全国のドクター9,201人の想いを取材
クリニック・病院 158,634件の情報を掲載(2024年4月24日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 西東京市
  4. 西武柳沢駅
  5. 安部医院
  6. 安部 浩一 院長

安部 浩一 院長の独自取材記事

安部医院

(西東京市/西武柳沢駅)

最終更新日:2024/03/08

安部浩一院長 安部医院 main

西武新宿線西武柳沢駅から徒歩1分の「安部医院」。一歩院内に足を踏み入れると、待合室にたっぷり日が差し込む大きな窓や天井の高い吹き抜け、中庭が設けられ、クリニックにいることを忘れてしまうような気持ちの良い空間が広がる。そうした環境下で、同院では「より多くの人に、より多くの幸せを」という理念のもと、耳鼻咽喉科、内科、小児科、皮膚科を標榜し、地域のニーズに応えている。院長を務める安部浩一先生は、居るだけで周囲を明るくするような温かな人柄の持ち主。そんな院長のもとで働くスタッフも活力に満ちあふれており、院内全体が明るい雰囲気を醸し出している。今回はその空気をつくり出す源ともいえる安部院長に、クリニックの特徴や診療に対する思いについて、たっぷり話を聞いた。

(取材日2024年2月7日)

「より多くの人に、より多くの幸せを」を理念に

すてきな造りのクリニックですね。

安部浩一院長 安部医院1

医療機関は「行きたい」と思って来られる方が少ない場所ですので、皆さんが持たれている医療機関のイメージとは違う、ワクワクを感じられるような空間にしたくて、こだわってつくりました。一方で、設備や内装などのハード面だけでなく、ソフト面の雰囲気づくりも大切にしています。院長である私の気分が落ちていることが伝わると、患者さんやスタッフ皆の気持ちも落ちてしまいますよね。私も毎日が絶好調なわけではありませんが、誰よりも雰囲気づくりを意識することが院長として当たり前なことだと思っています。

「より多くの人に、より多くの幸せを」という理念を掲げられています。

極めてシンプルな理念で、自分たちの行動でより多くの人に幸せを届けることを、すべての中心に置いて診療にあたっています。そのような考えを持ったきっかけは幼少期にさかのぼります。私は両親がともに医師で、自宅兼診療所として開業していたので、患者さんの様子を身近に見ていました。よく覚えているのが、数人のお子さんの手を引いて来院されるお母さんの姿です。その大変そうな様子に、自分が将来医師になったら、患者さんに「この科目は診られないから、他院に行ってください」と言うのは、何か違うなと感じたのです。当時から「自分のクリニックだけで完結させてあげられるような場所をつくりたい」と思っていましたね。

院内で医療を完結できる体制を整えていらっしゃるのですか?

安部浩一院長 安部医院2

はい。当院では現在、4つの科目を標榜しています。私は日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医で、妻は内科の医師ですが、小児科も診られるようにしようとお互い研鑽を積み、3つの科目をカバーできるようにしました。今でも休診日になると小児科の勉強会に参加していますし、他の医師たちも小児科に関する学びを深めています。また、開業後、患者さんのニーズを感じたので皮膚科にも対応しようと専門の先生を呼び、現在の体制となりました。医師は非常勤も含めると9人、スタッフは20人在籍しています。最初から計画していたわけではありませんが、幅広い分野の診療に高い専門性をもって応えられる点は、当院ならではと自負しています。

幅広く対応する中で患者さんの数も増えていると思いますが、どのような工夫を?

予約機能のほかウェブ問診も導入したところ、来院時に患者さんが問診票を書く手間が省けたことに加え、クラウド上に載った内容からカルテを作成できるので、スタッフの負担軽減にもつながりました。また、自動精算機も導入したので、スピーディーに会計を済ませていただけているのではないでしょうか。こうした取り組みはすべて、「より多くの人に、より多くの幸せを」という理念から逆算して行っています。それはスタッフも同じで、例えばホームページに掲載している混雑状況のわかるカレンダーはスタッフの発案です。「こうしたら患者さんは楽だよね」と自ら考えて声を出してくれています。

患者のニーズに応えて幅広い診療と多様な検査を

診療についてお伺いしたいのですが、ご専門の耳鼻咽喉科の特徴を教えてください。

安部浩一院長 安部医院3

上咽頭炎の治療として、Bスポット療法を行っています。近隣で対応しているクリニックは少ないと思います。また、アレルギー性鼻炎については、舌下免疫療法のほか、レーザー治療やそれが怖いという方にはトリクロール酢酸を使用した治療など、さまざまな選択肢を用意しています。患者さんの希望を取り入れていくうちに、治療法が増えたという感じですね。もちろん、自分の得意分野を極めてそれを打ち出すことも大切ですが、当院は「より多くの人に、より多くの幸せを」という理念がありますから、患者さんが必要としていれば何でもするという姿勢で、日々取り組んでいます。

発熱の外来も設置して、力を入れているとか。

新型コロナウイルス感染症が流行していた時、地域のニーズを踏まえて発熱の外来を設置しました。PCR検査機器を複数台導入し、途切れることなく患者さんがいらっしゃいましたね。今でも外来には多くの方が来られます。新型コロナウイルス感染症の流行下で、初めて当院を受診したという方もたくさんいたので、それによってかかりつけとして地域の皆さんに信頼いただけたのではないかと感じています。今振り返っても「闘いの時期」で大変ではありましたが、結果的に、ともにやり遂げたスタッフがすごく成長してくれたことを実感しています。

患者さんの要望に応えるという意味で、ほかにどんな工夫をしていますか?

安部浩一院長 安部医院4

さまざまな検査に対応していることです。例えば、アレルギーの原因を迅速に調べるための機器を2台導入しています。これにより、注射針を使わず、指先にスタンプするような感覚で血液を採ることで、食物アレルギー22項目を含む41項目の検査が可能です。0歳から検査できるので、お子さんのアレルギーを心配する親御さんの悩みの解消につなげられるのではないでしょうか。また、高精度のコーンビームCTも導入しました。これは頭部のみならず、胸部や鼻のエックス線撮影も可能な機器で、被ばく量が少ないので体への負担が軽減できます。他にも、例えばお子さんが急に高熱を出した場合などにも、炎症状態を調べるCRP検査や赤血球や白血球、血小板などを測定する血算検査ができる機器を用意し、すぐに調べられる体制を整えています。

喜びやワクワクを感じてもらえるような対話を

患者さんと接する際、どんなことを大切にしていますか?

安部浩一院長 安部医院5

自分が受けてうれしい応対を、相手にもすること。そして、喜びやワクワクを感じてもらえるようにすることです。「この先生と話して楽しかったな、良かったな」と思ってもらえるようなポイントを、至るところに散りばめながらお話ししています。というのも、私が学んだ病院では「相手にとって良いことをして、ずっと一緒にいられる関係性をつくる」ということを、よく言われたのです。患者さんの発する言葉から、その背景に「どんなストーリーがあるのか」を考えながら言葉を選んでいくと、人に対してより優しくなれると思っています。

スタッフの方々も生き生きとしていますね。

皆とっても明るいです。縁あって入職したスタッフですが、結婚や出産などのライフイベントの中で巣立っていく時があるはずです。その時に、どこへ行っても必要とされる人材に育てていくことも、私の重要な仕事だと思っています。ですから、スタッフには自分の「やってみたいこと」を提案してほしいですし、それに対してNGはほとんど出しません。行動することで自分の強みがわかりますし、得意なことを生かして社会に貢献することで、その人の価値がさらに上がっていくと思うからです。最近も、助産師の資格を持つスタッフの発案で、赤ちゃんとお母さんのための「おくるみタッチケア」の教室を実施したんですよ。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

安部浩一院長 安部医院6

当院の掲げる理念に共感する医師やスタッフとともに、患者さんが求める医療をいつまでも提供できるよう、継続的な成長を続けていきたいです。そのためには、今どんな医療が必要とされているか、それをきちんと提供できているかを振り返りながら、患者さんのニーズに応じてクリニックの在り方を変える必要も出てくるでしょう。また、「ここで働いて良かった」と思ってもらえるクリニックであり続けるため、引き続きスタッフを大切にしていきたいですね。地域の方々に当院を上手に利用していただき、皆が未来に希望を持って元気に過ごすことができたら、私たちの役割を果たしたといえるのではないかと思います。お待たせしてしまうことも多々ありますが、信頼できるかかりつけをお探しの際はお気軽にご相談ください。

Access