の高級感や重厚感を大切にしたかったので、ラグジュアリーな雰囲気が出て良いかなと思い、患者さんの目にとまりやすいよう受付に配置しました。あとは、父は絵が好きなので、院内のいたるところに飾っています。診察室については、半個室が3部屋、完全個室が1部屋あります。患者さんのプライバシーにも配慮して、仕切りの壁を少し高めに設定してあるんですよ。完全個室の診察室は、主に自費診療やメンテナンスに使います。カウンセリングルームとしても利用できるので、金額の話や検査結果の細かな説明などもそこで行うようにしています。

院内感染の防止についてはどんな対策をとっていますか。

早川基樹院長 早川歯科医院2

殺菌力や安全性を追求した装置を導入しており、治療時に用いる水はすべて除菌水です。また全チェアーに口腔外バキューム、技工用バキュームを設置しました。他にも、空気清浄機、オゾン除菌装置、噴霧器で空間の除菌を行い、診療後に器具の洗浄や滅菌の処理をしています。ユニークなのは、受付スタッフの補助としてペットロボットがいることですね。受付で患者さんが検温した後に待合室で待つように案内し、もし発熱がある場合は予約を取り直してもらっています。人との接触を避けられますし、患者さんからもかわいいと評判なんですよ。医療提供側として、衛生面での配慮や、放置することで症状が悪化することを患者さんにきちんと説明し、安心してもらえるように努めています。

栄養医学の考えを取り入れた歯科診療に取り組む

こちらでは、どのような診療が受けられますか?

早川基樹院長 早川歯科医院3

当院では歯も体の一部であると考え、歯を治すということはもちろん、体全体の健康を考えた上での歯科治療というスタンスで治療をしています。歯の治療は、基本的にほとんどが対症療法です。虫歯ができたら削る、虫歯にならないよう歯磨きをする、といったこともそうですね。当院ではそれ以前の、「食」に関するところの指導も含めて歯科診療と考え、口に入るものはすべて気を遣っています。サプリメントのアドバイスをするほか、管理栄養士も在勤し、その都度患者さんにとって適切な食事指導や栄養素の指導も行っています。

歯科の領域にとらわれないお考えをお持ちなのですね。

当院では、歯科医院ではあまりやっていないアプローチを行っているのが特徴です。父から代替わりする際、新しい考えも積極的に取り入れていきたいと思ったのです。私はもともと、検査する側の技術や経験値によって、結果の数値が変化するデータではなく、客観的な科学的データを重視しています。例えば、歯茎の検査で口の中を赤く染めてどこの面が汚れているかというチェックも、人によって検査結果が変わってきます。このような主観的とも言える手法には疑問を持っていたのです。特に今は医科歯科連携が重要視されているので、医師と共通の言語で話ができることが大切だと思います。例えば歯周病についても、内科の医師と話すならば、歯科でしか伝わらない用語は使いません。その歯周病がどれだけ全身に影響を与えているか、採血して炎症反応を見て、その数値をもとに伝えるようにしています。

具体的にどういった取り組みをされているのですか?

早川基樹院長 早川歯科医院4

先述したとおり栄養素に着目した、栄養指導などのアプローチが特徴です。加えて、歯に詰めたアマルガムという金属による体への影響にも目を向け、アマルガム除去にも対応しています。栄養指導に関しては、食事指導はもちろん、場合によってはサプリメントの摂取もアドバイスしています。適切な栄養素をしっかり取ることができると、体だけでなくお口の健康維持にも役立つでしょう。「治してもすぐ虫歯ができてしまう」「口内炎がなかなか治らない」など、お口で気になる症状があったとき、栄養面から考えれば解決につなげるための糸口が見つかるかもしれません。栄養指導やアマルガム除去に関しては、市街や県外など遠方からも希望される患者さんが多くいらっしゃいますよ。

歯と体をトータルで健康に導く歯科医院でありたい

地域での医療活動などにも参加されていると聞きました。

早川基樹院長 早川歯科医院5

現在、東海市歯科医師会専務理事として、地域活動にも取り組んでいます。例えば、東海市で毎年6月に行われる地域密着のイベントにも積極的に参加しています。地元の有名企業などもブースを開き、食育活動を行っていますが、私も歯科医師会として、子どもたちが歯科医師の職業体験をできるようなイベントやアプリを使ったゲーム、歯周病検査、無料の健康相談などを開催しています。今、80歳以上で、20本以上残存歯があることをめざす「8020運動」から、さらに年齢が上がり「9020運動」が推奨されるようになってきました。ぜひ若い世代にももっと歯に関心を持ってもらえるよう、今後もこのような地域活動を続けていきたいですね。

今後の展望をお聞かせください。

栄養医学からみた予防歯科をもっと推進していけたらと思います。当院では問診票にどんなサプリメントを飲んでいるか、患者さんに書いていただくのですが、以前と比べると多くの人がサプリメントを摂取しているように思います。でも本当に必要な栄養素は何か、質の良いものは何かを知っていれば、抱えている体の不調を考える上でも武器が一つ増えますよね。例えば、栄養素不足が舌痛症や知覚過敏の原因になっていることもあります。アメリカのことわざに「Priority to Dentistry」という言葉があります。これは「大病の前には口に症状が出る」という意味です。虫歯や歯周病は体が発する最初の警告を指しているのかもしれません。もう少し、お口の中の状態が体全体に影響しているという認識を広め、地域全体のリテラシーを底上げしていきたいですね。

読者にメッセージをお願いします。

早川基樹院長 早川歯科医院6

鏡で顔を見るとき、ぜひ口の中まで顔の一部として見るような習慣をつけてもらえたらと思います。口内炎や虫歯、口の乾きなど、口の中で起きていることは体で何かが起きるサインとも考えられますし、姿勢も呼吸も、体中さまざまなところに関係しているのが口の中です。もっと気にかけてもらえたらと思います。今後も、歯と体の健康を結びつけて考える医療を提供し、体全体の健康をなんでも相談できるような歯科医院でありたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療:20万円~、アマルガム除去:2万7500円~(かぶせ物代別途)

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