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松田 州弘 院長、松田 敬子 副院長の独自取材記事

松田クリニック

(横浜市青葉区/たまプラーザ駅)

最終更新日:2022/08/22

松田州弘院長、松田敬子副院長 松田クリニック main

横浜市青葉区美しが丘、閑静な住宅街の一画に建つ美しい戸建てが「松田クリニック」。1999年に松田州弘院長と松田敬子副院長が、夫婦で立ち上げたクリニックだ。地域のかかりつけ医として、内科、呼吸器内科、皮膚科、麻酔科、リハビリテーション科と幅広い診療を展開。院長、副院長を中心に、医師や看護師、鍼灸師といったスタッフがそれぞれの専門性を持ちより、より良い診療に努めている。「新型コロナウイルス感染拡大を受けて変化した地域の医療ニーズにも応えていく必要があります」と州弘院長は語り、「検診を控えていた方がいれば、ぜひ早めに受けてほしい」と敬子副院長も続ける。地域住民の心身の健康を最優先に、患者に寄り添う診療を続ける同院の医療について、息もぴったりな2人に話を聞いた。

(取材日2022年6月23日)

内科から皮膚科、痛みの治療まで幅広く対応

幅広く診療していらっしゃいますね。

松田州弘院長、松田敬子副院長 松田クリニック1

【州弘院長】風邪や腹痛、高血圧や高脂血症などの生活習慣病といった内科全般と、勤務医時代からの専門でもある呼吸器内科を私が担当しています。気管支喘息や長引く咳など、呼吸器系の病気で受診される方は多く、私自身も喘息であるということもあって治療には力を入れています。週に一度、循環器を専門とする先生にも診療をお願いしています。
【敬子副院長】私の担当は皮膚科と麻酔科、リハビリテーション科です。麻酔科では、神経ブロック注射や内服薬を用いた痛みへの治療を行います。皮膚科ではお子さんからお年寄りまで幅広く診ています。

発熱時の外来も開設されたとか。

【州弘院長】新型コロナウイルスの感染拡大期には、地域での発熱者対応が大きな課題となりました。発熱者を検査し、陽性の場合はいち早く隔離することが求められるなかで、当院でも一般診療とは別枠で発熱者を専門に診る外来を立ち上げました。発熱者を診る施設が限られるなかでの受診者増を受け、2020年秋には駐車場に冷暖房が完備された医療用の陰圧コンテナを設置し専用診療室としました。
【敬子副院長】「病院に行くと新型コロナウイルスに感染するかもしれないから」と受診を不安視する声もありますが、当院では発熱患者さんと一般診療の患者さんでは時間的にも空間的にも完全分離の体制をとっています。安心して受診いただきたいです。

検査体制も拡充されたと伺いました。

松田州弘院長、松田敬子副院長 松田クリニック2

【州弘院長】新型コロナウイルス検査ニーズの高まりを受けて、新鋭の等温核酸増幅法(NEAR法)による遺伝子検査機器も新たに導入しました。迅速性と正確性を追究した検査法で、陽性であれば最短5分、陰性でも13分で結果判定が可能です。ほかに抗原検査システムなども活用しており、合計3台の検査機器で新型コロナウイルス感染の有無を判定しています。
【敬子副院長】新型コロナウイルス感染の影響で、一般外来や喘息を含む風邪症状や喘息発作、他のウイルス疾患やとびひなどの感染症の受診は大きく減少しました。対して、発熱時の外来にいらっしゃる方はかなり増えましたので、少しでも早く感染有無を判定することで、より多くの患者さんに対応できる体制を整えました。

地域の発熱患者を救う体制整備に尽力

院内の非接触化も進められたそうですね。

松田州弘院長、松田敬子副院長 松田クリニック3

【州弘院長】感染された方もそうでない方も、皆さんに安心して受診いただくために、院内感染対策は必須です。これまでももちろん院内感染対策には力を入れてきましたが、感染症への不安がより高まっている状況を受けて、もう一段進めた対策にも着手しました。
【敬子副院長】具体的にはスマホでチャット形式の質問に答えていただくだけで必要なデータが診療室の電子カルテに飛ぶウェブ問診システムや、キャッシュレス決済の導入などです。また、スイッチなどに手を触れることなく使用できる非接触型のトイレへの切替も行いました。院内でどこかに手を触れる機会を極力防ぐことで、感染リスクを低減することにつながります。また、慢性疾患の方を中心に遠隔診療も実践しています。来院なしで受診を継続でき、感染への不安がある方はもちろん、引越しなどで遠方に移られた方が当院での診療を継続されたいケースなどでもご活用いただいています。

設備面でも大変充実している印象です。

【州弘院長】内科ではエックス線、超音波といった検査機器に加えて、上部消化管の内視鏡検査機器もそろえています。また、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診断補助に役立つ呼吸抵抗測定装置や、高血圧や動脈硬化の状態を把握するための血管抵抗測定装置も新たに導入しました。
【敬子副院長】皮膚科では、ほくろやイボの除去に炭酸ガスレーザー治療器を備えていますし、リハビリテーション用の機器も豊富にそろえています。痛みの治療では、マッサージなどを行う専門スタッフとも連携しています。

直近の受診傾向について感じられていることはありますか?

松田州弘院長、松田敬子副院長 松田クリニック4

【州弘院長】当院では高齢で通院できなくなった患者さんや、近隣の大学病院からの紹介で自宅療養へと移行される患者さんを受け入れ、在宅酸素療法やがんの終末期ケアなどを担う訪問診療を行っています。新型コロナウイルスの流行期には、病床が確保できず入院を断られてしまった高齢患者さんのご自宅に、点滴や酸素療法のために通うこともありました。本来であれば病院で対応すべき方々が地域にあふれてしまった状況は、大いに反省すべきところだと感じています。
【敬子副院長】ニュースなどでも話題になっていますが、帯状疱疹を発症される方が激増しています。高齢者に多いというイメージをお持ちの方もいらっしゃるようですが、当院では5歳未満のお子さんの帯状疱疹での受診も時々あり、世代を問わず増えています。特にご高齢の方では後遺症でつらい痛みが残るケースもありますので、疑わしい場合は早めに受診していただきたいと思います。

対話と信頼を大切に、説明を尽くした診療で対応

診療の際に心がけていることは?

松田州弘院長、松田敬子副院長 松田クリニック5

【州弘院長】症状が明らかな場合を除き、問診と診察に時間をかけています。例えば患者さんの中には、薬が自分に合わないからと自己判断し飲まないという方もいらっしゃいます。そういった場合は患者さんの話をとことん伺い、その上でこちらからも重要性をきちんとお伝えしていき、最終的に患者さんが納得できるように進めていきます。
【敬子副院長】患者さんの訴えの中には必ず診断の鍵がありますから、それを逃さないためにも話を聞くことは大事です。こちらも病気や治療について話すときは、図などを示しながらわかりやすい説明を心がけています。患者さんとの信頼関係も大切ですね。それがないと治療を進めるのは難しいですし、良い治療はできませんから。特に皮膚科は治療が長期にわたることも多いので、なおさら信頼を重視しています。

お互いの存在をどう感じていますか?

【州弘院長】診断や治療方法、薬の種類など、複数の選択肢で決めかねているとき、自分の決断を後押ししたり、違う観点から意見をもらえたりするのがいいですね。副院長はいつも一生懸命で、仕事に対する真摯な姿勢や探究心を尊敬しています。似ている面も多く安心できる、パートナーとして最高ですね。それに副院長に見られていると思ったら、背筋を伸ばして頑張らねばと思えます。
【敬子副院長】お互いの専門性を生かした連携ができますね。足の親指の発疹が痛いと訴える患者さんは、皮膚疾患ではなく痛風との見立てで院長に委ねました。院長は診療に関してとても真面目で、どんな患者さんにも絶対に手を抜きません。こちらの指導をなかなか守られないようなタイプの方にも心を込めて根気強く話す姿を見ると、医師としての鏡と感じる時が多々あります。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

松田州弘院長、松田敬子副院長 松田クリニック6

【敬子副院長】コロナ禍を経て、検診機会を逃してしまっている方が多いことが気になります。感染症患者と一般患者は完全分離で対応しているうえ、院内ではマスク着用で、医療従事者以外と話す機会も多くありませんから、感染リスクは非常に低いです。安心してご来院いただきたいと思います。
【州弘院長】日本人は検診受診率が低いことで知られていますが、がん治療でより良い結果を得るためには早期発見が最重要であることを再認識してほしいです。今後も特別新しいことをするのではなく、現状の診療をより良い形にできるよう力を尽くしていきたいですね。状況に応じて変化が求められることもありますが、柔軟に対応していきたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

新型コロナウイルスの遺伝子検査(無症状の場合)/2万5000円
ほくろの除去/5500円~

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