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杉山 友茂 院長の独自取材記事

医療法人社団 杉山歯科医院

(春日部市/一ノ割駅)

最終更新日:2019/08/28

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東武伊勢崎線・一ノ割駅の改札から徒歩5分。所々に田園風景が入り混じる静かな住宅街の中にあるのが、この場所に開業しておよそ25年になる杉山歯科医院だ。杉山友茂院長を中心に、週末には父の後ろ姿を追って歯科医師となった長女も診療を担当するなど、アットホームな雰囲気が印象的な歯科医院だ。「私自身子どもの頃から歯科医院に頻繁に通っていましたし、十数年前からは入れ歯も使っています。それだけに患者さんの痛みや不安な気持ちがすごくよく理解できるんです」と、杉山院長は語る。今回はその技術の難しさから積極的に取り組む医師が少なく希少価値の高い入れ歯治療から、削らない虫歯治療など、患者のために常に積極的に新技術の導入に挑戦する杉山院長にじっくりと話を聞いた。
(取材日2016年8月29日)

装着力の強い入れ歯技術フィンデンチャーを導入

歴史ある歯科医院とお聞きしました。

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開業は1988年になります。当初は一ノ割駅近くの別の場所に開業したのですが、5年後の1992年に現在の場所に建物を新築して移転しました。ですからこちらに移転してからでもすでにおよそ25年になります。当時と比較すれば、マンションが建つなど周囲の景色にも多少の変化はありますが、今も畑も多く残っていますし、開業当時とそれほど大きく街並みが変わったという印象はないですね。数年前に改装して、現在外観はソフトピンク、待合室の壁紙はペパーミントグリーン、そして診療室はホワイトと、全体的にソフトな印象になっていますが、これは歯科医となり、現在は週に数回こちらでも診療を担当してくれている長女の意見を反映させたものです。

現在の診療科目とおもな患者層を教えていただけますか。

一般歯科、小児歯科、予防歯科。審美歯科、入れ歯、そしてインプラントを含む口腔外科と、矯正を除き、オールマイティーに対応していますが、一番力を入れているのは入れ歯治療です。開業から長く、かかりつけ医として昔から通い続けてくださっている患者さんが多いので、必然的に高齢の患者さんが多くなってきていますね。地元にお住まいの方が中心なのですが、当院で提供している入れ歯治療を頼って、周辺の歯科医院からの紹介でいらっしゃる方も少なくないので、草加や大宮といった、やや遠方から通われている患者さんもいらっしゃいます。

力を入れていらっしゃるという入れ歯治療について具体的にお伺いしたいのですが。

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入れ歯治療については開業当時から力を入れているのですが、開業してまもなくの頃からFIN(フィン)デンチャーという技術を導入しています。この技術はそもそも30数年前に名古屋の歯科医師の方が開発した技術なのですが、広く普及することなく、いわば埋もれた技術となっていました。実はそれをインターネットでたまたま発見し、これはよさそうだと思い、母が入れ歯にする際にその技術を使ってみたのですが、装着感が良く、はずれたり、隙間に食べ物が入り込むといったこともなくて満足感が高かったことから、その後積極的に導入しているんです。

自分が入れ歯だからこそ患者さんの気持ちが理解できる

フィンデンチャーと一般的な入れ歯の違いはどのような点にあるのでしょうか。

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フィンとは魚のヒレのことですが、入れ歯後部の端の周囲をヒレ状に柔らかいシリコンで囲むことからこの名称になっています。一般的な入れ歯と異なる点は、やはり素材にシリコンを用いている点で、保険診療で一般的に適用されるレジン素材の入れ歯と比較すると、軽量で、歯ぐきにピッタリとフィットするため違和感が少なく、咀嚼力も向上し、入れ歯と歯ぐきの隙間に食べ物が入り込んで痛みがでるといったこともほとんどありません。ただ、この技術を扱える歯科技工士の方が限られていることもあり、残念なことにこの技術を導入している歯科医院が少ないのが現状です。一般的には総入れ歯をする際に用いることの多い技術ですが、当院では部分入れ歯の場合にも対応しています。

入れ歯治療に興味を持たれた理由をお聞かせいただけますか。

実は自分自身、子どもの頃から歯の質が悪く、10数年前からは入れ歯を使用しています。もちろん、以前から入れ歯治療に対する興味は強かったのですが、何事も体験してみないとわからないとでもいうのでしょうか、それまでは患者さんから違和感を訴えられても、どこにも不具合がないのにどうして違和感があるのだろう? と不思議に思うこともあったのですが、自分が体験してみると、なるほどそういうことなのかと、実感として理解できるようになったということがやはり大きいですね。だから入れ歯をお考えの患者さんには、自身も入れ歯の医師の方がいろいろとわかってもらえる点が多いですよとお伝えしたいですね(笑)。

歯科医師になられたきっかけを教えていただけますか。

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実は子どもの頃からパイロットを夢見ていて、実際に友人3人と航空会社も受験しました。自己採点では98点だったので合格するかと思ったら残念ながら不合格でした。それで工学部に進もうかとも思ったのですが、工学部に進んでも将来必ずしも望む職に就けるとは限らないと言われ、小さい頃からのかかりつけの歯科医師に憧れていたこともあり、歯科大学なら将来必ず歯科医師になれると考えて最終的にこの道を選びました。結果論になりますが、今では天職だったと思っています。

口の中の健康を守ることで地域に貢献していきたい

キャリアが長いので、印象的な患者さんや症例との出会いも多いのでしょうね。

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一つひとつの症例、そして患者さんとの出会いはどれも心に残るものなのですが、改めて振り返ってみると、不思議なものでうまくいって患者さんに感謝されたケースよりも、うまくいかずに悪戦苦闘したケースの記憶ばかりが蘇ってきます。入れ歯を作ったのにどうしてもフィットしなかったケースなのですが、型どりも間違っていないし、どうして不具合が起きるのか原因がわからずに、結局1年近く調整を繰り返しました。ある日、型どりだけでは測れない噛み合わせの高さに原因があるとようやく気づくことができました。こうしたケースではもちろん、解決するまで責任を持って治療を続けることを大切にしています。

気分をリフレッシュさせる趣味はお持ちですか?

そば打ちですね。昔から手先が器用で、物作りが好きだったこともあり、以前から興味はあったのですが、妻が近所で教室を見つけてきてくれて通ってみたらその楽しさにハマってすぐに道具一式を買いそろえ、今では二八そばから十割そばまで、なんでも打てるようになりました。そば打ちが好きならパン作りはどうかと家族にも勧められて体験してみましたが、残念ながらこちらにはあまり興味が持てませんでした(笑)。妻は、週に数回ここの受付にもおりまして、妻が趣味で作っている手作りアクセサリーを販売したり、教室を開いたりもしているので、もし良かったら来てみてください。

最後に今後の抱負などをお聞かせいただけますか。

私の場合、自分が患者の立場になった経験も多いので、そのときにどんな対応をされたらうれしかったかを考えてみるんです。すると自分がやってほしいと思う治療をしてもらったときがやはり満足度が高かったと思うので、治療を行う際には患者さんのお話に耳を傾けて、望まれる治療を実践することを心がけてきました。今後もそうした姿勢を貫いていきたと考えています。最近は患者さんの高齢化に合わせて、訪問診療にも取り組み始めました。また、妻がこちらに来ていて車が出せる日に限り、予約制で無料送迎サービスもおこなっています。寝たきりで通院が難しい方や体の不自由な方、妊婦さんを無料送迎サービスの対象としていますが、一度お電話でご相談ください。今後も地域のかかりつけ医として、口腔内の環境を整えることで地域住民の方の健康維持に貢献していきたいと考えています。

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