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有我 朋子 院長の独自取材記事

えみ歯科医院

(横浜市青葉区/市が尾駅)

最終更新日:2023/10/31

有我朋子院長 えみ歯科医院 main

市が尾駅から少し離れた閑静な住宅街にある「えみ歯科医院」は、アットホームな雰囲気と女性歯科医師による痛みに配慮した治療を心がけており、小さな子どもから高齢者まで家族で通える歯科医院だ。「困っている人がいたら、それに気づいてあげられる存在になりたい」と話す有我朋子院長は、母の有我恵美子副院長とともに、患者の気持ちに寄り添う歯科医療で患者の健康をサポートしてきた。雑貨が飾られたカフェのような診察室には、昨年生まれた有我院長のお子さんのためのベビーカーが2つ。「皆さんに支えられてここまで来ることができました」と朗らかに笑う有我院長に、患者への想いを交えながら、患者を笑顔にするための同院ならではの診療についてじっくり聞いた。

(取材日2023年8月28日)

女性歯科医師による痛みに配慮した治療を

まずは歯科医院の歩みと特徴についてお聞かせください。

有我朋子院長 えみ歯科医院1

当院は、もともとは母である恵美子副院長が中山駅で開業していた歯科医院で、2014年に移転したのを機に私が院長を引き継ぎました。市が尾は私たちにとって長年住み慣れた町。いまだに母を慕って通い続けてくださる中山時代からの患者さんとともに、お世話になった地域の皆さんに恩返しできることをとてもうれしく感じています。青葉区は長寿の街と言われていますが、高齢の患者さんだけでなく、お子さんを連れた若い世代の患者さんも多いですね。ありがたいことに、患者さんの紹介で新規の患者さんも来てくださっています。住宅街にあるので駐車場完備、車いすやベビーカーでスムーズに来院できるよう土足のまま上がれる完全バリアフリー、トイレも広めに設計してあります。小さいお子さんから高齢の患者さんまで、家族で安心して通っていただけるよう、滅菌・消毒の徹底や口腔外バキュームの導入など、開院当初より院内の感染症対策にも力を入れています。

「痛みの少ない治療」を求め、遠方からも患者さんが訪れると伺いました。

私は生まれた時から歯科医師として活躍する祖母と母の姿を見て育ちました。祖母は私が歯科医師免許を取る前に亡くなってしまいましたが、母を通じて、口腔外科を得意としていた祖母から継承した痛みに配慮した注射の打ち方や施術を学びました。母は本当に優しい人で、当院では母の代から極力痛みの少ない治療を心がけています。「どんなに時間がかかっても、痛い思いをしたくない」と、わざわざ遠くから足を運んでくださる患者さんも多く、患者さんの嫌がることは絶対にしないことと、麻酔一つとってもしっかり時間をかけた丁寧な施術を大切にしています。「全然痛くなかった」「もっと早く来れば良かった」と言っていただけたら私もうれしいですね。

院名には母娘3代にわたる患者への想いが込められているのですね。

有我朋子院長 えみ歯科医院2

「えみ歯科医院」の「えみ」は、母、恵美子副院長の名前から取ったものと思われることが多いのですが、実は恵美子副院長がはじめて院長を務めたのが、偶然にも千葉県鴨川市の「江見」という町の「江見歯科診療所」でした。その後、中山駅前で開業することになった際、この院名にあやかって「えみ歯科医院」と名づけたそうです。市が尾に移転する際も、多くの患者さんに慣れ親しんでいただいた「えみ歯科医院」という名前を継承しました。今では、当院の財産である祖母の代から受け継いできたノウハウや、患者さんの「笑み」を取り戻したいという私たちの願いのこもった院名だと感じています。

幅広い選択肢で、自分で選べる納得の治療を

隣接する「ありがクリニック」との連携も心強いですね。

有我朋子院長 えみ歯科医院3

高齢の患者さんは持病をお持ちの方も多いので、血圧計やパルスオキシメーター、AEDなど緊急時に初期対応を行うための医療機器を常備しています。なにより心強いのは、隣接する「ありがクリニック」は父が院長なので、お薬のことや患者さんの症状で気になることがあった時、すぐに確認が取れること。最近は、糖尿病や心筋梗塞、認知症、早産や低体重児出産など、歯周病と全身疾患の関係も明らかになってきています。お口は健康の入り口です。歯科と医科の連携で、患者さんの健やかな生活をサポートできればと考えています。

先生が得意とする補綴について教えてください。

私はもともと手先が器用だったこともあり、義歯やかぶせ物の治療を得意としています。中でもハイブリッドセラミックスという修復材料を使った白いかぶせ物は、基本的に1回の治療で済むことが望めることや、本物の歯に近い光沢や色を再現することが望めます。やわらかいキャラメル状の材料で形を作っていくため、高度な技術を要する治療ですが、私は大学で補綴を専門に学んでいたことや、祖母の代から受け継いだ専門性の高い施術法などから、得意としている治療の1つです。自費診療ですが、金属アレルギーの方でも安心して装着できること、そして何よりその日のうちに完成することから、多くの患者さんにお勧めしたいです。

診療の際に心がけていることを教えてください。

有我朋子院長 えみ歯科医院4

他院で抜歯と言われて、当院に来られるセカンドオピニオンの患者さんも多いのですが、歯科的には抜歯のケースでも、患者さんからすれば、いきなり抜くと言われたらびっくりしてしまいますよね。当院では、患者さんの気持ちに寄り添いながら複数の選択肢を提示し、それぞれのメリットデメリットや、治療費、治療期間など総合的に考えて、患者さんに1番納得のいく治療法を選んでいただくようにしています。まだ歯を抜きたくないというお気持ちの強い方には精一杯のことをさせていただきます。もちろん、いずれは歯の寿命が来てしまいますが、思った以上に歯が長持ちすることもあるため、あの時抜かなくて本当に良かったと喜ばれる診療を提供したいですね。

心の通う治療で、生涯にわたる健康サポートをめざす

最近はどのようなニーズが高まってきていますか?

有我朋子院長 えみ歯科医院5

この地域の方々は歯に対する意識が高く、「できるだけ長く自分の歯を残したい」と、熱心にケアに取り組む患者さんが、フッ素塗布やクリーニングなどの予防目的で来院されることが多いですね。歯の着色やヤニ除去、歯周ポケット内の歯周病の細菌除去などに効果の期待できるエアフローによるクリーニングにも対応しています。また、保険適用となるクリーニングにも対応しておりますので、気軽にご相談いただければと思います。ホワイトニングの需要も高く、もともと50歳以上の男性がタバコの汚れや加齢的な黄ばみなどを気にして希望するケースが多かったのですが、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行し、マスクを外す機会が増えてからは、男女問わずホワイトニングを希望される方が増えてきています。

今後の展望をお聞かせください。

私はケアマネジャーの資格を取得し、摂食や嚥下についても学びました。噛むことで分泌される唾液は虫歯や口臭の予防につながるだけでなく、舌やお口周りの筋肉を動かすことで脳に刺激を与え、認知症の予防にもつながるといわれています。もし通院が困難になった患者さんがいても、ご自宅で安心して治療を受けていただけるよう訪問診療の準備を整えたのですが、開院から10年近くたった今も皆さん元気に通ってくださるので、訪問診療の出番はまだありません。当院での定期的なメンテナンスや医科との連携による全身管理が、少しでも皆さまの健康のお役に立てているならうれしいですね。地域に根差した歯科医院として生涯にわたって皆さんの健康をサポートしていければと思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

有我朋子院長 えみ歯科医院6

乳歯の虫歯が多いお子さんでも、頑張って通院してくれたら、乳歯が生え替わる頃には虫歯のないきれいなお口をめざすこともできると思います。「痛い思いや、嫌な思いをすることがなかったから通えた」と言っていただけるよう、当院はお子さんの通いやすさにも配慮しています。これからの歯科医院は、痛くなってから行くところではなく、「痛い思いをしないために行くところ」と思っていただけたらうれしいですね。常にケアをしておけば、後々必ず楽になります。私も昨年出産し、多くの人に助けられながらここまでくることができました。心の通う、痛みに配慮した・安心できる治療を心がけ、皆さんに笑みが広がるようサポートしていければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング/2万5000円~
ハイブリッドセラミックスを用いたかぶせ物/2万9800円
PMTC(エアフロー)/1万円

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