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長嶋 貞孝 院長の独自取材記事

長嶋歯科医院

(池田市/池田駅)

最終更新日:2019/08/28

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阪急宝塚線・池田駅から徒歩3分の「長嶋歯科医院」。自由診療に取り組む長嶋貞孝院長がめざすのは、「全部自分の歯で一生涯健康に過ごしてもらう治療」。一本一本の歯を対症療法的に治すのではなく、口腔内全体を一つの器官として捉え、すべてを健康な状態に導く「一口腔一単位」治療を実践している。患者の口腔状態を入念に検査し、再発防止にまで注意を払った総合的な治療を目当てに、全国各地から患者が訪れるという。あらゆる選択肢から自分がよいと思える治療プランが選べる自由診療のメリットを最大限に生かし、歯科医師としての社会的使命を全うする長嶋院長。現在の治療方針に行き着いた経緯や治療にかける思いなどを忌憚(きたん)なく語ってもらった。
(取材日2018年2月7日)

口腔全体を一つの器官と捉え、トータルな治療をめざす

診療理念にしておられる「一口腔一単位」とはどういう意味ですか?

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「一口腔一単位」の診療とは、一本一本の歯を別々のパーツとして単独で診るのではなく、お口の中全体を一つの器官として捉えた治療です。例えば、歯痛を伴う虫歯が1本あった場合、その虫歯が治れば治療は完了という歯科医院も多いですよね。しかし、それは痛みに対する対症療法でしかありません。虫歯は細菌による感染症なので、他の歯に広がらないようコーティングによる予防処置をとる。虫歯になった原因をひもとき、再発を防ぐ衛生管理の指導を行うなど、口腔内全体を健康な状態に導いていくのが「一口腔一単位」診療の特徴。1本の歯には単独で物を噛むという機能はなく、上下の歯が噛み合わさってはじめて噛み切れるものです。相対する歯や隣り合う歯、歯茎などトータルケアが大切。当院では「全部自分の歯で、一生涯健康に過ごしてもらえる」治療を目標にしています。

「一口腔一単位」治療には自由診療が適しているということですか?

そうですね。ご存知のように保険診療にはさまざまな制限があり、治療方法の選択肢も必然的に限られてしまいます。当院では一口腔全体の健康を目標としていますので、治療プランニングをする際にはあらゆる選択肢を検証したいですし、予防を含めて患者さんにとって最良の治療を提供したいと思っています。加えて、当院で口腔内すべての治療を終えた後は、年数回の定期検診だけで済みますし、何より一生涯自分の歯で食事ができる可能性が向上します。虫歯や歯周病など自覚症状を感じてから、対症療法的な治療を繰り返すことを考えると、当院で徹底した治療をまとめて受けていただくほうが、結果的に時間やストレスの削減につながるのではないでしょうか。

一人の患者さんに対する平均診療時間は1〜1.5時間と聞きました。

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当院をご利用いただく場合、まず初診で精密な検査をします。痛みのある患者さんには応急処置を行いますが、エックス線写真撮影や型取りにより口腔内を入念にチェックし、お口全体の健康状態を最初に診断することが重要です。そして、2回目の来院時に治療プランや治療期間、コストなどを詳細に説明。患者さんから「期間を短縮したい」「もう少し予算を抑えたい」など要望があれば調整をし、ご納得いただいた上で治療をスタートします。ご予約いただいた時間はすべて患者さんだけのものなので、当然待ち時間はゼロ。しっかりコミュニケーションをとりながら、安心して治療を受けていただけます。患者さんから「根管治療に半年かかった」などの話を聞くことがありますが、当院では診療時間をたっぷりとる分、来院回数は最小限に、最大限の結果が出せる効率的な治療がメリット。だから、1日に診させていただく患者さんは、多くても8人程度ですね。

大切な臓器である“一口腔”を守るための自由診療

自由診療は高いというイメージがありますね。

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保険診療の場合は通院の回数ごとに診療報酬が加算されるので、1本の歯に対する治療が長期化すればするほど歯科医院の報酬は多くなるシステムです。もちろん全額負担ではないので、時間を多くとられるだけで、コスト面で意識される患者さんは少ないかもしれません。それに比べると、自由診療は治療1回当たりのコストは保険診療より高くなります。しかし、先ほども申し上げたとおり、皆さんの想像以上に当院の治療プランの来院回数は少ないんです。しかも、ほとんどの場合は長期間の通院は必要ありません。「先生、安い買い物させてもらいました」と言われる患者さんが多いことも事実です。最近はがんや動脈硬化の早期発見のため自費の健康診断を受ける人は増えてきましたよね。“一口腔”は胃や腸、心臓などの臓器と同様に大切なものだと納得してもらえれば、自由診療のバリューを十分にご理解いただけるのではないでしょうか。

そもそも、現在の治療スタイルを選んだ契機は何ですか?

私が歯科医師になりたての頃、ある歯科研究機関の講演会に参加したんです。それは、アメリカの臨床歯科医師Dr.パンキーという先生の診療方針についての講演で、患者さんの健康のため全身全霊で治療に尽くす心構え、そのために卓越した技術習得に励むべきなど、歯科医師としての社会的使命や意義を説いた内容で、当時まだ未熟だった私は非常にショックを受けました。その後、27歳でアメリカとヨーロッパに武者修行に出かけ、マイアミのパンキー研究所での研修をはじめ、世界的にも先端的な臨床現場を見て回りました。まだ、1ドル360円の時代です(笑)。その哲学に感銘を受け、歯科医師としての誇りを持って、ベストな治療を提供するためには自由診療しかないと確信しました。

印象に残っている患者さんのエピソードはありますか?

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先日、奈良県にお住まいの患者さんのご家族から電話があり、患者さんが亡くなられたことを聞きました。なぜ、わざわざ連絡してくださったのかというと、その患者さんが亡くなる直前に「死ぬまでおいしくお寿司が食べられました。ぜひ長嶋先生に、ありがとうと伝えてほしい」と言い残されたのだそうです。「全部自分の歯で、一生涯健康に過ごしてもらえる」ことをめざしている私にとって、これほどうれしい言葉はなかったので、とりわけ印象に残っています。当院には横浜や四国など、わざわざ遠方から足を運んでくださる患者さんも多いのですが、すべての患者さんに健康な口腔を保持してもらうため、全力を尽くそうとあらためて奮起を促された出来事でした。

歯科医院に通わなくていい健康な口腔をめざす

口腔ケアは別の部屋で行う理由を教えてください。

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当院では専属契約をしている歯科衛生士さんが、院内の別室で口腔ケアを行っています。理由は歯石検診を私がすると、これくらいなら大丈夫だろうなど、医師目線でチェックが甘くなることがあるからです。私の私見に左右されず、歯科衛生士さんのプロの目によって、患者さんの口腔状態を厳しく点検してもらうことが大切。歯石の除去や歯磨き指導などのケアを徹底することで、いつまでも健康なお口が保たれるのです。だから当院で完治を果たされた患者さんには必ず定期検診を受けてもらっています。

50年以上の歯科医師人生で苦労されたことはありますか?

実は私の父も歯科医師で、関西では名が知られた存在でした。父は私の診療方針を「言うことは正しいが、今の日本では理想論だ」と諌めてくれたのですが、私は自分の考えを貫き自身の医院を開業することに。現在は保険医(健康保険の診療を行う医師・歯科医師)としての認定を辞退していますが、最初はそのシステムもよく理解できずに、混乱した時期も確かにありました(笑)。欧米では当たり前の自由診療も、日本ではマイノリティー。この年になると指導を受けたいという後輩も何人かいるのですが、理想を実現するのは、そう簡単にはいかないようです。でも、私の持論は「苦労しなければ歯科医師ではない」。自分の信じた診療を続けていく意義は大きいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

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歯科医師として55年、これまで多くの症例を診てきました。後進の指導に専念する道もありますが、「先生が辞めたら、どこで診てもらったらいいの?」など、患者さんからのうれしい言葉がある限り、生涯臨床歯科医師を続けていこうと思います。虫歯や歯周病の治療、入れ歯の作製など、長年の経験と技術力で、当院にしかできないオーダーメイドの治療を提供しています。5年先、10年先を見据え、お口のことでお悩みの方はぜひ気軽にご相談ください。患者さんの悩みやご希望にしっかり耳を傾け、歯科医院に通わなくていい健康なお口づくりを全力でサポートいたします。

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