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大橋 健児 院長の独自取材記事

むつみ歯科クリニック

(桑名市/桑名駅)

最終更新日:2021/10/12

大橋健児院長 むつみ歯科クリニック main

桑名駅から歩いて15分。古くからある住宅街や新しいマンション、ショッピングセンター、大きな会社など新旧が入り混ざった、にぎやかな場所にあるのが「むつみ歯科クリニック」だ。「とにかく患者さんの話をしっかりと聞いて信頼関係を築くことを大切にしています」と話す大橋健児院長は、この地で30年にもわたり地域住民の口の健康のため力を尽くしてきた。患者の中には長く通う人も多く、そういった人が自分の家族や知り合いを紹介してくれることも度々あるのだとか。インタビューでは同じく歯科医師だった父との思い出や、患者と向き合う上で気をつけていること、そして今後の展望などをたっぷりと語ってもらった。

(取材日2018年12月20日)

歯科診療は相対的にすべてがつながっている

開業されて30年とのことですが、今はどのような患者さんが多いのでしょうか?

大橋健児院長 むつみ歯科クリニック1

私は今61歳なのですが、私より年上の高齢の方が多いですね。中にはもう随分長く通ってくださっている方もいます。土地柄なのか、偶然前を通りかかったから来てみたというような方はほとんどいません。誰かから紹介されてみえるというのがほとんどです。なので、開業した頃は、偵察の役割を持って診療に来ている方もいました(笑)。その方にとって合格点だったら、その方の仲間たちが来るというような感じです。小児歯科も標榜しているので、通ってくださっている方のお孫さんが来ることもあります。新しいマンションや大きな会社もあるので、ぜひお子さんや若い方にも、もっと来ていただきたいですね。

これまでの経歴を教えていただけますか?

大学を卒業してから6年ほど大阪や名古屋の歯科医院で勤務医をしていました。私は、勤務先にとても恵まれていたんです。神業のような治療をする先生もいて、多くを学ばせていただきました。そして何より当時の院長が「自分で決めた仕事は自分の責任でやれ」という考えの持ち主で、初めての治療でも、難しい治療でも、高額な治療であっても何でも任せてくれたんです。「何かあったら僕が守るから」と言って。大学を卒業したばかりだった若造にあそこまで任せてくれる歯科医院はほかになかったんじゃないかな、と今になって思います。とてもいい経験をさせていただきました。あの経験があったからこそ、今さまざまな治療ができるようになったと思っています。

得意なのはどんな診療でしょうか?

大橋健児院長 むつみ歯科クリニック2

なかなか一つに絞るのは難しいです。なぜなら、歯科診療は相対的にすべてがつながっているものだと考えているので。例えば、審美歯科は私の好きな診療分野なのですが、審美とはいっても、ただ外側だけを治す治療ではないんです。根のほうからしっかり治療をしていかないと歯を長く持たせることができませんし、歯並びが悪ければ虫歯や歯周病のリスクも上がります。口の中の一つのトラブルが、別のトラブルを誘発することもあるんです。また口の中の健康は全身の健康にもつながっていますし、その方の性格に影響することもあるとすら思います。なので、得意な診療はありますが、その裾野に広がっているすべてに目を向けながら診療を続けていきたいと思っています。

しっかりとしたコミュニケーションで信頼関係を築く

普段の診療で心がけていることを教えてください。

大橋健児院長 むつみ歯科クリニック3

まずは患者さんの話をしっかりと聞くことを心がけています。不安に思っていること、これまでの他院での診療のことなど、とにかく胸の中のことを吐き出してもらう。そうしないとこちらの話を聞いてもらえないと思うんです。あとは、例えば審美歯科の場合だと、患者さんがどんなふうになりたいのかということもじっくりと聞かせていただいています。私たち歯科医師の目から見たきれいさと、患者さんの目から見たきれいさには乖離があることも多いんです。なので事前に認識を共有することも大切にしていますね。また、治療は長い時間がかかることもあるので、信頼関係をつくることも大事にしています。

信頼関係はどのように構築しているのでしょうか?

例えば、なるべく痛みのない治療や事前の説明などは、信頼関係を構築する上で一番大切なことです。麻酔を使うか使わないかで悩まれる患者さんもいるのですが、しっかりと時間と手間をかけて麻酔を打てば本来痛みはほとんど感じません。麻酔は、たとえ忙しい時間であっても、患者さんをリラックスさせながらその呼吸に合ったタイミングで打ち、薬を入れていきます。薬を体温くらいに温めておくのも痛みを減らすポイントで、そういった心遣いが大切なんですね。外科的な処置をした後にはどうしても痛みが出てしまうこともありますが、そういうときには事前に「痛みは出るけれど、心配しないでください。どれくらいで痛みは引きます」と伝えます。一つひとつの小さなやりとりが信頼関係につながっていくと考えているんです。

先生はなぜ歯科医師の道に進まれたんですか?

大橋健児院長 むつみ歯科クリニック4

父親が歯科医師で、「お前も歯科医師に」と言われたというのもありますが、高校生の頃に、父の歯科クリニックで洗い物のアルバイトをした経験が大きいですね。それまでは、歯科医師はあまりいい仕事じゃないなと思っていたのですが、クリニックで父と患者さんのやりとりを見ていたら、何だかかっこ良く見えてきたんです。それでこの世界に進んでみようかなと思いました。父はもう亡くなっているのですが、亡くなる前に「なぜ歯科医師になれと言ったかわかるか?」と私に聞いてきました。父は「お前が歯科医師になれば、何かあったときには助けてやれると思ったんだ」と言ったんです。歯科医師以外の道もあるはずと反発したこともありましたが、それを聞いた時に想われていたんだなぁと実感しました。

健康により良く生きる手伝いを

昨今「予防歯科」という言葉をよく聞きますが、先生のお考えを教えてください。

大橋健児院長 むつみ歯科クリニック5

極端な例を挙げると「歯磨きなんかしない」という方もいるんです。そういう方に毎日の歯磨きや、定期的にクリニックに来てのメンテナンスという習慣をつけていただくのは並大抵のことではありません。それぞれの価値観やアイデンティティーに関わる部分ですからね。でもそういった方々を予防に導いているのは、私よりも歯科衛生士のほうかもしれません。言葉を尽くして説明をして、写真や資料なども見せて、時間もかけて。患者さんの気持ちが変わったり、少しでも口の中の状態が良くなったりすることが、彼女たちのやりがいにつながっているように思います。私自身もスタッフにとても助けられています。これからもスタッフ一同で患者さんの予防歯科に取り組んでいけたらいいなと思っているところです。

歯科医師は先生お一人だと伺いました。お忙しくないですか?

もちろん忙しいことも多いのですが、コンパクトなクリニックなのでちょうどいいかなとも思っています。ユニットが3台なので、院内を見渡すことができるんです。私が患者さんの治療をしているときでも、例えば歯科衛生士が処置している患者さんに何か問題が起こればすぐに対処することができます。一人でやっているからこそ、院長の私がすべてに目を配ることができるのは当院の大きなメリットといってもいいんじゃないかなと思います。コンパクトなスペースに私と、スタッフがいるわけですから、今のままいい雰囲気で仕事を続けていきたいですね。患者さんが来てくださるから成り立つ仕事なので、院内の雰囲気も大切だと思っています。

今後の展望をお聞かせください。

大橋健児院長 むつみ歯科クリニック6

私はこれまでずっと、来てくださる患者さんのことを好きになろうと思いながら診療を続けてきました。もしも「この人苦手だな」と考えながら診療していたら、何となく、それは患者さんに伝わってしまう気がするんです。私は仕事が好きなんですよ。好きな人たちを健康にしているんですから。なので、今後の展望は、このまま好きな仕事で生涯現役を通したいですね。その間に少しでも患者さんに健康になってもらって、より良く生きるお手伝いができればと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/70万円~
インプラント/35万円~
ホワイトニング/2万5000円~
補綴物/8万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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