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白須 宣彦 院長の独自取材記事

ホワイトレディースクリニック

(横浜市青葉区/たまプラーザ駅)

最終更新日:2021/10/12

白須宣彦院長 ホワイトレディースクリニック main

自然の残る穏やかな住宅街にある「ホワイトレディースクリニック」。白須宣彦院長自らコーディネートしているという院内は、観葉植物や雑貨で彩られて明るい印象だ。同院には、妊婦の他、更年期障害の患者などを中心にさまざまな患者が訪れる。医療施設の雰囲気を感じさせないような温かい雰囲気の内装には、患者にリラックスして診療を受けてほしい、という思いが込められているのだという。そんなエピソードからも優しい人柄を感じる白須院長に、今回、開院に至るまでの経緯や診療にかける思いなど、たっぷりと話を聞いた。

(取材日2019年7月3日)

泌尿器科での経験を生かし、産婦人科の医師へ転身

先生が医師をめざされたきっかけをお聞かせください

白須宣彦院長 ホワイトレディースクリニック1

私は山梨県で生まれ育ったのですが、当時一緒に住んでいた叔母が医師として市立病院に勤務していました。私が病気をすれば診てくれ、叔母は私にとって心強い存在でしたね。その叔母の影響が大きく、それから中学生になり、医師をめざすようになりました。大学卒業後は、泌尿器科へ入局しました。外科系に進みたかったことと、この分野に従事している医師があまり多くなかったので、手術をさせてもらえる機会も多く、早く上達できるのではないかという期待がありました。また、医局の和気あいあいとした雰囲気も魅力で、仲間には恵まれましたね。

その後、なぜ、婦人科の診療を行うようになったのでしょうか?

泌尿器科では、腎臓、膀胱、前立腺を診療し、主に男性の患者さんを中心に診ていました。その一環で、男性の不妊症の治療も行っていたのですが、診療を続けていくうちに、実際に妊娠をするのは女性であることから、婦人科の診療にも関心を持ち始めたのです。男性の不妊治療の経験を生かし、泌尿器科ともつながりを持ちながら、婦人科の診療もできたらいいな、と思うようになりました。そう考えていたタイミングで結婚をしまして、「自分の子を自分で取り上げたい」という思いも生まれ、いよいよ産婦人科について勉強すべく、茅ヶ崎徳州会病院産婦人科に勤務しました。産婦人科は、来院する患者さんに「おめでとうございます」と言って診療を始められる、夢のある診療科だと思いましたね。そして、37歳の時に長男を、39歳の時に次男を、無事取り上げることができました。これは産婦人科の医師ならではの喜びかもしれません。

開業する際にこだわった点はありますか?

白須宣彦院長 ホワイトレディースクリニック2

開業前は、たまプラーザにある産院に勤務しておりまして、都内に近く、自然の多いこの地域が気に入り、このエリアで開業することにしました。患者さんは女性なので、中庭を設けるなど、院内を明るくし、来院していただきやすい雰囲気を心がけました。入口に観葉植物を置いているのは、私の趣味でもありますが、当院には妊婦さんや更年期障害の患者さんがいらっしゃるので、できるだけリラックスして診療を受けていただきたい、という思いがありますね。また、お子さんを連れていらっしゃる方も多いので、絵本を用意したり、診療室にはお子さん用の椅子も設置したり、お子さん連れでもご利用いただきやすい院内になっています。診療が終わると、「帰りたくない!」とおっしゃるお子さんの姿も拝見することもありますね(笑)。

いつかは終わる更年期障害。症状を改善のサポート

どのような患者さんが来院されますか?

白須宣彦院長 ホワイトレディースクリニック3

近隣の方のみならず、インターネットで検索して、遠方からも患者さんが来院されます。このエリアは診療に対する意識が高い方々多いですね。主訴としては、開業した当初は妊婦さんの来院が多かったのに対し、少子化の影響もあり、近年は更年期障害の患者さんが多く来院されるようになってきました。また、お付き合いが長くなった患者さんが多いのも特徴ですね。

更年期障害は、どのようなきっかけで来院するのでしょうか?

いろいろな症状で、他の診療科にいくつもかかったけれど何も問題がない、と言われたという、いわゆる不定愁訴で来院される患者さんも多くいらっしゃいます。閉経の前後5年の間に更年期症状は現れますので、年齢的に見て更年期障害に当てはまる可能性が高いと判断した場合、こちらで診ていきます。症状としては、急に汗が出て暑くなったり、頭痛や肩こり、不眠、また、精神的に落ち着かずイライラしたり、あるいは落ち込むといった症状が特徴的です。ホルモンのバランスの乱れによって起こるものですので、そのホルモンを補う治療をし、改善につながった場合は更年期障害と考えていいでしょう。中には、ホルモンの状態に関係なく症状が現れる場合もあり、その際は漢方を処方するなど、その方に合った方法をご提案しています。

更年期障害は、治療をすれば治るものでしょうか?

白須宣彦院長 ホワイトレディースクリニック4

更年期障害になる人に特別な傾向はなく、症状の出る方もいれば、出ない方もおり、その判断はいまだ難しいのが現状です。ですが、治療すれば改善していく可能性はあります。個人差があり、人によっては3ヵ月の治療で改善が見込まれることもあれば、長い人では10年治療を継続するケースもあります。それでも、更年期障害は必ずいつか終わりの来るものです。診療は問診を基本とし、それをもとに検査を行っていきます。家族関係など、患者さんのバックグラウンドの影響も作用しますので、問診では丁寧に患者さんからお話をお伺いするようにしています。

女性の人生とともに歩んできたクリニック

こちらのクリニックは診療の幅が広いですね。

白須宣彦院長 ホワイトレディースクリニック5

女性は年齢に応じてさまざまな節目や変化を迎えます。初潮から更年期障害まで、年齢や状況に応じたご要望にお応えしたいと考えており、女性の総合的な医療の提供をめざしています。一般婦人科疾患はもとより、妊婦健診、子宮がん・乳がん検診、不妊症、人工妊娠中絶、更年期障害、尿失禁、乳児健診なども行っています。特に、現在は2人に1人ががんになると言われている時代です。横浜市の乳がん、子宮がん検診も当院で受診できますし、エイジングケアの相談にも乗っています。ほかにも患者さんからの要望もあり、幅広い診療を行っております。そこには一貫して、患者さんに表情を明るく、気持ちよく帰っていただきたい、という思いがありますね。

その他のこちらのクリニックの特徴はありますか?

内科と違って聴診をすることは少なく、患者さんと横並びになって診療する必要がないのもありますが、患者さんとは机を隔てて、正面から向き合って診療しています。また、お話をお伺いするデスクには、パソコンを置いていないのも特徴かもしれません。紙のカルテとなると、保管場所も大変なのですが、患者さんの目と目を見てお話をお伺いしたいという思いがありますね。私は男性医師ですがそれに関係なく、お困りのことがあれば、何でも遠慮なくご相談いただきたいと思っています。それが、私の専門でなかったとしても、少なくとも適切な医療機関をご紹介するなど、私にできることはやって差し上げたいと思いますね。

長年診療を続けておられますが、読者の方にメッセージをお願いします。

白須宣彦院長 ホワイトレディースクリニック6

私は、やりたい仕事に就くことができて幸せですね。患者さんが喜んで帰られる姿を見ると、医師の仕事をしていてよかった、と思います。開業し18年もたつと、妊娠で来院された患者さんにお子さんが生まれ、今度は更年期障害の症状で来院されたり、そのお子さんが生理不順でいらしたりと、患者さんの人生模様が見え、その都度お力添えをできることにやりがいを感じています。今後も、地域の開業医として、患者さんの人生に寄り添えるような診療を継続していきたいですね。

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