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マンモグラフィと超音波検査で
30歳から年1回の乳がん検診を

公津の杜メディカルクリニック

(成田市/公津の杜駅)

最終更新日:2023/12/21

公津の杜メディカルクリニック マンモグラフィと超音波検査で 30歳から年1回の乳がん検診を 公津の杜メディカルクリニック マンモグラフィと超音波検査で 30歳から年1回の乳がん検診を
  • 自由診療

メディアで乳がんを患った有名人のことが話題に上ると、急に心配になる人も多いのではないだろうか。今や日本人女性の9人に1人が乳がんになるとされていて、決して他人事ではない状況だ。乳がんは早期に発見できれば乳房の温存が望める可能性が高く、抗がん剤の治療に至らずに済むことも期待できるという。その早期発見のために極めて大切なのが乳がん検診だ。ただ、検診を受けなくてはと思っていても忙しさにかまけて受診していない人が多いのも事実だ。そこで乳がん検診の具体的な流れや重要性などについて、2014年の開業以来、多くの患者に対応する「公津の杜メディカルクリニック」の鈴木ティべリュウ浩志院長に話を聞いた。

(取材日2023年10月27日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q乳がんの検診は何歳から受けるべきですか?
A

乳がんは、早期発見・早期治療さえできれば、乳房を温存できることや抗がん剤治療に至らずに済むことも期待できますから、早い段階で見つけることが重要で、30歳くらいから年に1度の受診をお勧めします。最近は食の欧米化や女性のライフスタイルの変化などにより、30代から乳がんになる方が増えています。20代では、ご家族に乳がんや卵巣がんの方がいなければ、特にお勧めはしていません。罹患率が特に高いのは40代後半ですが、実際の患者数で見ると40代前半と80代ではほぼ同数というデータもあります。閉経後であってもリスクは続きますので年1回の検診は続けましょう。

Q乳がんになりやすい体質はありますか?
A

エストロゲンという女性ホルモンにさらされている期間が長いほどリスクが高くなるといわれています。もちろん個人差はありますが、初潮が早かった方や閉経が遅い方、出産経験がない方、生活リズムが不規則で夜型生活の方などが乳がんになりやすいとされています。また、食の欧米化の関連から閉経していても肥満の方はリスクが高いといわれています。遺伝性乳がんは全体の5~10%ですが、家族歴があれば気をつけたいですね。お勧めは月1回の自己触診です。乳房に張りや痛みの少ない、生理後1週間などを目安にして行うと良いでしょう。頻繁に触れていると些細な変化にも気づけますので、違和感があれば専門機関を受診してください。

Q乳がん検診というとマンモグラフィが良いのでしょうか。
A

実はマンモグラフィだけだと詳細ながんは写らないので、当院では超音波検査と併用します。マンモグラフィでは硬いものが白く写るのですが、母乳を作る乳腺も硬いため白く写り、がんとの見分けがつきにくいのです。特に、若い方は乳腺が発達しているので真っ白に写りやすく、マンモグラフィが40歳から推奨されているのは、そのためでもありますね。石灰化を見つけられるのはマンモグラフィの利点です。母乳を通す乳管を這っていくタイプのがんだと石灰化のように写るので、小さいパラパラしたものは悪性を疑います。良性のしこりや乳管内の分泌物でも石灰化を作ることがあるので、大抵は経過観察で、半年後に増えていないかを診ます。

検診・治療START!ステップで紹介します

1予約時間に来院してスムーズに受付
公津の杜メディカルクリニック 予約時間に来院してスムーズに受付

乳がん検診の予約は、30分刻みで受けつけている。予約なしの場合も当日の混み具合により2~3時間待つ可能性もあるが、希望すれば受診も可能。予約していれば、受付から検査結果の説明まで通常は40分程度、混んでいる時でも1時間ほどで終わるという。鈴木院長以外は、受付も検査もすべて女性スタッフが対応するので、デリケートな質問や相談も気兼ねなく行いやすい。受付を済ませると、奥の専用待合室に案内される。

2専用待合室で問診票記入と検査着に着替える
公津の杜メディカルクリニック 専用待合室で問診票記入と検査着に着替える

専門のスタッフによるカウンセリングを受け相談しながら、症状や悩み、家族歴など問診票に記入。その後、専用待合室内のドレッサーコーナーで上だけ下着を外して検査着に着替え、呼ばれるまでここで待つ。12脚ほどの椅子が適度な距離感で置かれているカフェのような空間で、ゆったりリラックスしていられる。

3マンモグラフィ検査
公津の杜メディカルクリニック マンモグラフィ検査

専任の女性放射線技師によるサポートで、左右の乳房を、上下と横から2枚ずつ計4枚の撮影をしていく。時間は5分ほど。乳房の根元を機械に合わせてもらい、乳頭までを広げて平らに伸ばすようにされる。機械に押しつぶされる時の痛みには個人差があるが、できるだけ力を抜いてリラックスし、技師に任せるのがコツだという。生理の前は乳房が張りやすいため、痛みを極力避けたい場合は生理後1週間頃の受診が良いとのこと。

4超音波検査
公津の杜メディカルクリニック 超音波検査

超音波検査では、超音波の反射を映像化することで体の中の状態を確認するという。機械が肌に触れる面が冷たくならないよう、同院では、超音波を伝わりやすくするためのジェルを人肌に温めてから使用している。この検査も専任の女性技師が5分ほどで行うが、画像を一緒に見て話をしているうちに終わるそう。また、ふわふわで肌触りの優しい検査着やタオルにも院長のこだわりが感じられる。

5検査結果を確認
公津の杜メディカルクリニック 検査結果を確認

日本乳癌学会乳腺専門医である鈴木院長から検査・診断結果について説明を受ける。5~6mmと小さい早期のがんは触診では見つけにくく、画像データならそれよりも微細な状況まで詳細に確認できるため、同院では特に希望がない限り触診は行っていない。がんが見つかった場合は千葉大学医学部附属病院、千葉県がんセンター、国際医療福祉大学成田病院など患者の希望する医療機関への紹介も可能。

ドクターからのメッセージ

鈴木 ティべリュウ浩志院長

当院のような乳腺専門の医療機関で乳がん検診を受けるメリットとしては、早期発見が重要な乳がん治療において、がんかどうかの判別が難しい初期段階のケースにも、これまでの経験を生かした診断につなげられることがあるでしょう。また、当院は、がんの疑いがあると考えられる場合、当日その場で針を刺して組織を採取する検査まで行うことができますので、その点も大きなメリットだと自負しています。乳がん検診を定期的に受診してもらいたいのはもちろんですし、以前の検査結果との比較でがんが見つかることもありますので、ぜひ同じ医療機関で続けていただきたいですね。

鈴木 ティべリュウ浩志院長 公津の杜メディカルクリニック
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