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渥美 一成 院長の独自取材記事

セントラルアイクリニック

(名古屋市中村区/名古屋駅)

最終更新日:2022/09/06

渥美一成院長 セントラルアイクリニック main

名古屋駅、国際センター駅から徒歩5分圏内のオフィスビル14階にある「セントラルアイクリニック」。眼科一般の疾患はもちろん、白内障の多焦点眼内レンズ挿入手術や、屈折矯正手術、網膜硝子体手術にも対応している。日本眼科学会眼科専門医である渥美一成院長は屈折調節のスペシャリストで、一人ひとりの年齢、見え方に合わせた治療方針を示してくれる。朝晩の散歩や休日に、愛犬と戯れるのが一番の楽しみという渥美院長は「一生懸命になるあまり、患者さんに話し過ぎてしまう」というほど眼科医療に熱い想いを持つ。「患者さんの目に一生責任を持っていきたい」という信念の源や得意とする治療について話を聞いた。

(取材日2022年7月14日)

屈折調節や多焦点眼内レンズ、網膜硝子体手術に注力

感染症の流行で患者層や治療内容に変化はありましたか?

渥美一成院長 セントラルアイクリニック1

リモートワークでパソコンなどを見る時間が増えたことで、眼精疲労や視力低下を訴える患者さんが多くなりましたね。私は屈折調節が専門ですが、当院ではまず近点距離計という多角的にピント調節機能を図る検査装置を使って診断します。原因はピントを調節している毛様体筋の緊張や、活性酸素による細胞の劣化、血流の悪化などが挙げられますので、抗酸化を促す治療も行っています。また、患者さんには視力低下を防ぐために、欧米で主流になっている「20・20・20 ルール」をお勧めしています。これはパソコンやスマホなどのデジタル画面を20分見たら、20秒間20フィート(6メートル)以上離れたものを見て休憩するというもの。誰でも簡単にできますので習慣にすると良いですね。

注力している治療を教えてください。

多焦点眼内レンズによる白内障手術や、有水晶体眼内レンズやPRK、レーシックなどの屈折矯正手術に注力しています。多焦点眼内レンズは、水晶体の代わりに目の中に埋め込むレンズです。遠方から近方まで単焦点よりも広い範囲にピントが合わせられますので、生活シーンの多くを裸眼で過ごすことが期待できます。仕事や社会活動、趣味の活動をされていて、眼鏡をかけたくないという高齢の方にお勧めです。一方、眼内コンタクトレンズは、水晶体を残したまま眼球の中にレンズを挿入する方法で、近視や乱視、遠視の矯正の方に行います。レーシックとは異なり、角膜を削る必要がないので、強度近視の方、角膜の薄い方でも矯正が可能です。ただし、目の中に人工物を入れるリスクがありますので、しっかりと説明し、リスクを納得してもらった上で手術します。近視のお子さんには、夜間に特殊なハードコンタクトレンズを入れるオルソケラトロジーも行っています。

網膜硝子体手術も始められるそうですね。

渥美一成院長 セントラルアイクリニック2

硝子体手術とは硝子体と呼ばれる組織の除去を図り、網膜の増殖組織や硝子体出血等の病気を治療する手術です。網膜硝子体の病気には糖尿病網膜症、増殖性糖尿病網膜症、黄斑上膜、黄斑円孔、加齢黄斑変性、網膜中心静脈閉塞症などがあります。昔は入院が必要でしたが、現在は日帰り手術が主流となっています。患者さんのご要望があり、当地域に手術をしているクリニックが少ないことから導入を決めました。当院ではこの分野のエキスパートである大澤俊介先生が執刀してくれます。27ゲージというとても小さな切開で行う手術ですので合併症も少なく、安心して手術をお受けいただけると思います。「大きな病院は敷居が高い」「入院はしたくない」というニーズに合っているからか、3ヵ月先まで予約が埋まっています。

患者の目に一生責任を持ち、誠心誠意尽くす

眼科医をめざしたきっかけや開業までの経緯を教えてください。

渥美一成院長 セントラルアイクリニック3

実家が眼鏡屋だったことが大きいですね。小さい頃から母に眼科医になるよう勧められていましたが、私は会社勤めがしたかった。なぜなら商売をしているとお客さんの都合に合わせることが多く、約束していた動物園や遊園地に行けなくなったこともあったからです。子どもの私にはそれが悲しくて……。結果として眼科の医師になり、亡くなった母のお客さんの眼鏡を処方した時に「親孝行できた」と思いました。大学卒業後は総合上飯田第一病院に勤務しました。名古屋駅前に分院を開院した時に院長となり、その後、私が買い取ったのが当院の始まりです。勤務医だった時、患者さんは「大きな病院だから」「眼科部長だから」という理由で来院されているのかな?という思いもありましたが、開業してからは私個人を選んで来院くださっているので、誠心誠意、精いっぱいやりたいと思い今日に至っています。

医師としてのモットーは?

患者さんの目に関しては、一生責任を持ちたいと思っています。考え方として「見えている目をさらに良く見えるようにするための手術」は絶対的に安全でなければなりません。一方で「見えていない目を見えるようにするための手術」にはリスクが伴います。たとえ患者さんが、その手術を希望していても、すぐには手術しません。最低でも3回以上の検査とカウンセリングなどで、リスクやデメリットをご説明します。また、勉強会などにも参加して見識を広げ、患者さんの今だけでなく、5年・10年・20年後を考慮して、最善の治療を提案できるように努めています。説明の際にはどうしても専門用語が多くなりがちで、患者さんにはわかりにくいと思いますので、カウンセラーによる説明も取り入れています。

診療の際に心がけていることは?

渥美一成院長 セントラルアイクリニック4

まずは患者さんの話を聞くこと。患者さんが何を望んでいるのかが読み取れると、どんな治療法を使えば悩みや不満の改善につなげられるかの説明もしやすくなります。また、われわれ医師は患者さんから教えてもらっていると考え、視力や眼圧、満足度などのデータを保存しています。例えば、満足度のデータは3ヵ月、1年、5年……20年後とあります。もしも手術直後に高かった満足度が数年後に低下したという場合にも「なぜ満足度が落ちてしまったのか?」を分析することで、患者さんにメリットを還元できるからです。さらに、たとえその患者さんに還元できなかったとしても、次の世代の方々に貢献できます。当院はつい患者さんに話し過ぎてしまい、次の患者さんをお待たせすることもあります。しかし、お一人お一人に寄り添った医療を提供したいと思っていますので、ご理解いただきたいですね。

一人ひとりのニーズに合わせて治療方針を決定する

設備や機器も充実していますね。

渥美一成院長 セントラルアイクリニック5

手術室では角膜、白内障、緑内障、網膜硝子体の手術をしています。絶対的に感染防止するために、特に高い清浄度が要求される整形外科の関節手術や白血病の治療で使われているクラス1000のクリーンルームを導入しています。このほか、飛蚊症の治療には硝子体YAGレーザーなど、日本に数台しかないと思われるものもありますね。また、酸化を防止する器機等も備えています。こちらは緑内障や網膜色素変性症などの患者さんの視野を少しでも向上させたいという想いからです。医療機器も日進月歩ですので、常に新しいバージョンの機器を用意するようにこれからも心がけています。

スタッフについて教えてください。

患者さんへ説明する際に、「あれも伝えたい、これも伝えたい」という想いからか、私は専門用語を使ってしまうことがあるようです。頭の中ではわかりやすく、ゆっくり話そうと思っているのですが(笑)。そこでスタッフが患者さんに私の言葉をわかりやすく伝えてくれたり、反対に患者さんの不安や悩みをこまかく聞き出してくれたりしています。患者さんも医師である私には言いづらいことも、スタッフになら話してくれることが多々あり、とても助かっています。皆仲が良く、チームワークもとれている。本当に私はスタッフに恵まれていると思いますし、感謝してもしきれませんね。

読者にメッセージをお願いします。

渥美一成院長 セントラルアイクリニック6

現代人は遠くではなく、近くのものを見ることが多いため目が疲れています。目が疲れにくいレンズをはじめ、眼精疲労の予防にはさまざまな方法がありますので「目が疲れるのはしょうがない」と諦めないでください。眼鏡を作る際は、その人に適したレンズというのは眼科医にしかわからないものだと思いますので、まずは眼科に相談することをお勧めします。中でも屈折調節の専門家がいる眼科ならば間違いないと考えます。当院のコンセプトは子どもから高齢者まで、一人ひとりの見え方のニーズに合わせて、治療方針を考えていくことです。少しでも気になることがあれば、相談だけでも構いません。一度気軽にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

レーシック/20万円、屈折矯正手術(PRK)/19万円、有水晶体眼内レンズ/88万円、オルソケラトロジー/7万5000円、多焦点眼内レンズ挿入手術/30万円~、各手術前の検査/2万3000円、目の総合検診/3300円~1万1000円
※多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は自費診療と一部選定療養の対象のレンズがあり、手術費用の一部が保険適用となる場合があります。詳しくはお問い合わせください。

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