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吉村 博 院長の独自取材記事

吉村矯正歯科

(箕面市/千里中央駅)

最終更新日:2021/10/12

吉村博院長 吉村矯正歯科 main

緑が出迎えてくれる心地良いエントランス。100匹以上の淡水魚が泳ぐ大型アクアリウムが設置された明るい待合室は、心が和む癒やしの空間だ。箕面市にある「吉村矯正歯科」は、矯正を専門に行うクリニック。近年注目を集めているマウスピース型の装置を使った歯列矯正に特化し、これまで数多くの患者に矯正を行っている。診療だけでなく講師としても活動する吉村博院長のもとには、その技術を求めて遠方からも多くの患者が足を運ぶが、「私が矯正に集中できるのは、優秀なスタッフたちのおかげ」と、おごることなく優しい笑顔を浮かべる。「矯正で多くの人を幸せにしたい」と願う吉村先生に、同院の特徴や患者への思い、今後の目標などについて話を聞いた。

(取材日2018年2月1日/再取材2021年7月14日)

マウスピース型の装置を使う新しい矯正方法に特化

こちらは矯正を専門としたクリニックだそうですね。

吉村博院長 吉村矯正歯科1

1993年に開業した当初は、虫歯や入れ歯などの一般歯科からインプラント治療までオールラウンドに診ていましたが、次第に自分の専門分野に特化した診療に集中したいと思うようになり、2012年に矯正専門のクリニックにリニューアルしました。その際、幸運にも素晴らしいセンスをお持ちの設計士さんと出会い、クリニック全体を光と水と自然を取り入れたデザインに一新してもらったのです。患者さまからの評判も良く、私自身もとても気に入っています。

力を入れている矯正技法があるとお聞きしました。

透明なマウスピース型の装置を使った矯正です。従来のワイヤー型だと見た目が気になり、装着時の痛みに不安を感じて、最初の一歩が踏み出せない人も多かったのですが、取り外し可能なマウスピース型の装置を用いることで目立たず、装着に伴うストレスの軽減が期待できるようになりました。ただ最初は、私自身がこの装置に対して疑問を抱いていたのですが、調べるうちにこれからの矯正の中心となっていく装置ではないかと感じるようになったんです。新しい矯正技術だったため当時は学べるところが少なく、国内はもとより海外まで足を運び技術を習得しました。マウスピース型装置を使う矯正から従来のワイヤー型矯正まで30年以上に培ってきた矯正実績が、当院の強みといえます。そのことをインターネットなどで調べられて、20~30代の方を中心に遠方からも幅広い年齢層の方が当院にお越しになっています。

難症例の方もたくさんお越しのようですね。

吉村博院長 吉村矯正歯科2

マウスピース型装置を使った矯正ができるクリニックを探しておられた方や、一度マウスピース型装置を使った矯正をしたけれど仕上がりに納得されてない方などがお越しになります。マウスピース型装置を使った矯正では最初に歯の動きをシミュレーションして、それに沿ったマウスピース型装置をお作りするのですが、必ずしもシミュレーションどおりに歯が動くわけではありません。その人特有の個性や見えていない歯の根っこの部分まで検討して、シミュレーションとの差異を埋めるには、歯科医師の経験や知識が必要となってきます。当院は、今までに数多くのマウスピース型装置を使った矯正を手がけてきました。これまでの経験があるからこそ、「この歯は動かすのに時間がかかる」「ここの歯をしっかり動かさないと後でほかに不具合が出る」といったこともわかり、先を見通した提案ができるのです。

経営よりも自分の信念を貫くことを優先

患者さまと接する際に、心がけていることを教えてください。

吉村博院長 吉村矯正歯科3

わかりやすく、丁寧な説明を心がけています。矯正前には、専用のスキャナーや検査機器を使って歯がどのように動くのかシミュレーション画像を作り、患者さまと確認しています。矯正の過程をイメージしやすいので、患者さまの安心につながると考えています。ほかにも、カウンセリングでは専門のスタッフとの時間を設けて、じっくりと相談や質問ができる環境を整えています。マウスピース型の装置は取り外せることで食事中の不便がなく、歯磨きがしやすいといったメリットがある一方で、決められた装着時間を守らないとうまくいきません。患者さまの意欲がとても重要なわけです。最近は、成人式や結婚式、就活などゴールを決めた矯正を希望する方が増えています。通院時には励ましの声をかけるなどして、気持ちの面でのサポートも心がけています。

スタッフ皆さんで診療に取り組んでいるのですね。

当院はチームでカバーし合い、効率化を図ることでより多くの患者さまを診るようにしています。歯の悩みに限らず、近況や心配事なども伺って、患者さまとの関係づくりもしっかり行ってくれます。私が診療で関わる頃には「もう聞いていますよ」と言われることがほとんどで、矯正に対する心構えもしっかりできあがった状態でスタートできます。優秀なスタッフのおかげで、私は自分の作業に集中して多くの症例に対応することができ、その経験値の積み重ねがより良い診療につながっていると感じます。それだけに、スタッフにはより良い働く場を提供したいと考えています。広いスタッフルームや、有休を取りやすくするなど働きやすい制度といった環境面ほか、何か問題があったときは、1人が抱えるのではなく全員で対応する組織体制を率先して進めています。より良い診療はスタッフが生き生きと働き、信頼関係があってこそ提供できるものです。

クリニックの診療スタンスをお聞かせください。

吉村博院長 吉村矯正歯科4

困っている人がいれば手を差しのべ、人の役に立つために診療する。それが私の信念です。大学卒業後、矯正治療が専門の丹根一夫先生に師事し、長年にわたり矯正治療を指導していただいています。技術面だけでなく、患者さまの利益を第一に考えて診療を行う診療スタイルをとても尊敬しており、私の歯科人生における師匠と呼べる方です。歯並びが悪いと見た目が悪いだけでなく、肩凝りや頭痛などさまざまな体調不良を引き起こす原因につながるといわれます。患者さまに健康になってもらい、幸せな人生を送ってもらいたいという思いで歯列矯正に力を注いでいるのも、丹根先生の教えが大きいですね。

目標は歯列矯正で幸せになる人を増やすこと

矯正を決断する前でも、初診で検査を受けられるそうですね。

吉村博院長 吉村矯正歯科5

検査をしない限り、正確な診断は下せません。診断もなしに矯正を勧めることはできないですから、矯正をするかしないかは別として、まずは患者さまにご自分の歯並びの状態を知ってもらい、矯正の必要性に気づいてもらうために検査を受けていただきたいと考えています。検査をしたからといってすぐに矯正を受ける必要はありませんし、セカンドオピニオンも受けつけています。また、矯正は1~3年と時間がかかるため、就職や転勤があるからと諦めてしまう方も少なくありません。当院では、専用のアプリを使ってお口の中を撮影してもらい、クリニックと情報共有できるシステムも導入しています。矯正をするきっかけとなる入り口を広げ、一人でも多くの人に可能性について考える機会が与えられたらと思っています。

クリーニングにも力を入れているそうですが、なぜですか?

患者さまの健康を守るには、歯並びを治すだけでなく虫歯や歯周病のケアも重要です。当院はベテランの歯科衛生士が常勤し、歯面を傷つけないようにケアする機械を導入し、クリーニングにも注力しています。マウスピース型装置を使う矯正は、ワイヤー器具のように毎月調整する必要はなく、3~4ヵ月に1度の来院で、同時に歯のケアやホワイトニングも丁寧に行っていきます。クリーニング専用ルームは機能性を重視した診察室とは違い、快適さを優先した落ち着いた雰囲気になっていて、クリーニングだけを受けに定期的に通われる方も多いですよ。

今後の展望をお聞かせください。

吉村博院長 吉村矯正歯科6

自分自身が知識と実績を積んでいくだけでなく、マウスピース型装置を用いた矯正技術を多くの歯科医師に伝えていくことも考えています。当院1階にセミナールームを設けて、若手の歯科医師のための講習会や研修を行ったり、他院のシミュレーションチェックをしたりしています。また、歯科技工士とともに、シミュレーションにCTデータを取り込んで、3Dプリンターで当院独自のマウスピース型装置を作るといった取り組みも始めました。「もっと早く来ればよかった」と喜んでもらえる患者さまを増やし、より安心で安全に配慮された医療が広まるように努力していきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/70万円~、ホワイトニング/1万2000円~、クリーニング/9500円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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