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原澤 良之 院長の独自取材記事

原澤歯科

(江東区/門前仲町駅)

最終更新日:2023/11/15

原澤良之院長 原澤歯科 main

「生まれ育ったこの町に恩返しするために、経営者であるよりも一人の歯科医師であり続けたいと思っています」とほほ笑むのは、「原澤歯科」の院長、原澤良之先生。門前仲町に開院して約40年。常に患者のためを思い、真摯な対応で信頼を積み重ねてきた。保険診療をメインに、なるべく削らない、抜かない治療に努め、患者の口腔の健康を守りたいと、開業当初から予防歯科にも力を入れてきた。昔ながらの下町風情の残る門前仲町で、「口は健康の入り口」と、ひたむきに患者の歯や口腔の健康を守ってきた原澤院長に、クリニックの診療から今後の展望、ともに診察室に立つ三男の原澤功先生への想いに至るまで、親としての本音を織り交ぜながら、たっぷりと語ってもらった。

(取材日2019年7月8日/更新日2023年11月8日)

誠実な診療姿勢で築き上げた、患者との信頼関係

門前仲町で開業した経緯についてお聞かせください。

原澤良之院長 原澤歯科1

私はこの門前仲町で生まれ育ちました。この場所に開業したのは、自宅が隣だったから(笑)。この辺りはオフィスビルや高層マンションが増えて、私が子どもの頃に比べるとずいぶんと様変わりしました。でも、深川不動尊や富岡八幡宮など、変わらないものもたくさんあります。開院からもうすぐ40年になりますが、昔からの顔なじみが患者さんとして来てくださるので、下町らしいざっくばらんで気さくな雰囲気の歯科医院ですよ。最近はインターネットで検索して来てくださる患者さんも増えていますね。患者さんが訴える症状としては、虫歯のほかに歯周病が多いでしょうか。お子さんから高齢の患者さんまで、誰でも気軽に立ち寄れる歯科医院として、少しでも地域に貢献できるようスタッフ一同頑張っています。

生まれ育った地元のために尽くしてこられたのですね。

私の父は歯科技工士でした。物心つく頃から父の仕事をずっと見てきた影響もあり、私も兄も自然と歯科医師の道へ進みました。残念ながら兄は若くして亡くなってしまったので、兄の遺志を継ぐというわけではありませんが、兄ができなかった歯科医療を、兄に代わって私が実現させてもらっているという思いもあります。歯科医療は患者さんのためにあるということを常に忘れず、地元に恩返しする気持ちでコツコツやってきました。今はインターネットでの情報発信が盛んですが、どんなに素晴らしいことを言ったとしても、実際に対面したらすぐにどんな人なのかわかってしまいますよね。患者さんに対してうそはつかない、いい加減なことはしない。そうやって信頼を積み重ねてきたつもりです。

診療方針について教えてください。

原澤良之院長 原澤歯科2

生まれもった天然歯は、一度失ってしまうと二度と元には戻りません。さらに虫歯などで削ったりするたびにダメージを受けていきます。そのため、どうしても削らなければいけない場合でも、削る部分を最小限に抑え、できるだけ神経を抜かないような治療を心がけています。もちろん、虫歯にならないことが一番なので、当院では歯周病治療、噛み合わせの調整、歯の根管治療をしっかり行って、虫歯になりにくいお口の環境をめざします。さらに定期的なメンテナンスを行って予防歯科にも力を入れています。親子2代、3代と、長く通い続けてくださっている患者さんほど虫歯や歯周病の治療ではなく、予防歯科がメインになってきています。保険診療を基本に、内科的アプローチなど新しい方法も取り入れながら、さまざまなニーズにも柔軟に対応していますので、お口のことで困ったら気軽にご相談ください。

歯や口腔の健康を守りながら、全身の調子も視野に

内科的アプローチとはどのようなものなのでしょうか。

原澤良之院長 原澤歯科3

歯石を除去し、スムーズに歯磨きを行えるようブラッシング指導をすることが一般的な歯周病の予防法です。しかし、歯周病は細菌による感染症なので、どんなに一生懸命歯磨きをしてもなかなか歯肉の炎症が治まらないような場合は、歯周内科療法といって、位相差顕微鏡を使った検査で原因となる菌を特定し、薬で菌の除去を図ります。ただ、どんなに除菌を徹底しても、常在菌と呼ばれる口腔内にすみつくカビ菌もいますし、細菌は空気中や食べ物などから簡単に口の中に戻ってしまうので、再発予防のためには毎日の歯磨きと、プロによる定期的なメンテナンスが必要です。歯周病は放置して悪化していくと口臭や抜歯につながることも。口臭や歯周病でお悩みの方は、歯周内科療法について、一度ご相談いただければと思います。

噛み合わせ治療にも力を入れてこられたそうですね。

虫歯の治療後に赤や青色の紙を噛んで「カチカチ」と噛み合わせの確認に使う紙を「咬合紙」と呼びますが、通常は30ミクロンほどの咬合紙を使用するところを、当院では12.5ミクロンというかなり薄い咬合紙を使います。さらに診療室のユニットに横たわった状態で行うだけでなく、通常の食事をする時のように、起き上がった状態でも行います。日常的なしぐさを再現した状態でチェックをすることで、あまり違いのない結果を得ることができるからです。虫歯の治療が噛み合わせに影響を与えることもあるため、虫歯治療後の噛み合わせ検査には時間をかけ、しっかり調整しています。

お口の健康は全身の健康に大きく関係しているのですね。

原澤良之院長 原澤歯科4

歯は食べ物を噛み砕くだけでなく、体全体のバランスを支える大切な役割があります。そのため、噛み合わせに異常があると、うまく口が開かない、開きづらい、噛みづらい、顎が痛むといった症状のほか、肩凝り、頭痛といった全身の症状につながることも。噛み合わせに異常が出る原因は体のひずみによるもの、噛む歯のバランスによるものなどさまざまです。逆に全身のバランスが崩れることで噛み合わせに異常が発生することもあります。また、最近の研究で歯周病と糖尿病や認知症との関連性も指摘されています。お口の中だけでなく全身の様子も見ながら、長く元気に過ごしていただけるよう、一人ひとりの患者さんに合った診療を心がけています。

時代は変わっても、変わらぬ患者への想いを胸に

家族経営のアットホームな雰囲気も人気ですね。

原澤良之院長 原澤歯科5

6年前より三男が診療に加わり、二診制になりました。おかげで土日は18時まで、祝日以外の平日は20時まで診療できるようになり、仕事や学校で忙しい方や、小さなお子さんがいてなかなか自由に動き回れないお母さんなど、歯科治療に時間をかけられない方でも通いやすくなりました。お口は全身の健康の入り口なので、せめてこの地域にお住まいの皆さんには、忙しくて歯科医院に行けないというようなことのないようにしたいですね。当院では私の妻が歯科衛生士、長男が事務長を担当してくれています。家族経営というと驚かれることもありますが、わが家の場合は気心の知れた家族といえども、それぞれ性格も役割も違うので、うまくバランスが取れているのかもしれません。

功先生も誠実な人柄で、患者さんに信頼されているそうですね。

昔からの患者さんは「説明なんていいから、先生、頼むよ」という感じで話が進みますが、新規の若い患者さんはしっかりした説明を求めます。その点、息子は実に丁寧に説明していると思います。また、自分も子育て中ということもあって、女性や子ども受けがいいんですよね。一人ひとりの患者さんに丁寧に対応している姿を見ると、これが今風のやり方なんだなと感心します。電子マネーやインターネット予約など、やり方は変わっても、患者さんを思う基本の部分は変わりません。この先どうするかは本人たちが決めること。その時が来たら、安心して任せたいと思います。私たちは患者さんと長く付き合っていくために、いい治療をするだけでなく、人としても誠実でなければならないと考えています。今後もより良い関係を築いていけるように努めていきたいですね。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

原澤良之院長 原澤歯科6

私は食べることが大好きなので、週末は自然と家族みんなで集まっておいしい物を食べに行くようになりました。家族イコール、スタッフですから、食事会を兼ねたミーティングにもなり、自然とお互いにやりやすい雰囲気が生まれるのかもしれません。家族で町を歩いていると目立つのか、患者さんに声をかけていただく機会も増え、励みになっています。当院は患者さんの「あの歯科医院はいいよ」というご紹介のおかげでここでまで成長してきた歯科医院です。これからも皆さんの信頼と期待を裏切らない、地域に根を下ろした歯科医療で貢献していきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/55万円、オフィスホワイトニング/1万3200円、ホームホワイトニング/1万9800円、口臭治療時の唾液検査/1650円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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