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青木亜紀子 院長の独自取材記事

医療法人社団青翠会 武蔵野皮フ科クリニック

(武蔵野市/三鷹駅)

最終更新日:2022/06/16

青木亜紀子院長 医療法人社団青翠会 武蔵野皮フ科クリニック main

JR三鷹駅北口から徒歩で約5分。駅前通りから少し奥に入ったマンションの1階が入り口となっている「武蔵野皮フ科クリニック」は、2009年に開業以来、地域に住む幅広い年齢層の患者が訪れる医院だ。青木亜紀子院長は、「患者さんとじっくり向き合える時間を持つ」ことをモットーに、親しみやすい人柄で患者の悩みや不安を受け止め、的確な診療を心がける。医師になる前から美容皮膚科の分野にも興味を抱いて、長年研鑽を積み、一般的な皮膚診療に加えて美容診療も積極的に行う。「小さいお子さんから年配者まで、男女の区別なく皆さんに気軽に来てもらえるクリニックにしたい」バイタリティーあふれる青木院長に、開業までの経緯や美容のこと、今後の展望などについて聞いた。

(取材日2014年10月1日/更新日2021年1月16日)

待ち時間を短くして精神的負担を減らしたい

開業までの経緯を教えてください。

青木亜紀子院長 医療法人社団青翠会 武蔵野皮フ科クリニック1

東京慈恵会医科大学を卒業し慈恵医大病院の皮膚科で5年間勤務した後、大宮、新宿、南大沢の病院でそれぞれ院長として勤務しました。大宮の病院には1日にたくさんの患者さんがいらして多忙な毎日でしたが、臨床のノウハウや医師としてのマナーなどについて学ぶことができました。院長を務めた後、前から興味があった美容皮膚科中心病院に移り、院長として3年間美容医療に携わった後、別の医院に勤務しました。苦労もありましたがそれなりの成果を上げることができ自信がついてきたことと、ちょうどその頃娘が3歳になり、幼稚園に入るタイミングになってきたことなど公私の状況がいろいろ変わっていく中で、「自分でやってみようかな」という気持ちになり、開業を決意しました。これまでの経験を生かし、一般的な皮膚科診療に加えてしみやしわ、たるみなどをはじめとする美容相談にも対応しています。

どのような医院をつくりたいと思われましたか?

勤務医として経験を積み重ねる中で、「患者さんの待ち時間をもっと短くできないか」という思いがずっとありました。受付から会計するまでの時間が長いのは、体調に不具合を抱えていらっしゃる患者さんにとってはつらいですよね。そこで、診察や処置に適切な時間をかけつつも、これまで医師が行っていた電子カルテへの入力作業などを、医師に代わって行うドクターズクラークという立場のスタッフを配置しました。これまで私自身が電子カルテに記入していた作業を代行してもらうことで、患者さんと話せる時間が増えますし、他の患者さんの待ち時間も減りますよね。また特に混雑する私の診療日はもう一人医師を配置する二診制を採用しています。このような、患者さんの待ち時間を減らして精神的かつ身体的負担を軽くするための取り組みが診療への満足度にもつながっていると考えています。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

青木亜紀子院長 医療法人社団青翠会 武蔵野皮フ科クリニック2

赤ちゃんから高齢の方まで、地域にお住まいの幅広い年齢層の方がいらっしゃいます。サラリーマンの方や主婦の方も多いですね。この地域のお年寄りは、自分の体に関心を持たれ元気なおじいちゃんおばあちゃんが多いというのが印象です。美容のほうでは、しわやしみが気になる女性の方はもちろん、男性も脱毛の悩みで受診されるなど、美容に対する意識の高さを感じます。当院では、医療用レーザーを使用し、痛みが少ない中で脱毛できるのが特徴です。また、痩身についても相談が多くなり、部分的に脂肪の燃焼を促せる機器を導入したり、ほかにも目元の悩みや加齢による肌のトラブルや悩みなど、細かな部分までご相談に乗れるよう幅広い施術を学んでいます。

患者と向き合う時間を持ち、悩みや不安を受け止める

患者さんを診療する時の心構えを教えてください。

青木亜紀子院長 医療法人社団青翠会 武蔵野皮フ科クリニック3

診療を通じて、患者さんとじっくり向き合える時間を持ちたいと常々思っています。「病は気から」ということわざがあるように、患者さんが抱えてきた不安や悩みを吐き出さないと、同じ薬を処方しても、予後は違うことが本当にあります。「気になることがあったら何でもおっしゃってくださいね」と私からアプローチしていくことで患者さんも腹を割って話してくれますし、良い関係が築けると治療がスムーズにいくことが多いです。顔のしみなど命に関わる病気ではなくても、その方によっては深く悩まれています。でも、見た目のことって、特に女性は話すことで悩みが解消されたり気が楽になることがある気がします。そういう意味でも、患者さんの話をじっくり聞いて受け入れ、適切な治療法を提案することが、私の役割だと思っています。

患者さんとの印象に残るエピソードがあったら教えていただけますか?

新宿の病院に勤務していた時、ニキビの治療にいらしていた高校生のお嬢さんがいました。「ニキビがひどくて気持ちもふさぎがちで部屋から出てこないんです」と、お母さんが心配して連れてこられたんです。ニキビの中にたまっている角質や皮脂、膿などを押し出す面皰圧出(面圧)という治療法で処置しながら彼女の話をいろいろ聞いたりしているうちにだんだん打ち解けてきて、彼女も少しずつ明るくなっていきました。ですが、その後南大沢のクリニックに行くことになり、彼女とはそれっきりになってしまいました。ところが開業して丁度1年くらいたった頃、私が開業したことを偶然見つけてくださり、クリニックまで足を運んできてくれたんです。「先生!」と泣きながら診療室に入ってくる彼女と抱き合いながら、大人になり美しく成長した彼女と再会できたことがとてもうれしかったですね。

先生ご自身は美容についてはどのようにお考えですか?

青木亜紀子院長 医療法人社団青翠会 武蔵野皮フ科クリニック4

私自身、小さい頃から自分の外見に対してはコンプレックスの固まりで、「かわいくなりたい」「きれいになりたい」とずっと思っていました。それは今でも変わらず、美への探究心が強かったからこそ今につながっているのだと思います。しみ取りのレーザー治療も、私自身がモデルとなって治療の前と後の写真を患者さんに見せて説明したりしています。日々このように仕事をしているうちに、「しみやしわができてもレーザーやボツリヌス毒素製剤があるから大丈夫」など自分自身の美容についても前向きに考えることができるようになり、年をとることが怖くなくなってきましたね。職業柄、街を歩いている時も自然と女性の肌に目がいってしまいます。ニキビでブツブツしている子とかしみがある方を見かけると、「うちに来ませんか?」と、つい声をかけてたくなってしまいます(笑)。

結婚や出産など生活の変化でも女性が働きやすい職場を

医師をめざしたきっかけと皮膚科を選んだ理由を教えてください。

青木亜紀子院長 医療法人社団青翠会 武蔵野皮フ科クリニック5

実家は福島県なのですが、父は産婦人科医、母は小児科医として夫婦で開業していました。幼い頃から両親が医師として働く姿をずっと見てきており、また私の兄と姉も医師を志していたので、当然私も医師になるものなんだ、という感じでした。皮膚科を選んだのは、「母に勧められた」というのがいちばんの理由です。小さい頃から「女性が医師として長く仕事をしていくには皮膚科がお勧めよ」と言われていて、それがしみついた感じですね。あとは、先ほども述べた「美容としての皮膚科」にも興味がありましたので、迷うことなく皮膚科の医師をめざしました。

お休みの日はどのようにリフレッシュされていますか?

家族と一緒の時間を過ごす以外には、ヨガにはまっています。ヨガを始める前は、加圧トレーニングをしていたのですが、病院で患者さんの診療が終わった、テンションが高い状態で行くと、その勢いで頑張り過ぎてしまい、貧血で倒れてしまったことがありました。トレーナーの方から「普段忙しい青木さんにはヨガがいいのでは?」と勧められて始めてみたら、今まではなかった、“自分の内面とじっくり向き合う時間”ができたことを実感し、その魅力に開眼した感じです。ヨガを始めてから、精神的なバランスの取り方が自分でもうまくなってきたと思います。

今後の展望を教えてください。

青木亜紀子院長 医療法人社団青翠会 武蔵野皮フ科クリニック6

エステなど美容の患者さんが増えてきて予約がとりにくい状態になってしまったので、2013年以降は近隣のエステサロンと提携し、エステだけの患者さんをそちらにご紹介し、反対に診察が必要な方を当院に紹介していただくような形をとらせていただいております。それから、当院は、院長の私以下スタッフ全員が女性です。女性の場合、結婚や出産などで働き方が変わってくると思います。彼女たちが安心し、働きやすい体制を今後も充実させていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

痩身/6万6000円~
しみのケア/5万5000円~
両脇レーザー脱毛/1回1万1000円

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