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田澤 裕一 院長の独自取材記事

練馬中村橋歯科クリニック

(練馬区/中村橋駅)

最終更新日:2023/09/04

田澤裕一院長 練馬中村橋歯科クリニック main

西武池袋線中村橋駅から徒歩3分、多くの人が行き交うにぎやかな商店街沿いにある「練馬中村橋歯科クリニック」。明るく清潔感のある待合室は、真っ白な壁と木目の優しい色合いが落ち着いた空間を演出。座り心地の良いソファーや流れる音楽がまるでリビングルームのような、くつろぎの場をつくりだしている。このクリニックの院長を務めるのが、一般診療から自費のインプラント治療まで豊富な臨床経験を持ち、幅広い症例に対して専門的な診療を行っている田澤裕一先生。一人ひとりの患者とじっくり向き合い、患者が理解するまで丁寧に説明を重ねていく診療スタイルだ。「患者さんに一生通ってもらえるクリニックにしたい」と歯切れ良く話す田澤院長に、診療にかける思いをたっぷりと聞いた。

(取材日2023年5月26日)

豊富な臨床経験に基づく質の高い治療の提供をめざす

歯科医師をめざしたきっかけは何ですか?

田澤裕一院長 練馬中村橋歯科クリニック1

高校生の時に受けた職業適正テストで、歯科医師が一番向いているという結果が出たんです。昔から手先が器用で、物作りが大好きだったので、今となっては向いていたのかなと思います。姉がひと足先に歯学部に進んでいたので、その影響もあって歯学部に入りました。卒業後は、先輩や同期の友人から「本気であそこに勤めるのか」と言われたぐらい厳しい先生のクリニックに就職をしました。非常に厳しい先生で、実際に勤務していた時は深夜12時前に帰宅できたことはありませんでした。

その時の経験が今に役立っていると思いますか?

そのクリニックには大学を卒業して最初の4年間勤めたのですが、本当に多くのことを学びました。そこで教わった基礎治療や治療に対する考え方は私の血となり肉になったと思っています。特に勉強になったのが症例検討で、患者さんの症状の対症療法だけでなく、なぜそうなったのかという原因まで踏み込んで考える力を養う機会を持てたのは良かったと思っています。その後はインプラント治療と審美歯科専門のクリニックに5年間勤務し、普通では経験できないようなぜいたくな治療をさせていただきました。また、老人ホームへの訪問診療では、介護の必要な方の口腔内も診療してきましたので、それを踏まえてのアドバイスもできます。さまざまな経験をしたことで、どんな症例に対しても専門性の高い診療を提供できるようになったと自負しています。

こちらに開院された理由を教えてください。

田澤裕一院長 練馬中村橋歯科クリニック2

この辺りの町は仕事をリタイアした高齢の方もいらっしゃれば、都心へ向かう地下鉄が乗り入れていますから、若い方たちもどんどん集まってきていて、さまざまな症状の患者さんがいらっしゃるんです。私自身、開業をするなら住み心地の良いここ練馬で、またこれまで勤務医時代に培ったさまざまな経験を生かせる場所で開業したいと思っていたので、理想がかなえられました。

患者層についてお聞かせください。

20~40代を中心にお子さんから年配の方まで、幅広い年代の患者さんが来てくださっています。患者さんの主訴としては、虫歯や歯周病治療のほかに、40代以降の患者さんにはインプラント治療や審美歯科などのニーズも高くなっています。あとは、フッ素塗布や定期検診などを目的で来院されるお子さんも多いですね。子どもの歯を大切に考えているお母さんが多いなという印象です。

メンテナンスの患者の増加とそれを支えるスタッフの力

2018年のインタビューから5年たち、患者さんの来院目的などに変化は見られますか?

田澤裕一院長 練馬中村橋歯科クリニック3

5年前に比べると、メンテナンスの患者さんの割合が大きくなってきましたね。開業した当初は1年以内に歯科医師を3人に増やし、初診の方が多く来られる中で治療を中心に行えるようにしてきましたが、月日がたつに従い、長く通ってくださる患者さんたちが必然的にメンテナンスへ移行していきます。そのため、以前は水曜と日曜が休みでしたけれど、メンテナンスの枠がパンパンに埋まってきたので、2年前から水曜日も開けて週6日診療に切り替えました。

メンテナンスが増加したのは、歯科衛生士などスタッフの貢献も大きいですか?

もちろん。今いる5人の歯科衛生士は、患者さんとコミュニケーションをとる能力に長けている人ばかりなので、安心して任せています。7年ぐらい働いてくれている人もいますし、以前、僕の開業前の勤務先で受付を担当し、それから助手、歯科衛生士と活躍の場を広げ、歯科業界でのキャリアが20年に及ぶ人もいて、その歯科衛生士目当てに患者さんを紹介してくれる方がいるほどの存在です。僕がスタッフに求めるのは、自然に笑えること。表情筋の動きにその人の本質が表れるというのが僕の持論なんです。歯科衛生士としての技量は後からどんどん伸ばせるものなので、それよりもニッコリと笑えて、患者さんと良い関係でいられる人が僕にとってのいいスタッフだし、その点、今は申し分ないメンバーがそろっています。

診療中の先生とスタッフの連携について教えてください。

田澤裕一院長 練馬中村橋歯科クリニック4

僕は主に虫歯や根っこの治療のような歯本体の治療を行い、歯科衛生士は歯や歯茎の中の歯石を取るなど、歯周病に対する非侵襲型のケアを行うという具合に役割分担しています。歯周病がある患者さんはまずそちらのケアを優先するので、特に重い症状の方だと歯科衛生士と話す時間が長くなり、結果、彼女たちとの気さくなコミュニケーションですっかり距離が縮まって、その後も長期的にメンテナンスで通ってくださるようになるケースが多いように感じます。しかし、メンテナンスが目的であっても、診療中に必ず歯科医師も顔を出すようにしています。最初に行って歯肉に炎症がないか、虫歯がないかを診て、歯科衛生士にバトンタッチする格好です。口の中を掃除している間に汚れが取れたことによって見つかるトラブルもあるので、報告してもらって改めて診察します。

患者が長く通いやすいクリニックの環境づくりに向けて

先生は常日頃、患者が長く通いやすい環境を整えることに力を注いでいるそうですね。

田澤裕一院長 練馬中村橋歯科クリニック5

はい。まず初めに、検査と治療の説明にしっかりと時間を割いて、今後しばらく通院することで、最終的にめざすゴールを患者さんに持っていただきます。それから、担当制にしている歯科衛生士がなるべく気持ち良く働けるようにすることも重要です。歯科の診療は基本的にマンツーマンなので、患者さんに通いたいと思ってもらうためには、質の高いマンパワーを常に保持していないといけません。なので、遠回りに聞こえるかもしれないですが、スタッフに居心地のいい環境を整備することが、結局は患者さんのためにもなると考えています。例えば、開業した時からスタッフは必要人数より1人多く雇用して有休が取りやすいようにしていましたが、週6日診療にしたタイミングで必要人数プラス1.5~2人の体制にしました。これにより、スタッフ全員が月1回、週3日休みがとれるようになり、より働きやすくなったかなと思っています。

休日はどんな時間を過ごしていますか?

海と車とバイクですね。サーフィンが好きで、開業して数年たった頃、千葉のサーフポイントの近くに思い切って家を建てたんです。東京では望めない広さがあるので、建物の周りに人工芝を敷き、ドッグランを作って、子どもを遊ばせて、楽しいですね。本当なら日の出前から海に入るところでしょうけれど、今はただただ、海に漬かってリラックスしたいので、すっかり日が昇った暖かい時間に行くことが多いです。すでに「ガチサーファー」ではなくなり、「エンジョイサーフィン」に徹しています。

開業10年目を迎えた今の心境と、これからの抱負をお願いします。

田澤裕一院長 練馬中村橋歯科クリニック6

ここまでお話ししてきたとおり、歯科衛生士の業務がすごく増えたなというのが10年目の率直な感想です。治療とメンテナンスのバランスでいえば、僕が開業当時に思い描いていた将来像にかなり近くて、ということは、自分の治療方針と、それに沿って重ねてきた努力が、評価していただけているのかなという気がしています。10年やってきたからこそわかるのですが、通ってくれる患者さんがいて、信頼できるスタッフもいるのは、望んでも実現が難しい、かなり恵まれた状況です。これからも治療とメンテナンスという根幹を変えることなく、患者さん一人ひとりと真摯に向き合っていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント1本/33万円~、セラミックの詰め物/3万8500円~、セラミックのかぶせ物/9万9000円~、ホワイトニング/3万3000円~

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