服部英子院長の独自取材記事

南青山皮膚科スキンナビクリニック

(港区／表参道駅)

最終更新日：2024/01/25

日本のファッション文化を代表する街の一つである南青山にあり、表参道駅から徒歩3分の好立地に位置する「南青山皮膚科スキンナビクリニック」。2005年の院長就任以来、服部英子先生は、長年にわたり患者一人ひとりの肌の悩みに寄り添ってきた。クリニックの特徴は、保険診療の一般皮膚科と自由診療の美容皮膚科の2つを柱にしていること。小さな子どもの水いぼ治療から若い女性のニキビ治療、男性のしみへのケアまで多様な症状に対応している。服部院長がモットーとして掲げているのは、「素肌美人」をめざす治療。毎回院長自らが肌の状態を確認し、患者にとって最適な施術を案内するよう心がけている。笑顔が印象的な服部院長に、クリニックの方針や皮膚科医師としてのやりがいなどについて、話を聞いた。

（取材日2023年5月15日）

一般皮膚科と美容皮膚科の2つの柱で適切な治療を実践
「素肌美人」をめざし、ニキビ治療などを提供
笑顔の患者を見るのが喜び

一般皮膚科と美容皮膚科の2つの柱で適切な治療を実践

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

保険診療の一般皮膚科と自由診療の美容皮膚科の2つを柱にしていることがまず挙げられます。一般皮膚科では、近隣にお住まいの方や職場が近い方のお役に立つことを主眼とし、地域医療に少しでも貢献したいと考えています。水いぼや水虫、イボ、アトピー性皮膚炎など、幅広い皮膚疾患のご相談で皆さんいらっしゃいます。一方、美容皮膚科では、保険治療で対応できない悩みに応えることができる豊富なメニューを取りそろえています。一人ひとりの悩みに応えられるよう、きめ細かい専門的なアドバイスと多様な機器による施術を行っています。

患者さんの層としては、どのような方が多いでしょうか。

一般皮膚科も美容皮膚科も、お子さんからご高齢の方まで、幅広い年齢層の方がいらっしゃいます。最近は、親御さんと一緒に小学校高学年くらいの患者さんが美容皮膚科へいらっしゃることもあるんですよ。それから、男性の患者さんもとても多くなりました。若い男性で美容に関心が高い方や仕事で人前に出る機会が多いご年配の男性など、肌のケアを希望する男性が増えましたね。脱毛やニキビ治療、しみ、顔にできたイボなどの凹凸のケアなど、施術の内容もさまざまです。

いろいろな患者さんが来院なさっているんですね。施術方法の特徴などはありますか？

当クリニックでは、予約が必要な施術の多くを個室で行っており、プライバシーを重視した空間で、リラックスして治療を受けていただくことができます。個室内には、ロッカーや洗面台、アメニティーグッズも完備していますので、施術終了までご自由にお使いいただくことができるんです。また、美容皮膚科では、基本的に患者さんお一人に対して担当者が1人つくようにしています。美容スタッフや看護師などがアテンドしますので、何か気になることがあれば、自分の担当者に気兼ねなくご質問いただきたいですね。

「素肌美人」をめざし、ニキビ治療などを提供

診療内容としては、特にどのような悩みの相談が多いでしょうか。

多いのはニキビの治療でいらっしゃる患者さんです。保険で出せるお薬もたくさんありますので、まずはそうした選択肢を考えます。そして、経過が思わしくない方や自由診療も受けてみたいという方についてはケミカルピーリングやイオン導入などをご案内しています。その他、鼻やその周辺の毛穴の黒ずみ・開きが気になる方からご相談を受けることもあります。

いろいろな施術をする上で、クリニックとして掲げている理念やポリシーなどはありますか？

クリニック全体としてのモットーは「素肌美人」を増やすこと。気になる箇所があったらファンデーションでカバーするのではなく、ベースの肌をきれいにするお手伝いができればと願っています。まったく毛穴がない肌やしわが1本もない肌というのは、現実的には不可能です。けれど毛穴やしわなどを無理に隠そうとファンデーションを重ねてしまうと、粉が入り込んで余計に目立ってしまったり、摩擦を与えることで肝斑（かんぱん）などが悪化したりしてしまうこともあります。ベースとなる素肌が整って美しい状態であれば、必要以上にメイクを重ねなくても、お肌が荒れているときと比べて印象がだいぶ違ってくるはずです。皆さんが本来持っている良さを引き出せるような、自然な美しい素肌を一緒に作っていきたいですね。

美容皮膚科にはいろいろなメニューがありますが、患者さんが迷ってしまうことはないのでしょうか。

そうですね。ご納得して症状に合った施術を受けていただけるよう、お肌の状態をしっかり診て、さまざまな選択肢について内容や必要な時間などを十分に説明することが大切です。症状を改善するためには、どうしても期間が必要ですし、施術内容によって、一時的な腫れなどが引くまでに要する期間などもあります。例えば明日大事なイベントがあるからとご相談にいらしても、結果が出るまで日にちが足りないケースもあるんです。そのような場合は、誤解がないようにしっかりと説明して、無理な施術はお勧めしないようにしています。それから、3回、5回と回数を重ねて施術を受けていただく患者さんの場合は、経過を私自身が毎回必ずチェックするようにしているんです。経過も人それぞれですので、施術を続けて問題ないかどうかを自分の目で見て、患者さんに安心して施術を続けていただけるようにしています。治療途中でより合うものに変更することもありますね。

笑顔の患者を見るのが喜び

皮膚科を選んだのは、どのような理由からでしょうか。

私自分がアトピー性皮膚炎を抱えていることもあって、皮膚の病気を治療することへの関心が強かったというのが一番の理由ですね。実はメンタルのことにも興味があり、精神科の医師になろうかと思った時期もありました。また、手術をしたいという希望もあったので外科に進むことも考えました。最終的には皮膚科を選びましたが、肌の健康にはメンタルの状態も大きく影響しますし、皮膚科ではほくろや小さな粉瘤程度の手術も行いますから、今振り返れば、自分にぴったりの良い選択だったなと思います。

院長として、やりがいを感じるときはどのような時ですか？

やはり、患者さんの笑顔を見たときです。人はお肌に悩みがあると、どうしても気持ちも落ち込んでしまいます。そうした患者さんの表情が和らいでいくのを見ると、やりがいを感じますね。美容医療というのは、正しく理解をして活用すれば、人生をプラスにしてくれる非常に良い選択肢だと感じます。しかし、誤解をしたまま合わない施術をして、期待と違ったとなってしまうと、ご本人にとっても不幸ですし、そうしたお話を聞いた周囲の方もやらないという選択をしてしまうと思うんです。患者さんにやって良かったと思っていただけるように、当クリニックでは事前の十分な説明と施術途中にしっかり観察することを大切にしています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

皮膚科の医師となって長いことたちますが、基本を忘れずにしっかりと診察し、患者さんの肌を診て、そして患者さんとコミュニケーションを取りながら治療を進めるということをこれからも大切にしていきたいと思っています。当クリニックでは、一般皮膚科はもちろん、美容皮膚科に行ったことがないという方にも、安心して施術を受けていただける体制を整えていますので、お肌でお悩みのことがありましたら、ぜひ、お気軽にお越しいただけるとうれしいですね。