全国のドクター9,295人の想いを取材
クリニック・病院 158,642件の情報を掲載(2024年4月20日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 世田谷区
  4. 三軒茶屋駅
  5. たろう歯科クリニック
  6. 清水 太郎 院長

清水 太郎 院長の独自取材記事

たろう歯科クリニック

(世田谷区/三軒茶屋駅)

最終更新日:2022/07/26

清水太郎院長 たろう歯科クリニック main

三軒茶屋駅から徒歩2分の場所にあるのが、清水太郎先生が院長を務める「たろう歯科クリニック」。院内は木目とホワイトをベースにした北欧風で、シンプルで温かみのある雰囲気だ。苦手な人が多い歯科独特の消毒のにおいを抑え、患者がリラックスできるようにアロマオイルがたかれている。また、ユニットスペースも広く取られ、半個室に仕切られており、プライバシーへの配慮も。「生まれ育った世田谷で歯科医療に貢献したい」という清水院長は、患者目線に立った診療をめざし、検診やクリーニングまで自らが行う。「地域の患者さんに気軽に来ていただける、かかりつけ医をめざしていきたいです」と語る清水院長に、治療内容や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2022年7月1日)

かかりつけ歯科医院として高度で専門的な治療をめざす

なぜこちらの場所に開院されたのでしょうか?

清水太郎院長 たろう歯科クリニック1

私は世田谷の上野毛というところで生まれ育ちましたので、世田谷区は非常になじみ深い街なのです。開院するならば自分の生まれ育った街で地域貢献ができればと思い、こちらを選びました。三軒茶屋という土地柄、20~30代の患者さんが多いと思われがちですが、当院は乳幼児からご高齢の方まで、幅広い世代の方にご利用いただいています。こちらに開院する前は、臨床の現場で経験を積むために、いくつかの歯科医院に勤務しました。お隣の駅の池尻大橋や恵比寿、銀座、調布にある開業医の先生のもとで勉強をし、調布のクリニックでは院長も務めました。

こちらでは、どんな診療をめざしていますか?

街の歯科医院ではありますが、高度で専門的な治療を提供したいと考えています。当院には私以外に13人の歯科医師がいます。私が診ている一般歯科と小児歯科のほかに、歯周病、抜歯などを行う口腔外科、かぶせ物などを扱う補綴、そして審美歯科専門の先生も来てくれています。患者さんにとっては、治療によって歯の問題を解消することがゴールです。そのためには、すべての問題を私一人では解決できません。開院当時は私一人でやっていたのですが、私が専門ではない治療は、専門の先生にお任せしながらやるのが理想だと思っていました。現在は、専門の先生が来てくれるおかげで、幅広い世代のさまざまな患者さんを受け入れることができています。もちろん、当院で診ることが難しい症例は、近隣にある病院をご紹介いたします。

歯科医師の方がたくさんいらっしゃるのですね。

清水太郎院長 たろう歯科クリニック2

はい、当院は歯科医師が私を含めて14人いる一方で、歯科衛生士は非常勤が1人いるだけなのです。他のクリニックでは、定期検診やクリーニングは歯科衛生士が担当し、診察だけ歯科医師が担当することが多いかと思います。当院では歯科医師が検診やクリーニングを行うことも可能です。それは患者さんのお口の状態を精密に把握するためです。患者さんによって磨けていない場所は異なりますし、お口の環境に影響を与える生活習慣もそれぞれですから、検診やクリーニングでそこがわかれば、より良い予防プランを提案できるはずです。私としては、診察と治療だけに関わるのではなく、最初から最後まで自分が診たいので、このスタイルを取っています。

「かかりつけ歯科医機能強化型診療所」として

院内は感染予防のための対策にも力を入れていらっしゃるようですね。

清水太郎院長 たろう歯科クリニック3

滅菌関係の設備を充実させたり、歯を削ったりする際に飛び散る粉塵を吸い込んでくれる「口腔外バキューム」を導入したりと、滅菌といった衛生管理には徹底的に気を配っています。新型コロナウイルス感染症流行を機に、歯を削るタービンの数も増やしました。また、治療器具は治療の直前まで滅菌パックに入れて封をしており、治療直前まで出さないようにしています。患者さんには快適な空間で、安心安全な治療を受けていただきたいと考えています。こうした衛生面の向上を図ったことにより、「か強診(かかりつけ歯科医機能強化型診療所)」の施設基準を満たすことができました。

「か強診」とはどういうものなのですか?

衛生管理のほか訪問診療の実施状況など、厚生労働省が定めた基準を満たした歯科医院が届け出るシステムです。かかりつけ医として予防歯科に力を入れている歯科医院の目安となるものだと思ってください。患者さん側のメリットは、保険適用の範囲が広がることですね。例えば、歯周病予防や虫歯予防のためのクリーニングは、一般的な歯科医院では保険診療となるのは3ヵ月に1回が基本です。しかし「か強診」では、予防のためのクリーニングが毎月保険診療で受けられます。歯周病の患者さんは、病状によっては毎月クリーニングを受けたほうがいい人もいます。歯周病は30代くらいから増える病気で、一度かかると現状維持か、進行を食い止めることしか望めませんので、定期的なケアが欠かせないのです。こうした患者さんの経済的負担を抑えつつ、治療に専念できるよう環境を整えました。

マタニティー歯科にも力を入れているそうですね。

清水太郎院長 たろう歯科クリニック4

妊娠中の女性はエストロゲンというホルモンの影響で歯肉が腫れやすくなったり、つわりなどの影響でお口の中が酸性に傾きやすくなったりと、歯周病や虫歯になりやすい状態にあります。妊娠2〜3ヵ月頃から中期には、妊娠性歯肉炎も顕著にみられる症状です。また歯周病になると、子宮を収縮させる物質が産生されやすくなるともいわれます。これは簡単にいうと陣痛を起こすものですから、低体重児や早産のリスクにもつながりますので、きちんと管理しておくことが大事です。実際、妻が妊娠時に妊娠性歯肉炎を起こしたのですが、とても不安だったと聞きました。赤ちゃんが生まれて、親からの口移しで虫歯菌が移ってしまうことなどは、皆さんわりとご存じですが、妊娠性歯肉炎は知らない妊婦さんも多い。出産後に自然と快方に向かうものですが、よく口をゆすぐだけでも予防になりますし、妊娠がわかった頃から知っていたら安心ですよね。

患者が納得できる歯科治療をめざして

診察で心がけていらっしゃることは何ですか?

清水太郎院長 たろう歯科クリニック5

患者さんへの説明、選択肢をしっかり示すことを心がけています。「どんな治療を受けているのか」「費用がいくらかかるのか」を事前にしっかり説明されていないケースもあるようで、会計時に「こんなに高いのか」と驚かれる方もおられると聞きます。当院ではそうしたことがないように、治療の種類が複数ある場合はそれぞれのメリット・デメリット、金額はいくらかかるかを、図や写真などで一覧にして提示し、わかりやすく説明するようにしています。例えば患者さんには、「歯を白くしたい場合はセラミックだけでなく、ホワイトニングという選択肢もある。セラミックにもいくつか種類があり、それぞれかかる金額が違う」点を説明するようにしています。患者さんが納得して初めて歯科治療が始まる、というのが私の考え方です。

患者さんに納得してもらうために、ほかに工夫されていることはありますか?

口腔内カメラを利用して、奥歯や歯の裏側の様子を写し、治療前と治療後の写真を比較して見ていただいています。歯科医院では、患者さんに合わせ鏡などを渡して、口腔内の様子を見てもらうことが多いと思います。でも、患者さんはどこを見ればいいのかわかっていないことが、実は多いのではないかかと感じています。写真で治療前と治療後を比較するほうが、患者さんは歯の状態がしっかり確認できるので、どこがどう変化したのかがわかりやすいのではないでしょうか。また、今後の治療方針を説明する際にも写真を使うと、納得していただきやすいと思います。開院以来、撮影した画像はすべて保存しているので、もうデータの保存容量がパンパンです(笑)。

最後に、地域の方へのメッセージをお願いいたします。

清水太郎院長 たろう歯科クリニック6

予防歯科への意識は、患者さんによって異なります。常にメンテナンスを心がけて、きれいな歯をしている方もいらっしゃる一方で、自分の歯がガタガタなのに、痛くなるまで歯科医院を受診されない方もいらっしゃいます。これから国の方針で歯科検診が義務化されるという話も出てきていますが、さまざまな機会を利用して、予防に意識を向けていただけたらいいですね。私は皆さんにご自身の歯と笑顔に自信を持っていただきたいと思っています。自信がつくと仕事や恋愛、何事にも積極的になれると思いますし、素晴らしい人生につながるチャンスにもなるでしょう。体はもちろん、心にも自信をもって日々を幸せに送っていただきたい、歯科医師としてそのお手伝いができればうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング/3万3000円(価格変更の場合がございます。詳しくはお問い合せください)
セラミックを用いた補綴/4万4000円~(価格変更の場合がございます。詳しくはお問い合せください)

Access