悩んでいる気持ちがあるならすぐ相談
口臭ケアについて
神山歯科医院
(国分寺市/恋ヶ窪駅)
最終更新日:2021/10/12
- 自由診療
誰にも指摘されていないけれど、「私の周囲の人はいつも口に手を当てている気がする。もしかして私って臭いの?」と思ってしまったことはありませんか? そんな時、臭うかどうかだけでなく、気持ちが落ち込んでしまうことが大きな問題。「臭いのせいで自信を持てなくなり、人間関係までうまくいかなくなる人もいます」と話すのは、長年、口臭に悩む多くの人を診察してきた神山明子先生だ。では臭いに悩んだらどうすればいいのか。診療を受けるタイミングやメリットを取材した。
(取材日2016年4月26日)
目次
口臭に悩む本人が自信を回復することがケアのポイント
- Q口臭ケアは、どのような人に勧めますか?メリットは何ですか?
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A
受けるかどうかの判断で一番大事なことは、本人が悩んでいるかです。「もしかして私の口臭が臭いから手を当てているの?」と普段から相手のしぐさが気になったり、家族に口の臭いを指摘されたりすることで本人が深く悩んでいれば、一度は口臭の検査を受けたほうがいいでしょう。深刻な人は50センチ以内に人が近づくことすら嫌がることも。本人の悩みが深くなって社会生活を送れなくなってしまうことが問題ですからね。検査やケアによって、自信を持てるようになって人間関係がうまくいくようになることが大切だと思っています。一方で口臭は糖尿病や肝臓病、歯周病、親知らずの炎症など疾患が影響していることもあるため注意が必要です。
- Q検査の流れを教えてください。
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A
予約をした人には「生活調査票」を送ります。これは1週間分の食事内容や臭いが気になったタイミングなどを記入していただくものです。記入済みの表は初日に持参いただき、歯科医師が20分ほどの問診を行い、本人の悩みの深さなどを確認します。それからスタッフが、唾液量や唾液の質の検査、歯並びをすべて撮影できる口のパノラマ写真撮影、尿検査、口腔内検査、歯周検査などを実施します。これらの検査が終わったら、5分間ほど口を閉じておいた後の口の臭いと吐く息の臭い、鼻の臭いが届く距離を定規で測定します。こうした検査結果を総合して、臭いの有無や原因を分析します。初診はトータルで2時間半ほどです。
- Q口臭ケアの方法について教えてください。
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A
方法は患者さんによってさまざまです。例えば、唾液を出す能力はあるのに自律神経が過敏になっているせいで唾液がうまく出なくなっている人には、唾液を出すトレーニングをします。ほかにも臭いを出す細菌に働きかけ無臭化するためのリンスを使ってもらったり、細菌自体を減らす、口腔内の粘膜の質を変えるなど様々な方法でケアを行います。生活スタイルの改善を提案することも。1ヵ月ほどたったら、再検査で口臭の減少具合を確認します。初回の検査は5万円ですが、再検査は2万円です。再検査の結果で本人に自信がつき症状が落ち着けば、口の中のクリーニングやメンテナンスに移行します。この間も臭いチェックは無料で継続します。
- Q臭いの原因が歯周病の場合、どのような治療を行うのでしょうか?
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A
歯周病の原因は細菌と噛み合わせる時にかかる力とされています。この細菌の数を減らして質を上げるのが改善の目標ですが、保険治療だと少しずつ時間をかけて行わねばなりません。効果を早めたいとき、細菌量が多い人、歯周病が中等度以上の方は、保険外治療の歯周内科治療が有効です。流れは、まずはレントゲン撮影や歯周病の検査などを実施。その後3日間薬を服用しつつ、細菌を減らす薬剤で歯磨きをしていただきます。また服用から1週間以内には口腔内全体の徹底した歯石除去も行います。薬の服用によって負担をかけずに済むのが歯周内科の良さです。これにより細菌数を一気に減らすことを期待でき、ほぼ4回の来院で改善につながります。
自由診療費用の目安
自由診療とは口臭検査/5万円、再検査/2万円、歯周内科/初回4万円、以降は1回1000円(すべて税抜・歯ブラシ代や医薬品代は別途)
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。