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野口 正樹 院長の独自取材記事

なのはな歯科医院

(調布市/仙川駅)

最終更新日:2023/03/28

野口正樹院長 なのはな歯科医院 main

仙川駅より徒歩1分の場所にある「なのはな歯科医院」。転校を繰り返すことで培われた人懐こく柔軟な性格の持ち主である野口正樹院長の人柄は温厚そのもの。穏やかな口調で、患者のさまざまな質問に丁寧に答えている。開業当初から注力しているのは予防歯科と歯周病治療。歯科衛生士によるクリーニングや丁寧なブラッシング指導を行うと同時に、デジタルエックス線を使用して症状や問題点を精密に突き止める。補綴治療では体の負担に配慮したオールセラミックス、入れ歯治療ではばねのないノンクラスプデンチャーを得意としている。「常に患者さんのニーズを捉えながら、一人ひとりの方に合う治療を提案していきたいと思います」という野口院長に、詳しい話を聞いた。

(取材日2022年3月2日)

歯科医院への苦手意識を払拭する診療の提供を

まずは特徴的なクリニック名の由来をお聞かせいただけますか?

野口正樹院長 なのはな歯科医院1

わかりやすくて印象に残るクリニック名にしたかったというのが発端です。当時ちょうど諸先輩方の間で花の名前をクリニック名にするのが流行していたので、私も図鑑や花言葉を調べ始めた結果「菜の花」に行き当たりました。“元気”“快活”という花言葉がクリニックの名前にぴったりだと感じたんです。またこれは偶然ですが、高校時代に住んでいた千葉の県花が菜の花だったので、迷わずこれに決めました。

患者層と主訴について教えてください。

この地で20数年前に開業した当初から来院してくださっている患者さんが多いこともあって、最近は60代以上の方が増えてきましたね。歳月とともに年齢を重ねていっているのは患者さんも私も同じです。また家族ぐるみで来院される方も少なくありません。歯科医院は基本的になるべく行きたくない場所ですから(笑)、初診ではかぶせ物が取れた、歯茎が腫れたといった困った症状で来院される方がほとんどです。長く通院されている患者さんは定期検診やクリーニングにいらっしゃっています。

どのような診療方針をお持ちですか?

野口正樹院長 なのはな歯科医院2

最も重要なのは患者さんの話をよく聞くことです。経済状態や時間など、人はそれぞれの事情を抱えていますから、よく話し合った上でベストな治療を見出すようにしています。次に歯に対する知識を深めてもらうことですね。口内の症状は他の疾患とも密接な関係がありますので、そうしたこともお話ししながら歯科治療に対する興味関心を引き出すようにしています。治療に関しては歯医者イコール痛いという固定概念を払拭すべく「痛みの少ない治療」にこだわっています。麻酔注射の前に麻酔薬を塗布して感覚を一時的に麻痺させ、注射をスピーディーに打つことで痛みの度合いも軽減を図れるので、長年の経験を駆使して対応しています。また、患者さんの不安を極力取り除くことも大事ですね。これはスタッフによる診察前の声かけや、リラックスできる院内環境など、患者さんの立場に立った対応を常に心がけています。

歯周病の進行抑制を重視した予防歯科や補綴治療に注力

先生が特に力を入れていらっしゃるのはどのような治療でしょう?

野口正樹院長 なのはな歯科医院3

補綴治療と入れ歯治療です。かぶせ物や詰め物、ブリッジに関してはオールセラミックスを使用した治療に注力しています。金属不使用なので金属アレルギーの心配もありませんし、汚れもつきにくく、審美性にも優れた材質なのでお勧めです。入れ歯治療では、「ばねのない入れ歯」であるノンクラスプデンチャーが中心ですね。高齢者はもちろん、歯を失ってしまった若い方にもよく利用されています。自由診療になりますが、精密な型採りによってぴたりと合って動きにくい仕上がりをめざせるんです。また汚れにくいのも特徴です。機能面だけでなく、見た目にも配慮しているので、思い切り笑っても気になりにくいでしょう。人によっては人生が楽しくなるような側面もあると思います。「インプラント治療はハードルが高い」と感じている方にもお勧めです。

予防歯科や歯周病治療にも力を入れていらっしゃいますよね。

はい。他の症状を主訴にいらしても、検査をしたら歯周病が進行していたというケースはよくあることなのです。自覚症状がない上に特効薬もない歯周病を予防するには、常に良い口内環境を保つために地道なケアを続けることが重要です。当院では被ばく量が少なく環境にも配慮したデジタルエックス線画像撮影装置を使用して検査を行い、精密な診断結果から少しずつ段階を踏んで治療を進めていきます。予防歯科では、歯科衛生士によるクリーニングを1時間かけて行い、ブラッシング指導も丁寧に対応しています。歯科医師と患者の双方が二人三脚で同じゴールをめざすために、患者さんには予防歯科の重要性を普段からしっかりとお話ししています。また受診から足が遠のいている患者さんにははがきでお知らせを送るなどして、サポートしていきたいと思っています。

感染症対策も徹底されていると伺いました。

野口正樹院長 なのはな歯科医院4

実は開業当初からビルトインタイプの空気清浄機を設置しています。これは大学病院の手術室にも採用されているようなもので、静電気の力で小さい粒子を捉えて浄化してくれます。また、4分に一度は空気の入れ替えがなされているため、安心して治療を受けてください。院内全体の換気も30分に一度行っています。また歯を削るハンドピースやバーも感染症が蔓延する以前から徹底した滅菌を施していました。処置前にはポビドンヨードでうがいをしていただく、すべての機器を拭き取り消毒する、受付にパーティションを設置するなど徹底した体制で日々診療を行っています。

知識と経験豊富な町のかかりつけ医をめざす

なぜ歯科医師をめざされたのでしょうか?

私の父は転勤の多いサラリーマンだったので、子ども時代は引っ越しを繰り返していました。順応性がある性格ゆえ、それ自体はつらくはなかったのですが、やはり一つの土地に落ち着きたいと思っていましたね。それで独立した職業に憧れを抱くようになったんです。高校時代はぼんやりと理系をめざし、大学も最初は工学部に行くつもりでした。しかしそうするとサラリーマンになる確率が高くなります。それで将来的に独立できる道を考えて浮かんだのが、歯科医師だったんです。叔父が歯科医師だったので話を聞いたところ、手先の器用さも生かせるし、何より人の役に立つと思い、医療の道に進みました。

患者さんとのエピソードで印象深いものはありますか?

野口正樹院長 なのはな歯科医院5

数えきれないほどありますが、中でも印象に残っているのは歯科医師会の活動をしていた頃ですね。当時地域医療の一環で、障害者検診や往診を受け持つ部署で活動していました。知的障害者施設に7年間通い、歯科診療を行ってきましたが、任期満了の後、施設の人からお礼の絵はがきをもらったんです。心のこもった手書きの絵はがきで、今でも大切にとってあります。歯科医師になって良かったと、感激した瞬間の一つですよ。現在も月に1~2回、障害者専門の歯科診療のお手伝いをさせていただいています。

最後に今後の展望についてお聞かせください。

野口正樹院長 なのはな歯科医院6

2017年に外観と内装をリニューアルしました。外観は、クリニック名の「菜の花」をモチーフに黄色のイメージカラーを用いて仕上げてもらい、患者さんからも好評です。私が歯科医師になったのは、何よりも人の役に立ちたかったからです。その初心を忘れることなく、今後も患者さんのお話にしっかりと耳を傾けながら、丁寧な診療を続けていきたいと思っています。これまで培ってきた知識や経験を地域のために役立てながら、この町のかかりつけ医として末永く、頼りにされる存在になっていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ノンクラスプデンチャー/11万円~、オールセラミックスインレー/4万9500円~、オールセラミックスクラウン/13万2000円~、オールセラミックスブリッジ/39万6000円~

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