全国のドクター9,284人の想いを取材
クリニック・病院 158,654件の情報を掲載(2024年4月18日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 中央区
  4. 月島駅
  5. リバーシティ歯科クリニック
  6. 原田 庸平 院長

原田 庸平 院長の独自取材記事

リバーシティ歯科クリニック

(中央区/月島駅)

最終更新日:2023/12/15

原田庸平院長 リバーシティ歯科クリニック main

もんじゃ焼きで有名な月島駅の近辺は下町の風情が残る一方で、高層マンションがそびえ立つウォーターフロントとしての景観も持ち合わせている。1994年に開院した「リバーシティ歯科クリニック」は、佃中学校の向かいリバーシティ内にある郵便局の2階に位置し、院長の原田庸平先生にとっては2院目となる歯科医院。院内は「和」を感じさせる造りで、格子をモチーフとしたパーティションは、最低限のプライバシーを確保しつつ閉塞感を覚えさせない。「技術なくして自らの理想はかなえられない」と話す原田院長は、失われた機能の回復という観点から、特にインプラントに力を入れている。また歯科医院の治療は、直接生死に関わらないかわりに心のケアが大切ともいう。そんな同院に、技へのこだわりとメンタルケアの原点について取材した。

(取材日2023年3月7日)

物作りを大切にする下町ならではの「技」への憧れ

先生は、この近くのご出身と伺いました。

原田庸平院長 リバーシティ歯科クリニック1

同じ中央区の八丁堀で生まれ育ちました。小学校の頃はデパートが遊び場で、玩具売り場を見てから、また別のデパートの屋上に行くのがいつものパターンでしたね。街の様子も、現在のようなビジネス街ではなく、個人が営む町工場が主体でしたから、物作りへの関心が今より高かったように思います。そういえば、小学校の目の前に、「ぶっきらぼうだけど腕は抜群」とうわさされていた歯科医院がありまして、子どもながらに「技」への憧れを感じていたものです。私が歯科医師をめざそうと考えたのも、こうした職人を大切にする下町の気質が影響したのでしょう。中学校の作文で、「将来は歯科医師になる」と書いていました。

こちらの歯科医院は、先生にとって2院目なのですね。

原田庸平院長 リバーシティ歯科クリニック2

1979年に独立し、最初は築地本願寺の近くで「原田歯科クリニック」を開院しました。現在の「リバーシティ歯科クリニック」は、当地の開発プロジェクトが立ち上がって、完成とほぼ同時期の1994年に開院しました。内装は、格子をモチーフにしていることが特徴で、開放感を確保しつつプライベートにも配慮した造りになっています。また、完全個室も用意してあり、ご家族が同席できるスペースを併設してあります。お子さんやお年寄りのいる方で、付き添いが必要な場合でも安心して来院できると思います。こうしたこだわりが実現できたのは、図面を自分で書いたからなんですよ。一時は建築家をめざそうと考えていたこともあるぐらい、「物作り」が好きです。

専属のベテラン歯科技工士が常駐

どのような患者さんが来院していますか?

原田庸平院長 リバーシティ歯科クリニック3

やはりリバーシティーに住んでいる方が多いようです。診療年数を重ねるにつれ、患者さんの年齢も少しずつ上がっているでしょうか。まず一人で来院され、その後ご家族皆さんでおいでになるケースもあり、それはたいへんうれしいことです。紹介で来院される患者さんも多いです。遠方からおいでになる方もいらっしゃるので、半日時間を取ることもあります。最近では、マウスピース型装置を用いた矯正や審美歯科を希望される患者さんも増えています。

インプラント治療に力を入れているそうですね。

インプラントだけということはなく、虫歯も歯周病も診ますし、インプラントの適さない患者さんもいらっしゃるので、義歯治療も行っています。ただ、インプラントは入れ歯と比べると、噛み合わせや口内の違和感が断然違いますし、歯の欠損を補う方法としてはとても優れていると考えています。この治療法は、体の組織と人工物が統合することに成功すれば、かなり安定した状態の維持が見込めます。ですから、治療後の日々のケアが、とても大切になります。また、余計な力を加えずに済むことで、残っている天然の歯を守ることもできるのがインプラントの特徴の一つです。

歯科技工士さんが常駐しているのは珍しいのではないでしょうか。

原田庸平院長 リバーシティ歯科クリニック4

開院以来ずっと、歯科技工士がスタッフとして常駐しています。良い技工物を作るには、やはり外注先に任せるのではなく、自分の目と技工士の目で直接確認することが大切です。例えば、隣の歯の色とまったく違う真っ白な歯を入れたら、違和感がありますよね? このように機能回復のほかに、審美性を高める意味でも、歯科技工士の仕事は重要です。 当院では、患者さんご自身の歯の色に合わせた上部構造を作ることをめざしています。自然な歯に見えるということは、若く見えるということにもつながりますから、患者さんの生活モチベーションも左右します。エイジングケアにも通じるといってもいいでしょう。

患者さんへの接し方で留意されていることはありますか?

医療者と患者さんの間に上下関係があってはいけないと考えています。歯科医師は職業の一つであり、患者さんもそれぞれ仕事を持っているのですから、社会人としては対等ですよね。特に歯科は、命に関わる症例が少なく、その人に合ったオーダーメイドの範囲が広い治療科目です。個人として敬意を払い、説明責任をしっかり果たすことが重要なのではないでしょうか。そのためには、患者さんのお話をしっかり伺うことが大事です。患者さんの生活やバックボーンまでお話しいただけるよう、ある意味良きカウンセラーでありたいと思っています。それによって適切な治療を見出していくのが、われわれ歯科医師の役目ですから。

医師は技術者、「技」なくして理想は実現できない

先生にとっての理想の歯科医師像とは?

原田庸平院長 リバーシティ歯科クリニック5

これからの歯科医師は、単に「悪いところを治す」だけでは、済まされなくなっていくでしょう。例えば、片方の靴底がすり減ってしまったとして、そちらだけ新品に貼り替えたら、歩くバランスが悪くなるわけです。かといって、望んでもいないのに両方を修理してしまうのは、医療の押しつけ以外の何ものでもありません。ですから、単に機能回復にとどまらず、その人の歩き方、靴のデザイン、ライフスタイルといった面にも気を配ることのできる歯科医師が、理想像です。そうなると、患者さんによって状況は異なりますから、正解は一つではありません。当然、必要とされる技術も多岐にわたるでしょう。これからも、さまざまな症例と患者さんの希望に応えるべく、技術者としての研鑽を積んでいきたいと思います。また、そうしなくては、理想的な治療を提供できないと考えています。

お忙しい日々の中、リフレッシュ方法や趣味を教えてください。

40年ほど前から始めたスキューバダイビングは、今も年に1度は海外へ出かけています。世界中の海を訪ね、行っていないところはないぐらいです。一番きれいだったのはやはりモルディブでしょうか。魚の種類も数も多く、ダイナミックな海ですね。スポーツが好きなもので、ほかにも週に2、3回はテニスやボクシング、月に1度は山に登っています。自転車も好きで、若い頃には自転車を担いでヨーロッパ一周、日本一周もしたんですよ。いい気分転換になっています。

最後に今後の抱負をお聞かせください。

原田庸平院長 リバーシティ歯科クリニック6

近年、歯科と全身の疾患には関わりがあることが知られてきました。心臓病の手術をなさる患者さんが、その前に歯周病を治療する必要があるというケースもあります。これからは加えて、全身と口腔との関わりを勉強していくことが大事だと考えています。歯科は外科的な分野が多い科目で、術者の感性も重要ですが、治療や検査の機器を利用したバランスの取れた診療が必要になってきました。最後は人間力がそのまま治療の成長につながると思います。良識と基本を守って治療に専念していきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オールセラミックインレー/5万5000円~、オールセラミッククラウン/11万円~
インプラント(手術代)/41万8000円~
審美総義歯/55万円~
マウスピース型装置を用いた矯正(片顎)/33万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

Access