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梅園 朋也 院長の独自取材記事

うめぞの内科クリニック

(厚木市/本厚木駅)

最終更新日:2022/10/03

梅園朋也院長 うめぞの内科クリニック main

本厚木駅から徒歩2分、アクセスの良い場所にある「うめぞの内科クリニック」。2015年5月に開業し、糖尿病をはじめとした生活習慣病の診療を行っている。院長の梅園朋也先生は、日本糖尿病学会糖尿病専門医。長年、大学病院などで糖尿病治療にまい進してきた経験を生かし、新たな薬や治療方法を取り入れながら、患者一人ひとりに合ったベストな治療を追求している。オランダへの留学経験もある経験豊富な医師である一方、大学の後輩からは「梅ちゃん先生」と親しまれているとか。「生活習慣病は自覚症状がほぼないため、健診で指摘を受けた場合は放置しないでほしい。早期発見・早期治療を心がけ、気になることがあれば気軽に相談していただけるとうれしいです」と話す梅園院長に、同院の診療方針や検査設備、今後の展望などについて話を聞いた。

(取材日2022年3月7日)

負担が少なく持続可能なオーダーメイドの治療を

どんな患者さんが多く来院されるのでしょうか?

梅園朋也院長 うめぞの内科クリニック1

当院には、糖尿病だけでなく、尿酸値やコレステロールが高い、高血圧といった生活習慣病で悩んでいる患者さんが多くいらっしゃいます。例えば、「会社の健康診断の結果が悪かった方」や、「以前から気になってはいたものの、なかなか一歩踏み出せずにいた方」、「放置していたら、そろそろ本当に調子が悪くなってきた方」など、来院理由はさまざまです。開業当初は、大学病院時代の患者さんが中心でしたが、最近では地域の患者さんも増えてきました。以前から、厚木市には糖尿病を専門とする医師が少なかったので、他院からの紹介もかなり多くいただいています。20代から90代の方まで年齢層は幅広く、中でも働き盛りの40~60代の方が最も多いですね。

糖尿病の治療方法がどんどん進化しているそうですね。

インスリン以外にもさまざまな働きの薬が出てきていたり、これまで毎日の注射が必要だったのが週1回で良いものが出てきたりするなど、各製薬会社がさまざまなバリエーションの薬を出してきています。さらに、新しい治療薬の開発も進んでいるといわれ、糖尿病の治療は完成ではなく、まだまだ発展途上なんです。少し前までは糖尿病の治療の中心は、血糖値をしっかり下げることだとさかんに言われていたのが、今は肉体・精神的にも、経済的にも患者さんの負担が少なく持続可能な方法を見極めながら、オーダーメイドで治療を組み立てていける時代になってきました。有用な薬剤をきちんとこちら側が使いこなせるように、これからも努力を続けていきたいと思っています。

患者さんのモチベーションを保つためにどんな工夫をされていますか?

梅園朋也院長 うめぞの内科クリニック2

当院の診療では毎回、採血と尿検査を行い、必ずその場で次回の予約を取るようにしています。「お薬がなくなったら来てください」と次の予約を取らないクリニックさんもあるとは思いますが、そうなると患者さんが病気のことを忘れてしまう気がするんですよ。本当にそれで生活習慣病をコントロールできるのかといったら、患者さん自身がしっかり自覚しないとなかなか難しいのではないでしょうか。生活習慣病をクリニックできちんと治療するには、予約を取るところからしっかり管理して、計画的にある程度ゴールを決めて進めていく必要があると思います。長い付き合いになるからこそ、こちらも覚悟と責任を持って向き合い、患者さんに「ここに通っていて良かった」と思っていだけるようなクリニックでありたいですね。

新しい検査方法や機器を導入し設備をブラッシュアップ

検査機器など設備も充実しているとお聞きしました。

梅園朋也院長 うめぞの内科クリニック3

大学病院に行かなくても、当院で検査が完結できるように体制を整えています。例えば、血糖値やヘモグロビンA1c、尿検査など、糖尿病に関する検査は約10分で結果を出せるように。診察を受けに来たその日のうちに結果がわかるようにすることにこだわっているんです。というのも、患者さんが「何かおかしいな」と感じた時にしっかりと検査をして、自分の体の状況を把握し、治療を始めることが大切だと考えているからです。また、糖尿病を患っている患者さんは、高脂血症や高血圧を伴っているケースも少なくありません。当院では、腹部超音波や動脈硬化の検査など、その他の生活習慣病に関する検査も可能です。早期発見・早期治療を繰り返していくことで、10年後、あるいは20年後に、糖尿病の合併症に苦しむ人が減少していけばと思っています。

導入されているのは先鋭の機器ばかりだそうですね。

ある程度時間がたってきた設備に関しては、随時更新して新鋭のものを導入しています。今のところ、入れ替えはほぼ終わっているような状況です。特に血糖測定などの検査機器は、新しいものほど処理のスピードが速い傾向にあるので、こなせる検査数も増え、患者さんを長くお待たせしないで済みます。検査方法や機械を常にブラッシュアップし、普段から新しい情報や技術の動向にも注視していくことが、糖尿病など生活習慣病を専門とするクリニックの使命だと思っています。

感染予防対策にも力を入れていらっしゃるとか。

梅園朋也院長 うめぞの内科クリニック4

院内には各所に空気清浄機を設置していますし、待合室や診察室でのソーシャルディスタンスの確保を心がけています。開業以来続けていることですが、業者さんにこまめに清掃を依頼しながら清潔に保つことも当院の方針です。また、発熱のある患者さんはなるべくそれ以外の患者さんと動線が重ならないように、時間や部屋を分けて診察したり、車の中で待っていただくなど配慮を欠かせません。キャッシュレス対応の自動精算機も導入しまして、クレジットカードや電子マネーでの支払いでもできるようになりました。当院は、生活習慣病をしっかり治したいという目的を持った方々にきちんと通院していただくためのクリニック。そういった患者さんが安心して長く通えるような設備や体制、システムづくりをめざしています。

早期発見・治療を心がけ、生活習慣病の合併症予防を

スタッフとのチーム医療を大切にされていますね。

梅園朋也院長 うめぞの内科クリニック5

開業時から医師だけでなく、すべてのスタッフが一体となって、患者さんとコミュニケーションを取っていくことを大切にしていて、朝の始業前と、午前と午後の診察終わりにはミーティングを行っています。例えば「患者さんがこんなことをおっしゃっていた」「初診の人はこんな患者さんだった」など、朝はその日に来院される患者さんの具体的な確認、昼と夕方は来院された患者さんの情報を把握。診察時には、あまり話してくださらない患者さんもいらっしゃいますから、家のことやちょっとした事情など私に言いにくい話はスタッフがいろいろ話を吸い取ってくれます。患者さんの人となりをみんなで理解していけるよう、細かな情報も共有してもらっています。アプローチの仕方や治療方針を決めていくのに、スタッフの考えや情報はとても大事で頼りになるんです。

糖尿病治療で大切にしていることは何でしょうか?

糖尿病は自覚症状がほぼないんですよ。例えば、数値が悪かったり、コントロールが良くなくても、痛くも苦しくもなければ別に困りません。ですが、放置した結果、数年後に合併症やいろんな病気で苦しむ人たちをずっと見てきています。しかし、合併症の恐怖を実感することや、これまでの生活習慣を変えるのは患者さんにとって容易なことではありません。さまざまな方向から指導したり、新しい治療法を提案したりと工夫も必要です。私が特に大切にしているのは、きちんと病気を理解していただけるよう丁寧に説明すること。あとは、治療中断しないようなサポートですね。病気を甘くみたり、治ったと勘違いしたり、いろんな理由で通院をやめると合併症が出やすくなってしまいます。当院の患者さんは、私の熱意が伝わるのかちゃんと通ってくださる方が多いですよ。患者さんとともに最高のゴールをめざしていくスタイルを大切にしています。

今後の展望について教えてください。

梅園朋也院長 うめぞの内科クリニック6

ここ10年くらいで、新しい種類の治療薬が出てきて、糖尿病の治療が昔とは随分変わってきました。糖尿病専門の医師でも臨床経験が少ないと置いていかれると思うんですよ。もし知識を吸収する歩みを止めてしまったら、そこであっという間に時代遅れになってしまうんですね。うまくいかない時に生活面を見直すだけでなくて、もっと他の治療方法や薬があるのではないかと試しながら、「これが本当に患者さんに合っているのか」と探究していくことも大切。年を重ねると新しいことを覚えていくのは大変ですが、なるべく頭を古くしないよう常にアンテナを張り続け、患者さんに貢献していきたいと考えています。

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