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篠田明彦 院長の独自取材記事

トレッサしのだ整形・形成外科

(横浜市港北区/大倉山駅)

最終更新日:2021/10/12

篠田明彦院長 トレッサしのだ整形・形成外科 main

綱島からバスで15分の大規模商業施設トレッサ横浜は、平日の昼間も多くの人々でにぎわうショッピングセンターだ。その南棟1階に「トレッサしのだ整形・形成外科」はある。院長の篠田明彦先生は、大学などで数多くの外科手術経験を積んだドクターだ。形成外科専門医、手外科専門医である篠田院長を中心に、各専門医が外傷や慢性疾患などを治療している。リハビリ機器も充実しており治療からリハビリまで一貫して同院で対応。床はバリアフリーで統一され、足腰に悩みを抱える人が安心して通院できるのもうれしい。また同院は、骨密度をより正確に測れる高性能のDXA(dual-energy X-ray absorptiometry/二重エネルギーX線吸収測定)を導入し骨粗しょう症の早期発見にも力を注いでいる。「骨粗しょう症は、生活習慣を見直し適切な投薬治療をすれば改善可能です」。常に謙虚で微笑みを絶やさない篠田先生に、医師をめざしたきっかけから、クリニックの展望までお話を伺った。

(取材日2015年2月9日)

豊富な手術経験。切り傷はできる限り傷痕が目立たないように縫合

開業時のご苦労と先生のご経歴について教えてください。

篠田明彦院長 トレッサしのだ整形・形成外科1

僕は長い間、大学病院や市民病院などほとんどが大きな規模の病院で勤務していたので、開業当初は病院とクリニックの業態の違いに少し戸惑いましたね。開業前に勤務していた病院では、外傷や腫瘍の手術の他に多指症など生まれつき形態に変化のある患者さんの手術などを行っていました。生まれながらの病気などで手術をされたお子さんの場合、少なくとも成長が止まるまでは術後経過をフォローアップします。手術後も、骨など成長とともに変化するので経過を定期的に観察するのですが、僕が開業してからも「ずっと先生に診てほしい」と遠方から当院に足を運んでくださる方もおり、外科医としてとてもうれしく思っています。

どのような症状で来院される患者さんが多いですか。

首、肩、腰の痛みで来られる方が圧倒的に多いですね。最近は縫合などの依頼も増えてきました。「ガラスで手を切ってしまった」「顔に切り傷ができた」こんな場合は迷わず形成外科を受診していただきたいです。形成外科は細かい縫合で創口をきれいに縫い、極力創痕が目立たないようにする処置を行っています。ケガや火傷の他にも、先天性疾患、できもの、ほくろの切除、しみなど美容的治療まで幅広い疾患に対応。「目に見える部位を本来の状態に戻すことを目的に治療を行う診療科」です。対して整形外科は、主に脊椎、四肢(手や足)を構成している骨、関節、靭帯、筋肉や腱など「運動器」の機能障害や外傷による損傷を治療します。

先生は手の手術や、傷の縫合がお得意だということですが。

大学病院で一通りの経験を積みました。特に、手の外傷の手術は比較的多く手がけました。1ヵ所の病院に長く勤めていると「あの先生は手の手術が得意なんだな」と認知されてくるのですね。そうすると、自然にそういった依頼が集まってきますので手術経験は多い方だと思います。手というのは骨、筋肉や腱が複雑な構造をしています。たとえ小さなケガであっても日常生活に支障が出て困ることが多いと思います。

こちらで簡単な手術を受けることもできるのですね。

篠田明彦院長 トレッサしのだ整形・形成外科2

小手術治療も行っています。表面的な腫瘍は、大きいものでなければほぼ当院で治療できます。いぼについては液体窒素による治療の方が良いケースもあり、そんな場合は皮膚科をおすすめしています。また、ある程度大きな腫瘍になると麻酔の量が多くなるので大きな病院をご紹介することもあります。ご紹介先は太田総合病院、片山整形外科記念病院、済生会横浜市東部病院、平和病院、横浜労災病院、関東労災病院などが多いです。もちろん、患者さんがご希望される医療施設があればどちら宛でも紹介状を書かせていただきます。常に、必要に応じて信頼できる病院や先生をご紹介していますのでご安心ください。

骨密度が測れるDXAを導入。骨粗しょう症の検査・予防に活用

骨粗しょう症の患者さんは多いですか。

篠田明彦院長 トレッサしのだ整形・形成外科3

多いですね。高齢の患者さんは、骨が脆くなり骨折しやすい状態になっている方が多いです。骨折が原因で寝たきりになってしまう方もおられますし、生活のレベルが下がりひいては寿命にも関わります。当院の規模のクリニックだと簡易検査が多いと思いますが、あえて開業当初より、詳しく骨密度が測定できるDXA(dual-energy X-ray absorptiometry/二重エネルギーX線吸収測定)を導入しました。症状が進んだ患者さんは、薬物療法が必要になりますので、DXAで骨密度をより正確に測ることで治療の指針としています。DXAは、大腿骨頸部という大腿骨の付け根の骨折しやすい部分と、第一腰椎から第四腰椎までの骨密度を測定できます。検査データが精密で誤差が少なく測定時間も短いのが特徴です。痛みなどもありません。1回のみの検査でももちろん有用ですが、楽物療法を行っている場合の詳しい評価ができるところが優れています。

それによって治療方針も変わってくるのですか?

治療方針が変わることはありませんが、DXAを使うと、患者さん自身が自分の骨密度、つまり自分の体の状態を理解しやすくなると思います。詳細なデータをもとに「腰の骨が結構脆いですね」「大腿骨の骨のここが脆いですよ」など具体的にお伝えすることができます。もちろん検査結果もお渡ししています。実際、何度もご来院いただいている患者さんに「薬を飲み始めてから数値が上がりましたね」とデータを見ながらご説明できるので「わかりやすい」と喜んでいただいています。

診療される中で心がけていることはありますか。

形成外科は「外見」に関するさまざまな状態を治療します。目に見える部位を本来の状態に戻すことを目的にしており「外見」の評価が大切になります。自然に患者さんの要求も高くなるので、例えば「手術ではここまでしか治せないです」とか「このケガはひどいから傷痕が残りそうです」といったことはきちんと伝えるようにしています。この説明が不十分で患者さんの要望と結果が合致しなくなると落胆させることになります。こういった行き違いは形成外科だけではないと思いますが、どうしても目に見える部位「外見」ですので「もっときれいになると思った」などのクレームにつながりやすいのです。患者さんとしっかりコミュニケーションを取ることを肝に銘じ、時間をかけて丁寧にご説明するように心がけています。

こちらはショッピングセンターの中ですし、お子さんも安心して通えるクリニックですね。

篠田明彦院長 トレッサしのだ整形・形成外科4

転んでケガをしたお子さんが来院されることも多いです。緊張をほぐすために会話をするように心がけているのですが「大人になったら何になりたい?」と尋ねると「スポーツ選手になりたい」と答えてくれるお子さんが多いです。僕もスポーツが好きなので何だかうれしくなります(笑)。お子さんの緊張をほぐすための会話なのですが、僕自身もホッとするといいますか心が和みますね。

丁寧でやさしい説明・診療を心がけ、あせらず着実に地域医療に貢献

先生が医師をめざされたきっかけを教えてください。

篠田明彦院長 トレッサしのだ整形・形成外科5

中学、高校とスポーツばかりしていたのでケガが多く、たびたび整形外科にお世話になっていたことがきっかけでしょうか。でも、大学に入って臨床実習などを見ているうちに形成外科の学問としての面白さに惹かれ、志が少し変わって形成外科を主に学ぶことになりました。その前には、親しい先輩に誘っていただき麻酔科も学びました。形成外科は細かい治療といいますか局所的な診療になりますので、先輩から「全身的な管理も勉強してから形成外科に行くのが良いのでは」とアドバイスしてもらったのです。その時、短期間ですが透析室や救急部門なども経験しました。あくまでも研修医としての経験ですがここで初期医療を診る自信をつけることができたので、先輩にはとても感謝しています。

学生時代の思い出があればお聞かせください。

僕は、遠回りをして医師になりました。その中で、さまざまな理由で医師になることを断念せざるを得なかった友人たちを見てきました。とても優秀で高い志を持ちながら医師になれなかった友人を忘れることができません。その気持ちを考えると、医師になれた僕が挫折することは決して許されないと思っています。

先生のご趣味と健康法はありますか?

体を動かすことでしょうか。スポーツは子どもの頃から大好きでした。大きな社宅の庭のような場所があったので、そこで友達と野球やサッカーをしてよく遊びましたね。今は帰宅するのが遅くなかなか運動できないのが残念です。中学生・高校生の時はラグビーに夢中でした。開業してからはなかなか時間が作れないのですが、いつかまたラグビーを楽しみたいですね。実践している健康法などは特にありません。好き嫌いなく何でもたくさん食べるほうで、特に野菜が好きですね。お酒は飲めないですしタバコも吸わないので、自然に健康を維持できている感じです。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

篠田明彦院長 トレッサしのだ整形・形成外科6

まだ開業して間もないので、あせらず着実に地域医療に貢献していきたいです。隠れた疾患を見逃さず、より患者さんに近いところで患者さんのお役に立つように心がけています。出血を伴うケガをされた時はぜひご来院ください。きれいに縫合して、少しでも傷痕が残らないようにでき得る限りの努力をします。また、当院は患者さんへの丁寧な説明を心がけていますので診察時間が長くなってしまうことがあります。そのような時は、お待ちいただく時間が長めになるかもしれませんが何とぞご容赦いただきたいと思います。また、診診連携を大切だと思っております。当院での対応が難しい場合でも必要に応じて良い先生をご紹介するように心掛けておりますので安心してご来院いただけたらと思います。

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