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高林 洋太 院長の独自取材記事

交番通り歯科

(世田谷区/千歳烏山駅)

最終更新日:2023/09/29

高林洋太院長 交番通り歯科 main

千歳烏山駅の前に広がる商店街を少し歩くと、「交番通り歯科」のピンク色の看板が見えてくる。入り口に掲げられた「一生懸命診療中」のプレートが印象的だ。高林洋太院長がこの場所で開業したのは2013年のこと。以来、時代の変化に対応しながら診療内容や体制を強化し続けてきた。現在では高林院長の専門である補綴治療をはじめ、予防歯科・口腔外科・インプラント治療・粘膜疾患の治療・審美歯科と幅広く対応。その他スタッフの発案でパウダーを用いた歯面清掃機による「プレミアムクリーニング」を開始するなど、一般治療から専門的な治療、ケアまで、保険診療・自費診療ともにさまざまな要望に応えている。「型にはめることなく、患者さんの気持ちを考えながら診療していきたい」と語る高林院長に、同院の特徴や10周年を迎えての思いを聞いた。

(取材日2023年9月8日)

時代の変化に柔軟に対応し、診療内容や体制を強化

2023年で開業10周年と伺いました。

高林洋太院長 交番通り歯科1

そうですね。私がこの場所に開業したのが2013年ですから、もう10年がたちました。この辺りは人情味があって気さくな方が多く、商店街にも活気があり、想像していたよりも下町の雰囲気があると感じています。開業準備中はいくつかの歯科医院を見学に行き、内装には北欧風の家具や内装を取り入れて、ホワイトを基調としたリラックスできる空間をつくりました。待合室にはマッサージチェアも置いてあるんですよ。ユニットは快適な座り心地のものを選びました。10年というと長いようにも感じますが、まだまだこれからです。さらに地域に根づきながら、通いたくなるクリニックへと成長していきたいですね。

この10年間でどのような変化がありましたか?

途中で新型コロナウイルス感染症の流行により、開業して最初の7年間とその後では大きく状況が変わりました。一時期は患者さんを大学病院に紹介することもできず、受診控えもあり、医療機器を購入しても存分に活用できない状況でした。これを乗り越えられたのは、この状況を逆手に取って方向転換をしてきたから。まず、大学病院に頼らなくても対応できるよう、口腔外科・インプラント治療・粘膜疾患まで当院で診られるような体制を整えました。次に、社会全体の生活リズムが朝型にシフトしたことを受けて、診療時間を1時間早めました。そして一人ひとりに合ったケアで、要望の多様化に応えられるよう工夫しています。歯科医院ですから衛生管理には当初から気を配ってきましたが、新型コロナウイルス感染症の流行以降はさらに徹底し、保険診療も含めてキャッシュレス決済を導入するきっかけにもなりました。

診療の幅を徐々に広げてこられたのですね。

高林洋太院長 交番通り歯科2

私の専門は補綴で、開業当初はその知識を生かして補綴に力を入れてきました。私の中では歯科は補綴ありき。噛むという行為において噛む面はすべて補綴の領域で、かぶせ物も入れ歯も噛み合わせも、大切な部分すべてが含まれています。そして、その分野の専門性を極めることの相乗効果で全体を底上げできるように、大学院で研究を重ねてきました。鶴見大学歯学部の非常勤講師も長く務めており、日々進歩する医療情報に常にアンテナを張っています。その後、補綴と予防を組み合わせ、口腔内の良い状態を維持できるよう取り組んできました。今ではさらにその幅を広げ、複雑に生えた親知らずの抜歯や、重度の歯周病、パウダーを用いた歯面清掃機による「プレミアムクリーニング」を新たに開始するなど、一般治療から専門的な治療まで、保険診療・自費診療ともにさまざまなご要望にお応えしています。

信頼関係を大切に一生懸命診療する

どのような方が来院されているのですか?

高林洋太院長 交番通り歯科3

この辺りにお住まいの方が多く、働き世代の方を中心に幅広い年代の方がいらしています。歯科治療からしばらく足が遠のいて、虫歯や歯周病が悪化してしまった方もいらっしゃいますね。転出入が多い地域なので、数年間通われた後に引っ越しされる患者さんも少なくありません。この先どちらに行かれても歯を大切に守れるよう、当院にいらしている間に「お口の中がどのような状態か、ご本人のウィークポイントはどこか」をお伝えしています。奥歯が磨きにくい、歯茎が弱いなど、ご自身の口の特徴を知っていれば、何かあったときに歯科医院に行くきっかけになるでしょう。いつまでも私が診られればいいのですが、遠方に行かれる方にそれはかないませんから、お口の未来をご本人に託しているんです。

訪問診療にも対応しているのですね。

はい。この10年間で通院から訪問診療に切り替わった方もいらっしゃいますし、これから高齢化が進むとさらに需要は増えてくることでしょう。訪問診療を希望される患者さんは、そのほとんどがお体に不調を抱えていらっしゃいます。飲み薬や他科での治療など、歯だけでなく全身のことを考えなくてはなりません。例えば糖尿病でも、その時期や程度によっては歯科治療を控えなくてはならない場合もありますし、一人ひとりに向き合ったこまやかなケアが必要なんです。ケアマネジャーさんなど地域の介護職の方、医科の先生、また患者さんのご家族も含めて一つのチームとなり、口腔内と心身の健康を支えています。

診療の際に心がけていることをお聞かせください。

高林洋太院長 交番通り歯科4

まずは一生懸命に診療すること、これが大前提です。当院の入り口に掛けてある「一生懸命診療中」のプレートはオリジナルです。周囲からは「居酒屋みたい」と言われていますが、「なんでも一生懸命にやります」という気持ちが道行く人にも伝わればと思い、10年間変わらず掲げています。その上で「型にはめない」ということを大切にしています。医学的に正しいことであったとしても、患者さんの苦痛を無視して押しつけることはしたくありません。もしゴリゴリと出血するほどにクリーニングをして、患者さんが痛い思いをされたらどうでしょう。汚れは落ちるかもしれませんが、その方は二度と来院されないと思います。それよりも「気持ちいいな、来て良かったな」と満足して、定期的に通ってくださるような関係性、患者さんとの信頼関係を大切にしています。

スタッフたちと一丸となり、ここから先の10年も

治療に伴う痛みや不安に対して、工夫していることはありますか?

高林洋太院長 交番通り歯科5

歯科恐怖症の方は、一つ一つの動作にも緊張されると思いますから、無言の時間をなくすように心がけています。例えば麻酔を打っている間もじっと黙っているのではなく、「大丈夫ですか?」など、何かしら声をかけ、気持ちが和らぐようにしています。その他にも麻酔方法や器具の選び方で、痛みをできるだけ感じさせないよう工夫しています。

ところで、先生はなぜ歯科医師をめざしたのですか?

もともと手に職をつけたいと考えていたこと、そして祖父・叔父・叔母が歯科医師だったことからこの道を選びました。私は祖父にとっては初孫で、とてもかわいがってもらったんです。祖父が亡くなるまでに歯科医師になれたのは良かったのですが、本当は一緒に治療をやりたかったですね。今となってはその夢がかなわないことが残念です。ちなみに両親は医師で、訪問診療で必要な医科の情報を教わることもあるんですよ。

こちらで働くスタッフについてご紹介ください。

高林洋太院長 交番通り歯科6

当院の自慢は何かと聞かれたら「スタッフです」と答えるほど、素晴らしいスタッフたちです。技術や接遇のスキルはもちろんですが、いつも患者さん目線で考えて行動してくれるんです。スタッフたちの優しい対応や声がけが、院内の温かい雰囲気につながっています。院内が清潔に保たれているのも、わかりやすいポップで患者さんに情報を伝えられるのも、私が治療に専念できるのも、すべてスタッフたちの活躍があってこそ。2023年9月から始まった「プレミアムクリーニング」も、実はスタッフの発案なんです。私が院長としてできることは、良いアイデアは積極的に採用し、そのための設備投資は惜しまず、スキルアップが必要なら全面的にバックアップすること。そして仕事もプライベートも充実できるように、働きやすい環境をつくることです。この場を借りてスタッフたちにメッセージを送るとしたら「いつもありがとう」と感謝の言葉しか出てきません。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

患者さんの口腔内がより良くなることをめざし、ここからの10年、さらにその先の10年と、地域とともに歩んでいきたいと思います。当院での診療が患者さんにとって、歯に興味を持つきっかけになればうれしいですね。これからも時代の変化に柔軟に対応しながら、スタッフ一同、一生懸命に診療してまいります。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正/11万円~
インプラント治療/44万円~
詰め物/3万3千円~11万円
かぶせ物/3万3千円~33万円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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