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中崎 恵美 院長の独自取材記事

emiスキンクリニック松濤

(渋谷区/渋谷駅)

最終更新日:2024/01/15

中崎恵美院長 emiスキンクリニック松濤 main

渋谷駅から徒歩5分、街の喧噪から少し離れた場所にある「emiスキンクリニック松濤」。一般皮膚科には近隣に住む子どもから高齢者まで、美容皮膚科には紹介により遠方から訪れる患者も多い。院長の中崎恵美先生は、日本皮膚科学会皮膚科専門医であり、長年勤務医として幅広い皮膚疾患の診療を行ってきた。美容皮膚科での研鑽や漢方の勉強も生かし、同院では西洋医学・東洋医学を組み合わせ、トータルバランスを整える医療をめざす。特に、自然な表情を残しつつ肌の悩みの改善をめざすことに注力している。そのような中崎院長にめざす医療や診療への想いを聞いた。

(取材日2023年12月8日)

健康的な美しさをめざしトータルバランスを整える医療

皮膚科専門医である先生は、美容皮膚科の診療にも注力されてきたのですね。

中崎恵美院長 emiスキンクリニック松濤1

私自身も皮膚の病気をしたことがあり、もともと皮膚に興味があったのです。また、医師として一生続けることができ、全身疾患とも関わりの深い科ということで、皮膚科の医師をめざしました。埼玉医科大学を卒業後、東京医科大学病院皮膚科の医局に入局し、一般皮膚科から専門的な皮膚病まで6年間学びました。腎臓内科と救急救命もローテーションで回り、これらの科の勉強もしながら、日本皮膚科学会皮膚科専門医の資格を取得したのです。また、美容と膠原病皮膚科のチームに入り、専門的な勉強も行いました。その後、大宮や赤坂で美容皮膚科の経験を積みながら、日本橋にある保険診療がメインの皮膚科にも7年間勤めましたね。さらに、美容医療に力を入れていきたいと考え、東京ミッドタウン内にある美容皮膚科クリニックで数多くの症例にふれ、研鑽を積みました。出産を機に家庭との両立を考え、自宅に近いこの松濤で2016年に当院を開業するに至りました。

漢方についても専門的に学ばれたと伺っています。

ええ。私が赤坂のクリニックに勤務していた頃、漢方薬の企業の社長さんと知り合う機会がありました。それまで漢方薬はあまり効かないのでは、と思っていたのですが、その方に「漢方薬は西洋医学と組み合わせることで、効果を発揮することが期待できるといわれているのですよ」と教えていただき、興味が湧いて漢方薬のセミナーに参加するようになったのです。漢方薬は西洋医学の治療とは異なった考え方なのですが、特に日本の漢方は日本人に合わせた治療になっているので、すごく良いなと思うとともに、さらに勉強したいと意欲も出てきました。そして北里大学東洋医学総合研究所で3年間、漢方薬を専門的に学びましたね。

先生のめざす医療を教えてください。

中崎恵美院長 emiスキンクリニック松濤2

私がめざしているのは健康的な自然の美しさであり、肌本来の美しさを引き出すことです。見た目の美しさとともに心や内面の健康も大切にし、トータルバランスを整えるような医療を提供したいと願っています。そのために西洋医学・東洋医学を組み合わせた診療を行い、一般的な皮膚の悩みから美容まで、皮膚のことなら何でも相談できるようなクリニックでありたいと思っています。当院は、保険診療の皮膚科と、自由診療の美容皮膚科を標榜していますが、現在は美容皮膚科の患者さんのほうが多いですね。保険診療では漢方を取り入れているのが特徴です。部分的に治療をするのは不自然な気がするので、体の内側から全身のバランスを整えながら、皮膚をきれいにしていきたいと考えています。

患者の自然な表情を残しながら肌の悩みの改善をめざす

美容皮膚科の診療方針を教えてください。

中崎恵美院長 emiスキンクリニック松濤3

美容医療は新しい施術や製剤が次々に出てくるのが特徴の1つですが、当院は「安全に配慮され、安心して受けられ、費用対効果が期待できるもの」を提供することをめざしています。新しい施術を取り入れる際には、製薬会社の勉強会に参加し、知識を十分に得るようにしています。まず自分が試してみて、痛みや経過の度合いを確認し、安全性に配慮しながら質のいいものをメニューに取り入れています。導入後も、製薬会社と症例の状況などを情報交換しながら、患者さんへ信頼性のある医療を継続的に提供できるよう努めていますね。また、不必要な施術はお勧めしておりません。例えば、肌の老化が進んでいないのに施術を望まれる場合などには、お気持ちをくんだ上で「必要がないのでは」とお伝えします。さらに、患者さんとじっくり向き合いたいという想いから完全予約制をとり、カウンセリングから診察、施術に至るまで、私自身が責任を持って行うようにしています。

施術にはどのようなこだわりがありますか。

私自身、しわなどが減ったとしても、不自然な状態になってしまうのは、好ましくないと考えています。ですので「自然な表情」を残しつつお悩みを改善できることをめざしています。例えば、しわを目立たなくさせることをめざすA型ボツリヌス毒素製剤を使った施術です。この製剤は筋肉を動かす神経伝達物質をブロックする作用が見込め、注入した部位の筋肉の収縮を抑制し、表情じわを改善することが望めます。たくさんの量を注入すると効果が望める一方で、人によっては表情が乏しくなったり、目つきが変わったり、まぶたが下がったりする弊害が生じるおそれもあります。当院では、その弊害が出ないような施術に努めています。

実際の診察の際には、どのような点に心がけていますか。

中崎恵美院長 emiスキンクリニック松濤4

カウンセリングで会話をする段階から、患者さんの表情を拝見しています。普段のしわの寄り方や、表情の癖などを観察し、どのような施術をすればその方の魅力が保て、自然に仕上がるのかを考えます。患者さん自身が気づいていない表情の癖などもあるため、鏡を見ながら説明をし、納得していただいた上で施術方法を決めていきますね。

美容院に行く感覚で気軽に肌の悩み相談を

一般皮膚科の診療で心がけていることは何でしょうか。

中崎恵美院長 emiスキンクリニック松濤5

アトピー性皮膚炎やニキビなどの慢性の皮膚疾患の治療では、保湿や衣類の素材選びなど、生活指導も行っています。さらに体の内側から体調を整えたほうが相乗効果が高いと考え、漢方をご提案する場合もあります。舌診・脈診・腹診に加え、ホルモンバランスを診たり、むくみ・冷え・便秘・胃もたれ・下痢などの症状の有無を確認したりして、その方に適した漢方を選んでいます。一方で、継続的な治療を要することでモチベーションが低下する方もいらっしゃると思います。その際には日々のメンテナンスの大切さをお伝えするとともに、通院が難しい方などには、オンライン診療もご提案しています。例えば昼休みの間などに気軽に受けていただくことも可能ですので、ご活用いただけるとうれしいです。

ところで先生は「よく寝る・よく食べる・よく運動する」がモットーと伺いました。

健康のために、毎日9時半に寝て5時に起きています。娘が小さい頃に寝かしつけをしていた習慣により続けているのですが、6時間睡眠だった昔と比べて明らかに体の調子がいいですね。食事は体の欲するものをバランスを考えて取るようにし、ストレスがたまらない程度にお菓子などもいただきます。ただし血糖値を急激に上げないように、初めに野菜や汁物、最後に炭水化物など、順番には気をつけていますね。また、小学校から大学までバスケットボール部に所属するなど、運動は大好きです。週1回の娘の水泳のレッスン時に一緒に泳いだり、毎朝娘とジョギングをしたり。忙しくて行けていないのですが、20年来続けているフラメンコをもう少しやりたいところです。

最後に読者へメッセージをお願いします。

中崎恵美院長 emiスキンクリニック松濤6

健康的な美しさをめざすことは、自分の自信や生活の張り、前向きな人生につながるのでは、と考えています。当院に通ってくださる方の幸せな姿を見ることができたら、本当にうれしいですね。例えば皆さんは、美容院には気兼ねなく行くと思うのですが、皮膚科にもそのような感覚で来ていただきたいなと。治療を受けるかどうかという点だけではなく、肌のお悩み相談と捉えていただき、そのお悩みを一緒に解決することを考えて差し上げたいと思っています。また、私はクリニックの規模拡大は意識しておらず、皆さんが長く安心して通っていただけるようなクリニックでありたいと考えています。そして、何でもご相談いただけるような皮膚のホームドクターになれたらいいな、と願っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

A型ボツリヌス毒素製剤による施術/1万6500円〜

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