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堀口 昂平 先生、堀口 恭右 先生の独自取材記事

堀口歯科

(大阪市西成区/今宮駅)

最終更新日:2023/04/11

堀口昂平先生、堀口恭右先生 堀口歯科 main

1983年より40年近くにわたり地域の歯科医療に貢献してきた「堀口歯科」。開業者の故・堀口陽万(ほりぐち・きよかず)先生がめざしたのは、患者の気持ちに寄り添う地域密着型のクリニックであり、現在は長男の堀口昂平先生と次男の堀口恭右(きょうすけ)先生が父の遺志を引き継ぎ、診療している。一般的な歯科診療のほか矯正や審美歯科などの自費診療、超高齢社会を踏まえた訪問診療も実施。「各世代の口腔の悩みに対応できる場所にしたい」と語る2人の歯科医師に、診療内容や今後にかける意気込みを聞いた。

(取材日2020年9月17日)

矯正、審美歯科、訪問診療、インプラント治療に対応

クリニックの特徴をお聞かせください。

堀口昂平先生、堀口恭右先生 堀口歯科1

【昂平先生】地域に寄り添うクリニックとして、父が開業したのが1983年。その後、2005年に現在の場所に移転しました。僕たち兄弟は幼い頃から医療に励む父の背中を見ていたので、大人になったら父のような歯科医師になるんだと当たり前のように思って育ちました。父の代から通ってくださる患者さんの中には、子どもの頃の僕たちを知っている方もおられます。
【恭右先生】当院をひとことで表すと、歯ブラシ1本でも気軽に買いに行けるような、緊張をせず通える歯科医院です。保険診療をベースに、各年代のお口の悩みを解決するのがコンセプトです。

自費診療スペースを別に設けて、幅広い治療に対応されていますね。

【昂平先生】当院には矯正やインプラント治療、ホワイトニングなどそれぞれ専門がいて、歯列矯正に関しては月に何度か専門の先生による相談日を設けています。父の頃に比べると60代以上の患者さんが増えている一方で、お子さんの矯正や審美面に配慮した治療など自費診療のニーズは年々増えており、保険診療とは別に自費診療のためのスペースを設けています。父が亡くなる一年前に、「少しでも患者さんが過ごしやすい広々とした診療スペースにしたい」という父の希望で増築したもので、ゆくゆくは受付窓口も一般の診療窓口と分離し独立させるつもりです。また、現在はコロナ禍でクローズしていますが、小さなお子さん連れの方のためにキッズスペースも設置しています。院内はバリアフリー仕様なので、車いすやベビーカーをご利用の患者さんにも通院していただきやすいと思います。

口腔の健康を維持するため、治療だけでなく訪問診療や予防にも力を入れていますね。

堀口昂平先生、堀口恭右先生 堀口歯科2

【恭右先生】生涯にわたる患者さんの口腔管理を目標に、訪問診療にも積極的に対応しています。訪問診療では口腔ケアで歯の健康をサポートするだけでなく、高齢者に多い誤嚥性肺炎を予防して口腔機能の低下を防ぎ、地域に住む皆さんの健康を歯科医療の面から支えていきたいですね。院内には歯科衛生士も多数在籍し、子どもから年配の方まで幅広い年齢層の方が定期的に予防歯科に来られています。年配の方は今より悪くならないように現状維持を目標にして歯周病予防を重視しており、お子さんに対しては染め出しを行って磨き残しの状況をきちんとチェックして、小さいうちから歯を守る習慣をつけてもらえたらと思います。

兄弟だからこその息の合った診療と抜群のチームワーク

診療時、患者さんに対して心がけていることは?

堀口昂平先生、堀口恭右先生 堀口歯科3

【昂平先生】患者さんに納得していただいた上で治療を進めるためにも、わかりやすい説明を心がけています。僕より上の世代の患者さんもいらっしゃるので、言葉遣いにも配慮し、笑顔で丁寧に接するようにしています。患者さんに負担をかけず、より良い治療を提供できるように、日々勉強を続けています。
【恭右先生】患者さんの悩みは一つとは限りません。「一番気になるのは虫歯だけど、歯周病も気になっている」というようなこともありますよね。しかし、われわれとの信頼関係がないと患者さんも悩みや不安を話せないと思いますから、初診ではたくさん会話するようにしています。そうすると、緊張されている患者さんも徐々に心を開いてくれますし、患者さん自身も悩みを言いやすくなり、安心して次の治療に来られると思うんです。

ご兄弟で仕事をされるメリットや役割分担はありますか?

【昂平先生】クリニックという職場の中でも「兄と弟」という関係でいられることで、お互い刺激し合いながらスキルアップをめざすことができて、治療法を検討する際も意見交換をしながらより良い治療提案をすることができます。やはり兄弟ですから、なんでも本音で言い合えることは1番のメリットですね。誰よりも長い付き合いですし(笑)。「今忙しそうだから、これは僕のほうでやっておこう」など、お互いになんとなくわかるんです。基本的に担当医制にしていて特に役割分担は決めていませんが、弟はお子さんに人気があって自然と担当することが多いように思います。親しみやすい雰囲気が子どもに親しまれるのか、チェアから楽しそうな笑い声がよく聞こえてきますよ。

お子さんにはどのような対応をされているのでしょうか?

堀口昂平先生、堀口恭右先生 堀口歯科4

【恭右先生】何か特別なことをしているわけではないですが、治療前にできるだけ話をするようにしています。好きなアニメの話や保育園・学校での出来事なんかを聞いているうちに徐々に打ち解けてくれて、治療の時に自分からお口を開けてくれるようになるんです。心がけているのは常に子どもの目線に合わせ、子どもの気持ちを優先して治療を進めることです。いきなり治療するのではなく、最初は歯磨きの練習から始めて、慣れてきたら「頑張ってみようか」という感じで、できるだけ安心感を与えるようにしていますね。
【昂平先生】地域の子どもたちを集めてデンタルフェスというイベントを開催しています。この日は院内を開放して、バルーンアーティストを招いてゲームやクイズを楽しんだり、実際に子どもたちに白衣を着てもらって本格的な歯医者さんごっこを体験したり。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で開催できませんが、毎年大盛り上がりですよ。

人に寄り添った地域のための診療を

診療には大勢のスタッフが関わっておられますね。

堀口昂平先生、堀口恭右先生 堀口歯科5

【昂平先生】歯科医師、歯科衛生士、受付スタッフなど、当院には総勢30人以上のスタッフが在籍しており、各ポジションが専門性を生かして歯科診療に携わっています。全員が集まるのは難しいのですが、月に1度は必ず全体ミーティングを行うようにしています。ミーティングを通して対等に意見を出し合えることが、質の高い診療につながっていると思います。僕も弟も凝り固まった考えに捉われず、若いスタッフの意見を積極的に採用するようにしています。
【恭右先生】チームワークの良しあしは、そのまま院内の雰囲気に現れます。その点、当院はスタッフ間のコミュニケーションがよく取れていて、忙しい時は別のスタッフがすぐに手伝い、新人のスタッフが困っていると必ず先輩がサポートするといったことが自然に行われています。診療中は黙々と処置をするというよりも、患者さんと会話を楽しみながらみんな生き生きと仕事をしていますよ。

印象に残るエピソードはありますか?

【恭右先生】父とは一緒に診療したことはないのですが、昔から来られている患者さんを通じて父の仕事ぶりにふれることがあります。また、以前ある患者さんから、僕の顔を見て「息子さんですか?」と聞かれたことがありました。「そうです」と答えると、すごくうれしそうな表情をされたのが印象的でした。患者さんから人望の厚かった父を目標に、自分も頑張らなければと思いますね。歯科診療に限らず大切なことは人と人とのつながりだということを、小さい頃から父に言われてきました。そこは僕たち歯科医師だけでなくスタッフとも共有し、患者さんの立場に立った心のこもった診療をクリニック全体で心がけています。

今後の展望をお聞かせください。

堀口昂平先生、堀口恭右先生 堀口歯科6

【昂平先生】まだまだ口腔ケアの大切さが認知されていませんので、お口の衛生管理について伝えていく必要があると思っています。高齢化が進む中、訪問診療を通して歯科医療の面からも住民の方の健康を守っていきたいですね。
【恭右先生】父の掲げた理念「歯科治療を通じて人と人とを心でつなぎ、笑顔で過ごすお手伝いをしたい」。その遺志を継ぎ、患者さんに安心して通っていただける地域のためのクリニックを今後も兄、そしてスタッフとともにめざします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/100万円~、床矯正/15万円~、インプラント治療/35万円~、セラミック/10万円~、オフィスホワイトニング/2万円~、ホームホワイトニング(上の歯のみもしくは下の歯のみ)/2万円~、ホームホワイトニング(上下両方)/4万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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