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濱田 麻美 院長の独自取材記事

はまだ眼科

(横浜市都筑区/センター北駅)

最終更新日:2023/06/19

濱田麻美院長 はまだ眼科 main

2005年に開業以来、子育てと両立しながら、地域密着の眼科診療に携わってきた「はまだ眼科」濱田麻美院長。「“丁寧なお話。丁寧な診察”をモットーに、コミュニケーションを密に取ることを心がけています」。何げない会話の中から、病気の原因や診療のヒントが見つかることもあるという。子ども人口の多いセンター北エリアの地域性に合わせて、子どもの視力検査や視力矯正、母親世代のコンタクトレンズ処方に力を入れる。目を取り巻く環境にも配慮しながら、小さな子どもを持つ母親や、働きながら通院する人など、さまざまな人の気持ちに寄り添い、その人に適した治療方法を一緒に考える診療姿勢が印象的だ。そんな濱田院長に、眼科医師を志した経緯やクリニックの特徴、眼科診療にかける思いを聞いた。

(再取材日2019年3月19日/情報更新日2023年1月24日)

センター北で、地域に密着した眼科診療を展開

まず眼科医師を志した理由を教えてください。

濱田麻美院長 はまだ眼科1

父が眼科医師で自宅の1階が診療所でした。子どもの頃、薬瓶やカルテの白い紙で遊んだり暗室を探検したり、カルテの整理を手伝ったりもしていました。こうした環境もあって小さい頃から医師になりたいという気持ちがあり、東京慈恵会医科大学に進みました。なんとなく親と同じ診療科は嫌だなと思い、眼科以外も考えたのですが、結局、学んでいくうちに興味を持てたのが眼科でした。当時は白内障の手術が劇的に進化した頃で、眼科全体がとても活性化していた時期でもありましたので面白そうだと思ったのですね。眼科の魅力は、自分の目で見て手術もして、最後まで一貫して診療できるということでしょうか。大学卒業後、医局に入りましたが、研修医時代は本当に大変でした。先輩が手取り足取り教えてくれるわけではなかったですし、先輩から怒られるような失敗もいろいろしましたが、今では若い頃の楽しい思い出です。

武蔵赤十字病院にも勤務されていたそうですね。

国内留学という形で、しばらく臨床に携わる機会を得ました。武蔵赤十字病院では、まだ日本では普及していなかったレーシック手術について治験という形で研究を行うなど、先進的な研究が行われていました。臨床に生かせるよう研究に打ち込む熱気にあふれていて、先輩方の姿勢そのものが刺激になりましたね。患者さんの診療はもちろん、学会発表への取り組み方や、研究のアイデアの出し方など、眼科の医師として求められるさまざまなことを学ぶことができました。今振り返っても、あの頃が自分の中でも眼科医師として最も成長できた時期だったと思います。

そして、こちらで開院されたわけですね。

濱田麻美院長 はまだ眼科2

夫が同じビルで耳鼻咽喉科を開院したのに続いて、2005年に開院しましたが、途中で3人目の出産のため一時期休診し、2010年から職場復帰しました。センター北は30代、40代の若いご夫婦やファミリー層が中心の街です。私も開業したのが37歳の時で、子どもも2人いましたから、患者さんとお子さんのことを話したり、働くママ同士の会話があったり、いろいろお話しするのは楽しみでした。一方、高齢の方も多く来られます。高齢の方はどんな治療でも積極的に受けるという方と、なるべく手術などはしたくないという方に分かれますので、よくお話を聞いてその方に合わせた治療を心がけてきました。

子どもの診療に力を入れ、オルソケラトロジーにも対応

先生の診療方針についてお聞かせください。

濱田麻美院長 はまだ眼科3

クリニックでは手術などはできませんので、自分のできる範囲はきっちり治療することを心がけています。また大学病院時代は外来患者さんが多く、患者さんとじっくり話すことができませんでしたが、開業後は、自分のペースで患者さんとお話しする時間が取れるようになったと思います。「丁寧なお話。丁寧な診察」というのが私のモットーでしょうか。世間話の中から診療のヒントが見出せたり、話しているうちに病気の原因が見えてくることもあります。話すことによって最初は無口な方がだんだん打ち解けてくださったり、長年通っていただくきっかけになったりすることもあります。コミュニケーションをうまくとりながら、自分自身の診断能力や技術をできるだけレベルアップしていければと思っています。

特に力を入れている診療分野は?

この地域は、子どもの多いエリアですので、子どもの視力検査には力を入れています。最近は、近視になる子どもが増えており、日本でも世界でも近視人口の増加は問題になっています。小さいうちからスマートフォンやタブレットを見ていることや、近業作業の増加が原因の一つと考えられています。スマートフォンを使う時間を規制する必要があるのですが、私も年頃の子どもがいて、親が言っても聞かないことはわかっているので(笑)、とにかく視力の低下を早く見つけて、正しい使い方と対応策をアドバイスすることを心がけています。

オルソケラトロジーも対応されているそうですね。

オルソケラトロジーは、就寝時に特殊なコンタクトレンズを装着することで、裸眼視力向上をめざす、手術をしない視力矯正法です。教育熱心な保護者の方が多いこともあり、この治療を希望する未成年も多いのが当院の特徴です。睡眠時間が長く、保護者の管理が行き届きやすいので、継続しやすい方法だと思います。近視の進行抑制への応用をめざす目的で研究が進んでおり、それにも注目して治療をしていきたいと考えています。適応を確認してトラブルがないように進めていますので、興味のある方はご相談いただきたいですね。

コンタクトレンズ処方についてはいかがですか。

濱田麻美院長 はまだ眼科4

コンタクトレンズユーザーの中にも老眼になる方が増えていますが、老眼になると、若い時と同じ度数では合わなくなってきます。遠近両用のコンタクトレンズもありますので、定期的にチェックを受けて正しいコンタクトレンズを選んでいただきたいと考えています。また、若い方では、インターネットなどで粗悪なものを購入する人や、危険な使い方をしている人が目立ちますので、正しい使い方を啓発していきたいですね。

患者のライフスタイルや環境に合わせた診療を心がける

最近、増えている症状などはありますか?

濱田麻美院長 はまだ眼科5

ドライアイやアレルギーなどの症状を訴える患者さんが増えていますね。こうした病気はなかなか根治することが難しいものです。ですから、できるだけ日常生活の中で患者さんがうまく付き合えるように配慮して、治療やアドバイスをするようにしています。特に働き盛りの方は忙しく、処方した薬をもらったらそれでおしまいという方も少なくありません。でも再受診し、その薬を使用した実際の声をフィードバックしていただくことで、より具体的で確実なアドバイスが可能になると考えています。私のほうでも、患者さんからのデータを蓄積していくことで、患者さんに還元していくことができます。ぜひ薬をもらいっぱなしではなく、ちょっとお顔を見せてもらえればと思っています。

ところで、仕事と子育て・家庭の両立は大変ではなかったですか。

子どもが小さい頃は大変でしたが、3人とも成長してだいぶ手が離れました。産休で休んだ後、ある患者さんに「先生が戻ってくるのを、ずっと待っていましたよ」と涙ながらに言っていただいたことがあり、とてもうれしかったですね。子育てと仕事の両立がすごくつらいなということもありましたが、こんなふうに待っていてくださる患者さんがいると思うと、もっと頑張らねばと思いましたね。長いお付き合いの患者さんも多く、時々カルテを見て、小さかったお子さんが大きくなったんだなあとしみじみ思うこともあります。子育ても一段落しましたので、これからは、日々を大切にしていきながら、それぞれの診療を充実させていきたいと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

濱田麻美院長 はまだ眼科6

地域のクリニックですから、特に変わったことができるというわけではありませんが、「ここに来たら調子が良くなった」「雰囲気がいいから家族も連れて来た」と言っていただけるようなクリニックにしていきたいと思っています。またお母さん方は、お子さん優先で、ご自分のことは後回しにされがちです。でも、私も年を取ってきてわかるんですが、目の健康にも徐々に不調が出てくるので、何か気になることがあれば早いうちに解決してください。特にもともと目が良かったり、眼鏡店で眼鏡を作る方は、意外と眼科を受診されません。緑内障など自覚症状がなく、受診しないと発見できない病気もあります。ぜひご自分の目の健康について考える時間をつくっていただければと思いますね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/18万円
※詳細はクリニックにお問い合わせください。

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