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川井 甲午郎 理事長の独自取材記事

カワイ歯科

(一宮市/新木曽川駅)

最終更新日:2020/04/01

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一宮市木曽川町の住宅街にある「カワイ歯科」。歴史を感じさせる茶色いれんが壁の建物が目印だ。顎関節症をはじめとする顎口腔治療を得意とすることで知られ、愛知県近郊のみならず関東・関西・九州からも、咬合由来のめまいや頭痛・耳鳴りに悩む人が足を運ぶという。「私も顎関節症を経験しましたから、患者さんがどれくらい深刻な状態なのかわかるんです」と話す川井甲午郎理事長は、優しい笑顔が印象的。聞き上手な川井理事長を前にすると、患者も安心して困り事を打ち明けられそうだ。歯周病治療についても専門的に学び、予防歯科にも注力している同院。開業から38年がたった今、診療に関することや患者への想いを改めて語ってもらった。
(取材日2019年3月20日)

自身の経験をもとに噛み合わせで悩む患者に寄り添う

どのような患者さんが多く来られますか?

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中高年の方を中心に、上は90代の方までさまざまな年代の方がおみえになります。おかげさまで開業38年。長く通っていただいている患者さんも多いです。私が顎口腔系や歯周病の治療を専門的に行っているものですから、近隣の方はもちろん、遠くは九州や大阪府、埼玉県、山形県など全国各地からも相談に来られる方がいらっしゃいます。特に噛み合わせの不具合が原因と考えられるめまい・耳鳴り・肩こり・頭痛などの不定愁訴にお悩みの方の受診は多いですね。

噛み合わせの治療に注力されるようになった経緯を教えてください。

きっかけは、私自身が39歳の時に顎関節症になったことです。かなり重度の症状で、めまいや雲の上を歩いているような浮遊感、突然の頻脈や血圧の低下など自律神経の不調に悩まされました。通常、診療する際には学術的なエビデンスに基づいて治療方法を決定するのですが、その前提には患者さんの痛みやつらさといった症状があります。私が診察を受けた時には、その症状の深刻さを歯科医師に理解してもらうのに、なかなか伝わらないもどかしさを覚えました。自分が経験しないと本当の症状の重さはわからないということを、病気が知らしめてくれたんです。そこで自分なら患者さんが置かれている状態をより的確に把握できると思って、噛み合わせ治療に取り組むようになりました。

噛み合わせの不具合で体にも不調が生じることがあるのですね。

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中には自覚症状がほとんど出ない人もいますが、顎が痛い、口が開けづらいといった症状に加えて、多くの場合はまず首から上の部分、つまり鼻、耳、目などに違和感が表れます。特に頭痛、肩こりが多いですね。それは歯や顎から首にかけての骨・筋肉が、約5キロもある頭を支えているからと考えられます。噛み合わせに不具合があって前後左右のバランスが崩れると、頭の位置が不安定になります。そして悪くなった姿勢を正そうとすることで、代償性収縮が起こり、このような症状が起きやすくなります。治療にあたっては噛み合わせの調整、スプリントを使った頭位の是正、重心の適正化を行っていきます。重症の人は数年単位での治療が必要ですが、軽度の場合は、その日のうちにちょっとした調整だけで対応できる場合もありますよ。

患者を苦しみから脱却させたい

診療の際に心がけていることは何ですか?

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診療は人の人生に関わることですから、当たり前ではありますが失敗しないことです。実は噛み合わせの不具合は、ストレスで歯を食いしばることがきっかけで発症することもあり、根本の原因として心に不調を抱えておられることもあります。ですから、疾患の直接的な原因だけでなくその人の背景までも理解することが大切。その人がどれくらいの闇の中にいるのか知って、苦しみから脱却させなければなりません。治療の技術的な面においても、原因をはっきりさせることは重要です。根拠なくうわべだけ噛み合わせを整えるために歯を削ったりすると、余計にバランスが悪くなりかねませんからね。目的は、患者さんの主訴を解消し満足してもらうこと。悩みから解放された状態で帰ってもらうよう、常に心がけています。

歯周病治療も専門的に行われていると伺いました。

開業後に再び大学で歯周病学を学び、学位を取得しました。2000年頃のことですが、その頃にちょうど歯周病治療が世の中で注目されはじめ、歯科医療の中で重要なウエートを占めるようになってきていましたので。深く追求しようとすると自分で本を読むだけでは足りず、現場のことも知りたかったので大学へ通いました。今では、歯周病が体の健康にも影響を与えることがわかってきています。例えば、歯周病菌が体内に入ることで、動脈硬化を助長し、心筋梗塞や脳梗塞の原因の1つとなります。さらにはアルツハイマー病についても、歯周病との関係が指摘されています。当院では軽度のメンテナンスから重度症例まで幅広く対応できますし、合わせて咬合治療も行って総合的に口の健康状態を改善していくことにも力を入れていますので、ぜひご相談ください。

歯周病を予防するには、どのようなことをすればいいのでしょうか?

歯周病予防で大切なのは、プラークコントロールの確立です。歯周病の主な原因はプラークの中の細菌なので、それを取り除かないことには解決しません。よくテレビでは「歯磨き粉がどうの、水がどうの」と言っていますが、結局は正しい歯磨きをしてプラークを取り除くことが肝心なんです。そのためには歯科衛生士に正しいブラッシングの方法を学んで、それがちゃんとできているかを通院して確認すること。その繰り返しに尽きると考えています。だから患者さんが意欲を持てばきちんと予防できるんですよ。当院には70代~80代の患者さんで約30年も通院してくださっている人がいるのですが、今もきれいにご自分の歯が残っていらっしゃいますね。通院を中断するのが一番良くありませんので、それだけは避けていただきたいです。また体が不自由になる入院中に口の状態が悪化される方も多いので、できる限り気をつけてほしいと思っています。

予防には歯科衛生士の役割が重要なんですね。

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そうですね。当院の歯科衛生士はとても指導がうまく、私も全面的に信頼しています。歯周病を正しく予防するには、やはり歯科衛生士が患者さんの手を取りながら磨くポイントを教えるのが一番と考えています。スタッフには朝礼などのミーティングで最近の出来事を順番に話してもらうなどして、コミュニケーションを図るようにしています。

一日一歩、地道に患者と向き合いたい

仕事でやりがいを感じるのはどんなときですか?

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やはり患者さんに喜んでもらえたときでしょう。不定愁訴で悩んでおられる患者さんの中には、噛み合わせを少し調整することで対処していく場合もあります。治療後とても喜んでもらえることもあって、それは歯科医師冥利に尽きますね。改善に時間がかかる人も当然ながらいらっしゃいます。過去にはパワハラのストレスによる噛みしめで歯に負荷がかかり、重度の不具合が生じていた患者さんがいました。歯科治療は患者さんに喜んでもらってこそ成功ですから、ここへ来ていただいた方を苦しみから解放して差し上げられるよう、これからも変わらず努力していきたいです。

受診すべきタイミングについて教えてください。

顎関節症に関しては、口を開けるときに音がするだけで痛みがなければ経過観察。開閉時に痛みがあれば、関節に障害が出ていると考えられるので早めに受診してください。もちろん、不安があれば迷わず診せたほうがいいですよ。めまいや頭痛がある方は、まず鑑別診断が必要ですので、まずは例えば整形外科や耳鼻咽喉科などを受診して、その上で原因がわからなければ、噛み合わせを疑って歯科へ受診されることをお勧めします。歯周病については、毎月メンテナンスを受けに来る人もいれば2、3ヵ月おき、半年おきの人もいますね。続けることが大事ですから、ご自身の都合に合わせて無理せずに定期的に通っていただきたいです。

読者の方へメッセージをお願いします。

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モットーは「一日一善、一日一歩」。一人ひとりの患者さんと真摯に向き合い、信頼していただける歯科医院でありたいです。病んでいる人を助けることが医師としての役割ですから、当院を頼りに来てくださる患者さんがいる限りは働き続けたいと思っています。噛み合わせ、歯周病などでお悩みの方の駆け込み寺として、これからも頑張りますので、一般歯科から不定愁訴のお悩みまで、何でもお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/40万円(税別)

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