全国のドクター9,103人の想いを取材
クリニック・病院 158,819件の情報を掲載(2024年3月29日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 横浜市神奈川区
  4. 反町駅
  5. 佐藤内科診療所
  6. 佐藤 泰弘 院長

佐藤 泰弘 院長の独自取材記事

佐藤内科診療所

(横浜市神奈川区/反町駅)

最終更新日:2022/12/27

佐藤泰弘院長 佐藤内科診療所 main

反町駅から徒歩5分の落ち着いた住宅地で、半世紀以上も地域医療に貢献してきた「佐藤内科診療所」。3代目となる佐藤泰弘院長はこの地で生まれ育ち、「地域にお住まいの皆さんの心と体をトータルに診るクリニックをめざし、内科、消化器内科、心療内科を併設しています」と話す。「中でも内視鏡検査は、快適性、安全性、感染症対策などに十分に配慮した環境で行うため、安心して利用していただけるでしょう」。一方、地元のプロ野球チームの熱狂的なファンで、「たとえ球場に行けなくても、応援することは毎日の生活の一部」と笑う。そんな親しみやすい佐藤院長に、内視鏡検査をはじめとした同院の特色、佐藤院長の地域医療への思いなどを聞いた。

(取材日2021年12月1日/更新日2022年12月9日)

地域の医療機関と協力して質の高い医療を

こちらは長く続くクリニックと伺いました。

佐藤泰弘院長 佐藤内科診療所1

ええ、祖父の代から数えて私で3代目になり、半世紀以上続いています。かしこまらず、どなたでも気軽に通えるクリニックとして地元の方に親しまれており、私が2007年に院長を継いだときも、開院当初から通われている患者さんが多くおられました。子どもだった私をかわいがっていただいた記憶もあり、そうやって自分の面倒を見てくれた地元の皆さんに、少しでも恩返しができればとの思いで診療しています。以前は上層階で入院を受け入れていたようですが、現在は入院設備を改装し、内視鏡検査のスペースに充てています。外観はさほど変わらないのものの、待合室や診療室はリノベーションして居心地を良くし、車いすのまま診療室まで入っていただけるようになりました。もちろん検査機器なども必要に応じて更新し、決して「昔ながら」だけではない、時代に即した医療をご提供しています。

先生のご専門やクリニックの特色を教えください。

私は医学部を卒業後、消化器内科を専門とし、東京慈恵会医科大学附属病院で内視鏡部門の診療医長も務めました。その後、生まれ育った地域の医療に貢献したいとの思いから、神奈川区にある済生会神奈川県病院の内視鏡センター長として多くの患者さんを診てきました。30年以上近く消化器内科に従事した経験を生かし、当院では一般内科および消化器内科に力を入れ、私が担当する内視鏡検査のほか、臨床検査技師による超音波検査も行っています。加えて、私の恩師の言葉である「胃は心の鏡」の通り、心と体の両面から不調にアプローチできればと考え、心療内科も併設している点も特色です。患者さんは働き盛りの世代も多く、胃の痛みなどのご相談から内視鏡検査を受けていただくと、「来年もここで検査をしよう」と思っていただけているようです。

診療の際に心がけていることをお聞かせください。

佐藤泰弘院長 佐藤内科診療所2

院長になってすぐは「すべてを当院でやらないと無責任ではないか」と思ったこともありました。ただ、それでは専門的な治療ができる範囲も限定され、かえって患者さんのためにならないと思い直して、地域の先生方と協力する道を選びました。区の医師会などを通じて、この分野でどの先生が強いかを熟知していますから、内視鏡検査や超音波検査で私の専門外の部位が怪しいと感じたら、しかるべき先生にご紹介する道案内役に徹します。これからも区内の先生方と「ワンチーム」となって、クリニック同士の連携、病院との連携を強化し、互いの長所を生かした質の高い地域医療をご提供したいと思っています。

経験豊富な医師や臨床検査技師が検査を担当

どのような検査ができるのでしょうか?

佐藤泰弘院長 佐藤内科診療所3

当院は精度の高い内視鏡検査と超音波検査を行える環境、スタッフを整えています。内視鏡検査は、これまで大学病院や地域の基幹病院で多くの内視鏡検査を実施し、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医でもある私が担当します。また、心臓や血管の病気が疑われる場合、腎臓など内視鏡検査では分からない臓器を詳しく調べたいときなどは超音波検査も活用しています。患者さんの体への負担が非常に少なく、熟練の臨床検査技師が高精度の検査を行っていることも強み。心臓の病気や、胆のうがん、腎臓がん、膀胱がんなどが疑われる方を専門の医療機関にご紹介することで、早期治療へつなげています。

内視鏡検査で工夫されている点を教えてください。

内視鏡検査は「苦しい」というイメージをお持ちの方、あるいは漠然と「感染症が不安」と感じている方もおられるようです。しかし、当院では正確な診断はもちろん、患者さんに苦痛なく、そして安全に検査を受けていただけるよう十分に配慮しています。痛みやつらさをなるべく感じないよう、挿入するファイバーの角度、患者さんが呼吸をするタイミングなどを意識して検査しますし、静脈鎮静法によって、ご本人がうとうと5分ほど寝ているような状態のまま検査を終えることも可能です。当院で内視鏡検査を受けた方は、翌年も当院で検査を受けられることが多いようです。また、感染症対策は学会の指示にもとづき、診療時は防護服とフェイスシールドを着用。こまめな換気、内視鏡をはじめとした各種機器の滅菌・消毒を実践しています。

心療内科はどのような役割を担っていますか?

佐藤泰弘院長 佐藤内科診療所4

頭痛、胃痛、便通異常、喉の違和感、全身の倦怠感など、さまざまな体の不調に対し、内視鏡や超音波による検査、問診・触診などで原因を探っても駆らないわからない場合は、メンタル面の不調の関与も考えられます。そうした方に、当院では心療内科の診療も可能です。私は以前に心療内科のクリニックで診療した経験を生かして患者さんを診ており、女性医師による診療も行っています。女性医師は女性特有の心理状態、体の不調も考慮しながら診療にあたっていますが、今まで以上に患者さんにご利用いただけるよう診療可能な曜日をさらに増やす考えです。より専門的な治療が必要かどうかを見極めた上で、適切な医療機関へのご紹介もしています。

どんなときも患者を応援する気持ちを大切に

先生が医師をめざされたきっかけを教えください。

佐藤泰弘院長 佐藤内科診療所5

当初はあまり医師に興味がなかったのですが、やはり周囲からの期待も大きく、最初は渋々という感じで受験勉強に取り組みました。ただ、次第に子どもの頃から憧れていたアニメや特撮のヒーローとわが身を重ね合わせ、「自分でも一生懸命勉強して医師になれば、誰かのヒーローになれるかもしれない」と思うようになったんです。自然と勉強に積極的になり、医学部にも入学できました。その後、研修医時代に母が食道がんで亡くなったことが契機となり、消化器内科をめざそうと心に決めました。食道がんは内視鏡検査でも気づきにくいケースがあるのですが、患者さんやご家族に私と同じ思いをしてほしくないので、「病変があれば絶対に見つける」という強い気持ちで検査を行っています。

休日などはどう過ごされていますか?

主に野球観戦です。地元のプロ野球チームを子どもの頃からずっと応援しています。昔は本当に勝てないチームでしたが、そこから少しずつ這い上がってくる姿には感動しましたし、私と同じようなファンが増えるにつれて楽しさも大きく膨らんでいきました。新型コロナウイルス感染症の影響で球場で観戦できない日々が続いたものの、球場に行かなくても、チームをいろいろな形で応援することがすでに生活の一部です(笑)。私が生きる原動力のようになっていますね。これは医療にもいえることで、苦しい状況の患者さんに対して、身体的治療だけでなくメンタル面からも応援するなど、心と体の両面からサポートしたいと思っています。

最後に地域の方にメッセージをお願いします。

佐藤泰弘院長 佐藤内科診療所6

私が幼少期の頃から親しみのある地域で、健康を守るお手伝いができるのは本当に幸せなことです。お住まいの皆さんからは、「佐藤内科診療所があるから安心」「だからこの町に住んで良かった」と思っていただけるよう、常に新しい情報にも目を配りながら、適切な医療をご提供していきます。もちろん近隣のクリニックや病院との連携も良好で、当院では対応が難しく、より専門的な治療が必要なケースでも適した医療機関をすぐにご紹介できます。そうした道案内も当院の役目ですから、さまざまな不調や悩みごともまずはご相談いただければと思います。

Access