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森本 将史 病院長の独自取材記事

横浜新都市脳神経外科病院

(横浜市青葉区/江田駅)

最終更新日:2019/10/24

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横浜市北部の脳卒中医療を担う「横浜新都市脳神経外科病院」では、発症してから治療開始までの時間が重要な脳卒中の治療をより迅速に確実に行うため、24時間365日、脳卒中を専門とする多職種がチームを構成して対応している。脳神経外科以外にも、脳血管障害と関係性のある循環器内科、整形外科、リハビリテーション科、麻酔科にも対応。発症した患者への治療だけではなく、発症前の予防から発症後のリハビリテーションまで、超急性期から回復期まで一貫してサポートを行っている。質の高い医療とともに地域の人が小さな症状や不安でも気軽に足を運べる病院であることをめざす同院について、森本将史病院長に話を聞いた。
(取材日2019年6月26日)

急性期から回復期まで一貫してチームで対応

病院の概要について教えてください。

1

当院では病院名のとおり脳神経外科を中心とした治療を行っていますが、脳血管障害は心臓の血管との関わりが深いこと、転倒や交通事故による外傷等の場合は整形外科的治療も必要になること、また治療後のリハビリテーションが後遺症の回復に必須であることから、循環器内科、整形外科、リハビリテーション科、内科全般といった脳外科を取り巻く診療科を備えています。通常、大学病院や大規模病院は急性期の治療が終われば回復期や慢性期の病院へ転院することになりますが、当院では、回復期リハビリテーション病床を併設しているので、超急性期から回復期までをトータルでサポート。地域住民の方の健康を第一に信頼して利用していただける病院づくりをめざしており、ありがたいことにその評判は、横浜から県外へと広がり、今では県外からも多くの患者さんに来院していただいています。

特に力を入れている治療について教えてください。

2

脳の疾患で圧倒的に多いのが脳血管障害つまり脳卒中です。脳卒中の治療への「チーム医療」と「敷居の低さ」は当院の特徴であり、脳卒中の治療にはこの2つが不可欠だといえるでしょう。発症から治療開始までの時間が重要な脳卒中の治療において、当院では病院到着から治療開始までが平均40分台と、一般的にハイレベルといわれる60分台をクリアしており、まさに「チーム医療」の結果であると考えます。治療の際には、カテーテル治療と開頭手術の両方をバランス良く取り入れているほか、経験豊富な医師がそれぞれの治療のメリットを生かし、「安全に、シンプルに」の原則で手術を行うなど、症例に見合った治療を提供しています。そして、「敷居の低さ」として、もし軽症であったとしても、当日検査・説明をさせていただいています。なお、24時間365日、救急搬送および緊急手術にも対応できる体制を整えています。

迅速な対応のために心がけていることはありますか?

3

脳卒中の治療で“Time is brain”という言葉があるように、当院では、搬送から治療までの時間を少しでも短くするため、さまざまな部署を横断した協力体制によるチーム医療を意識して、治療にあたっています。通常、医療における責任や決定権は医師にあり、医師の許可がないと動けないことが多いですが、当院ではできるだけ医師の仕事の一部を他の職種の人にも任せています。例えばリハビリでどこまで体を動かしていいのかは理学療法士からの提案で医師が承認したり、新しい薬を使用する際の血圧や検査データの変化、副作用などについては検査科や薬剤科と一緒に、食事については栄養科からの意見を取り入れるなど、多職種が参加し、みんなでやりましょうというのが「チーム新都市」です。医師の指示通りに動くだけではなく、皆がそれぞれの専門性を生かして能動的に動く。そんな文化が根づいており、そしてそれをまとめるのが医師の役目なのです。

予防にも力を入れているとお聞きしました。

4

当院では、発症した方にできるだけ早く治療を始めると同時に、一度入院した方の二次予防や軽症の方の再発防止など、どんな小さな兆候も見逃さず、事前に安全性の高い治療で予防することも大きなテーマとしています。そのための検査機器も充実しており、高血圧や糖尿病といった成人病のある方には脳も入念に調べたり、脳の血管は全身につながっていることから心臓もチェックしています。最近、懸念されているのが脳卒中の低年齢化。私が医師になった頃は50歳以下の患者さんはほとんどいませんでしたが、今は30代、40代の人が普通に発症する時代です。食生活の欧米化が進み、ファストフードやコンビニでの脂っこい食事が増えていることや、パソコンやスマートフォンの活用によって常にストレス過多になっていることが原因として考えられていますので、こういった年齢の方も油断せず、ちょっとした軽い症状でも受診することをお勧めします。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

5

脳卒中に王道はありません。これはすべての病気に言えることですが、まずは成人病予防を第一に意識し、規則正しい生活、バランスの良い食事、ストレスをためない、適度な運動と水分補給といった基礎的な生活習慣をきちんと見直しましょう。また、ほとんどの頭痛は脳疾患が原因でないのですが、数パーセントの割合で脳の異常が原因のこともあり、それを放置したことで後遺症が一生残ってしまい元気な体に戻れないということもあります。一度調べておくと安心できると思いますので、軽い症状の方も、ぜひ受診していただければと思います。地域の人にとって一番大切なのは、心配なときにいつでも診てくれる病院が近くにあるということ。当院では、外来でもその日のうちに検査をして結果をお伝えするようにしています。何か些細なことでも気になることがあれば、ご相談ください。

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