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基本は歯を守り、残すこと
ステップに応じた歯周病治療

あぼ歯科医院

(大阪市中央区/心斎橋駅)

最終更新日:2020/07/13

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  • 保険診療

人が歯を失う原因の筆頭に挙げられ、誰もが防ぎたいと願うポピュラーな病気が歯周病。その危険性や予防の重要性、全身の健康にもたらす悪影響などを、数多くの歯科医師が強く訴え続けている。反面、大した痛みもなく静かに忍び寄るよう進行するため、危機感を抱く前に重症化している患者も少なくないのが現状だ。そんな歯周病が、どのように引き起こされ、進行すればどのような事態に至るのか、どのようなケアや治療法があるのか。歯周病治療や予防歯科をはじめ、幅広い歯科診療を提供する「あぼ歯科医院」の阿保淳一院長に、同院での診療や歯周病対策への取り組みについてじっくり聞いてみた。(取材日2020年6月6日)

歯周病治療に魔法はない。基本に忠実に段階を踏むことが大切

Q歯周病とは、どのような状態のことですか?
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▲歯周病について深く語る院長

歯周病は細菌感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯と歯茎の間に歯垢がたまり、その中の細菌によって歯茎が炎症を起こしている状態です。炎症によって歯茎の腫れや出血、口臭やネバつきなどが発生しますが、ほとんどの場合は痛みがなく、自覚のないまま進行するので注意が必要です。歯周病は決して特殊な病気ではなく、成人の約8割が罹患しているともいわれています。近年は歯や口に対する皆さんの意識が高いこともあり、ひどい状態の人はずいぶん減りました。正しいブラッシングを行っていれば予防できますし、軽い炎症であればまずは汚れをしっかり取り除きます。そういう意味では、やはり日々のメンテナンスが大切といえるでしょう。

Q歯周病を放っておくと、どうなりますか?
A
2

▲スタッフ全員の意思疎通が取れており安心

歯垢が歯石となって歯に固着すると、もうブラッシングだけで取り除くことはできません。ほかにも歯ぎしりや食いしばり、喫煙習慣など、炎症を進行させる原因はさまざまです。歯周病を放置していると、その下で歯を支えている骨が溶けて減っていきます。また、歯と歯茎の間のポケットと呼ばれる溝が深くなり、汚れがたまりやすくなるという悪循環に陥ります。さらに放っておくと歯がぐらついてきて、最終的には失うことにもなりかねません。もう一つ注意したいのは、歯周病が全身疾患に及ぼす影響です。糖尿病や動脈硬化などの悪化に歯周病が関係しているという見解もあり、決して口の中だけに限らないことを知っていただきたいと思います。

Q歯周病の基本的な治療について教えてください。
A
3

▲個室の診療室もあり幅広い悩み相談が可能

歯周病治療の基本となるのは掃除で、汚れを取ることで歯茎を引き締め、ポケットに汚れが再び入らないようにするのが目的です。まずポケットの深さや歯のぐらつきなどをチェックし、歯垢が付着している表面のクリーニングや、歯石を除去するスケーリングから始めます。深いところにはレーザーを用いることもありますが、どんなにポケットをきれいにしても、正しいブラッシングができていないと、またすぐに汚れがたまってしまいます。まずはそれをしっかり身につけることですね。ちなみに当院では、こうした施術や指導は熟練の歯科衛生士が私の指示に従って行い、一人の患者さんを可能な限り同じスタッフが担当してケアするようにしています。

Q中等度から重度の場合は、どのような治療を行うのですか?
A
4

▲画像を使いながらわかりやすく説明を心がける

しっかり掃除をしようとしても磨きにくい形の所があれば詰め物やかぶせ物の修正や作り直しが必要となる場合もあります。また、まれに歯根に凹みやひびがあって細菌が侵入し炎症を起こしているケースがあります。深い部分に問題があれば、歯茎を切開するような外科的な治療が必要なこともありますが、まずは段階的にステップを踏みながら環境を整えていくのが当院の基本方針です。掃除をすれば治るもの、どうしても治らないものを、継続的な診療によってふるいにかける必要があるからです。また治療後のメンテナンスも重要です。うがいでは汚れは落ちず、毎日の丁寧なブラッシングが基本でうがい薬や洗口液は、あくまで追加効果とお考えください。

Q歯周組織再生療法とは、どのような治療ですか?
A
5

▲先進の検査機器を使い状態を正確に判断

歯周組織再生療法とは、特殊な薬で骨やセメント質、歯根膜などの歯周組織の再生を促す治療法です。治療では、まず歯茎を手術で切開し、歯垢や歯石を徹底的に除去した後、ジェル状の薬を塗布して閉じます。当院では厚生労働省に認可された薬剤を用いており、保険適用が可能なこともあって、他院で抜歯と診断された患者さんが希望して来られることも少なくありません。しかし、適応となる条件が限定される上、効果を実感するまでに時間がかかるなど、誰もがパッと魔法のように治るというものではありません。「ひどくなっても今は便利な治療法がある」とはくれぐれも考えず、早めの受診や普段からのメンテナンスをぜひ心がけてください。

ドクターからのメッセージ

阿保 淳一院長

誰にとっても歯は大切な財産ですから、どんなにぐらぐらしていても、残せるものならば残したいと願うのが人情でしょう。そのためにはまず、患者さん自身に歯周病に対する意識を持っていただくことが第一。その上で、私たちも歯を守る、残すという基本を大切にしながら、全力で治療していきたいと考えています。今は、感染症が怖いから歯科医院には行きたくないという人もいるでしょう。しかし口の中をきれいにしておくことで感染症にも強くなりますし、そもそも全身の健康は口から始まるといっても過言ではありません。当院では院内の感染症対策にも細心の注意を払っていますので、どうか安心してご相談いただければと思います。

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