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冨岡 栄二 理事長の独自取材記事

冨岡歯科医院

(新宿区/高田馬場駅)

最終更新日:2022/02/02

冨岡栄二理事長 冨岡歯科医院  main

高田馬場駅から歩いて1分の場所にある「冨岡歯科医院」。クリニックが入っているビルから駅が見えるほどの好立地にある同院は、周辺の住民や近隣に勤めている会社員などはもちろん、電車を利用して遠方から訪れる患者も多いという。理事長の冨岡栄二先生は、歯周病治療の先進国・スウェーデンのイエテボリ大学で、歯周病治療とインプラント治療を3年間学び、現在もスウェーデンの専門クリニックと同じ診療を行っている。厳密に検証された客観的根拠、歯科医師の経験と技術、患者を理解する能力を大切にし、科学的根拠に基づく治療を実践している。「歯周病治療は、歯科医師と患者さんの共同作業」と語る冨岡理事長に、イエテボリ大学で学んだことや、歯周病への対策について話を聞いた。

(取材日2021年11月1日)

スウェーデンに留学。歯周病とインプラント治療を学ぶ

こちらに開業した理由についてお聞かせください。

冨岡栄二理事長 冨岡歯科医院 1

周辺の方にはもちろん、遠方の方にも負担なく通っていただけるクリニックにしたいという思いから、この場所を選びました。JR山手線、西武新宿線、東京メトロ東西線の3本が乗り入れる高田馬場駅から歩いてすぐのこの場所はまさにイメージどおりの立地。周辺には住宅街や商店街、企業や大学もあり、近隣にお住まいの方はもちろん、会社員や学生の方など、幅広い患者さんにご来院いただいています。

開業後、スウェーデンに留学されていたそうですね。

はい。当院を開業した後に、歯周病治療の先進国スウェーデンのイエテボリ大学に留学し、3年間歯周病について専門的に学んできました。私が当院を開業したのは1988年でしたが、日々の診療に取り組んでいく中で気づいたのが、補綴治療の土台にする歯の歯肉が腫れていたり、歯の根の部分に問題があったりする患者さんが非常に多いという事実です。そこで、専攻した補綴治療に加えて、歯周病をきちんと知ることの重要性を強く感じ、歯周病の勉強会などにも積極的に参加するように。その中で、スウェーデンで勉強された先生の話を聞く機会があり、たいへん興味を持ちました。スウェーデンといえば歯周病治療の先進国。そこで、ぜひとも歯周病治療やインプラント治療の専門技術を習得したいと思ったのです。

スウェーデンでは、どのような勉強をされたのですか?

冨岡栄二理事長 冨岡歯科医院 2

多くの文献を読んだり、治療を見学したり、自分で治療を行ったりする際も、その内容についてインストラクターと何度もディスカッションしました。そうすることで、どのような治療がその患者さんにとって本当に適切なのかを学ぶことができました。そして、今の当院の治療方針でもある、「Evidence Based Dentistry=科学的根拠に基づく歯科治療」についても学びました。これには3つの重要なポイントがあります。まず、厳密に検証された客観的根拠。次に歯科医師の経験と技術、患者さんを理解する能力。そして最後が、個々の患者さんの特性・価値観。これらの3つの条件を調和させることで最良の治療結果を得ることができるという考えです。イエテボリ大学では、これらのことを単に先生から「こうしなさい」と習うのではなく、自分自身で考えてそれを積み上げていきます。このスタイルを習得できたことが、大きな財産になっています。

歯周病治療は、患者と歯科医師の共同作業

イエテボリ大学で学んだことが、今も生かされているのですね。

冨岡栄二理事長 冨岡歯科医院 3

そのとおりです。イエテボリ大学は、他院の患者さんが歯周病治療だけを受けに来るような場所なので、治療の水準もとても高かったですね。スウェーデンからは、革新的な新しい治療法や材料が生まれていますが、まだよくわかっていない、一見良さそうな目新しいものをどんどん使えばいいわけではありません。歯周病治療で大切なのは、歯についているばい菌をしっかりクリーニングして厳密に取り除くことです。歯周病治療では、歯周病や歯周病治療のことを根本から理解していること、それに基づく判断力、治療を実践する技術の高さが大切です。長年積み重ねられてきた一つ一つの研究を知り、背景となる多くの文献を深く理解し、臨床の場で正しい治療を行うことが必要です。イエテボリ大学でこういった歯周病治療の専門知識や技術を習得できたことは私の誇りです。当院では、こういった治療を実践しています。

歯周病には、どのような対策が必要でしょうか?

歯周病とはどういうもので、どういうケアが必要か、そして何より予防が可能であること。これらを歯科医師が情報発信することが大切だと考えています。私が患者さんへの説明に時間をかけるのも、このような思いからです。一方、患者さんの側で大切なのは、まずは歯磨き。きちんと磨けているつもりでも、実際にはそうでないケースも多くあります。一度歯科医院で確認してみるのも良いでしょう。また歯周病の特徴として、一見問題がなさそうであっても、実は進行しているケースもありますね。クリニックでの定期的なチェックが大切です。歯周病の治療は、患者さんと歯科医師との共同作業。根気が必要ですが、正しい治療を継続できれば改善につながります。今はまだ症状がない方でも、ある時急に気がつくというケースも非常に多いので、一度は歯周病を専門とする歯科医師を受診することをお勧めします。

治療の際に心がけていることを教えてください。

冨岡栄二理事長 冨岡歯科医院 4

まずはきちんとした根拠に基づいた治療を行うということです。その上で最終的には、患者さんが望まれている結果につなげたいと考えています。どんなにきちんとした根拠、数値的なデータなどがある治療でも、それがすべての患者さんに必ず当てはまるわけではありません。年を取ったら自然に歯周病になるのは仕方がないと諦めている方も多くおられます。ですが、私は適切な治療が以前の状態へと近づけ、それを長年保っていくことができると考えています。歯周病の治療でどんなことができるのか、お一人お一人にきちんとご説明し、よくご相談した上で治療を進めていくようにしています。また、最終的には患者さんの価値観が大切です。患者さんの年齢や生活背景などによって異なる、真のご希望を尊重していけたらと思っています。先にお話ししました「科学的根拠に基づく治療」とは、根拠と技術と価値観の融合と言えます。

もっと自分の歯に意識を向けてほしい

先生は補綴治療も得意としておられますね。

冨岡栄二理事長 冨岡歯科医院 5

はい。私は東京医科歯科大学卒業後も、同大学で3年間補綴を専攻し、かぶせ物や義歯治療について学んできました。現在の日本では、歯周病が進行して歯を失ってしまっている方も多くおられ、そのような場合は歯周病治療後に補綴治療が必要となります。歯周病とインプラント治療だけでなく、関連して必要となるかぶせ物や義歯の治療も私の得意分野ですので、患者さんを最後まで診ていける点でも安心していただけると思います。

スタッフの皆さんに伝えていることはありますか?

歯周病の予防や治療には、歯科衛生士の力は不可欠です。当院の歯科衛生士たちにも、歯周病に関する知識をしっかり伝えながら、日々の対応にあたってもらっています。また、歯科医師である私と患者さんの関係と、歯科衛生士と患者さんの関係は少し違ってくると考えています。例えば、私に直接は言いにくいことでも、歯科衛生士になら言いやすいことがあるかもしれません。患者さんが何をしてほしいのかを正確に把握するためにも、スタッフの力はとても重要です。そういう面においても、患者さんとのコミュニケーションをきちんと取りつつ、日々の業務にあたるようスタッフには伝えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

冨岡栄二理事長 冨岡歯科医院 6

皆さんには、ご自身の歯に意識を向けてほしいと思っています。歯周病は年齢とともに起こってくることも多く、特に中年層では、ある時急に自身の歯の問題を自覚する方もいらっしゃるでしょう。また歯磨きをきちんとして歯科医院にも通っているのに「なかなか治らない」とお悩みの場合、どこかに理由があるはずです。歯周病を改善するには正しい治療を行うことが大切なので、まずは一度ご相談ください。私は歯周病やインプラント治療だけでなく、かぶせ物や義歯も得意分野としており、患者さんの歯のこと、口腔内のことを長い目で診ていけると自負しています。歯磨きの指導や定期的なクリーニングなども行っています。歯科医院に通う習慣のない方も、まずは歯や口のチェックにいらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/49万5000円、PMTC/1100円~7700円

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