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神野 正人 院長の独自取材記事

じんの歯科クリニック

(名古屋市緑区/徳重駅)

最終更新日:2021/10/12

神野正人院長 じんの歯科クリニック main

地下鉄桜通線徳重駅から10分ほど歩くと、白とオレンジを基調にしたおしゃれな建物が見えてくる。「じんの歯科クリニック」は一般、小児、矯正歯科に加え、インプラントや審美歯科にも力を入れる歯科医院。医院に入ると職員一人ひとりが挨拶をしてくれ、活気のある雰囲気に満ちている。ビジネスマン時代を経て歯科医師になった神野正人院長は、自身のユニークな経歴や医院のさまざまな取り組みについて笑顔ではきはきと答えてくれた。健康維持の一環としてマラソンやゴルフ、トライアスロンにも挑戦する一方、診療を行いながら大学で病理学を学んでいる。常に向上心を忘れず、職員と連携しながら診療を行う神野院長の思いをたっぷりと語ってもらった。

(取材日2016年7月27日)

不思議な出来事に導かれるように、歯科医師の道へ

歯科医師を志したきっかけと開業までの経緯を教えてください。

神野正人院長 じんの歯科クリニック1

エンジニアであった父の影響もあり、私は名古屋大学の工学部に進学しました。当時はバブル真っ只中の時代。卒業後は大手証券会社のサラリーマンになり営業成績を伸ばしていましたが、その最中に交通事故を起こしてしまったんです。その場所は偶然にも愛知学院大学の真正面。今振り返ればそれも運命なのかなと思いますが、入院中は「この先どうしたらいいのだろう」といろいろな考えを巡らせていました。その後、歯科医師である従兄弟たちの影響や不思議なタイミングが重なり、23歳のときに愛知学院大学の歯学部に編入することを決意。導かれるように歯科医師としての道を歩むことになりました。卒業後に勤務した医院ではさまざまなノウハウを教えていただき、若輩ながらも医局長を務めさせていただきました。勤務医として経験を積んだのち2002年に開業、今年で14年目を迎えます。

開業当初の様子についてお聞かせいただけますか?

以前は周辺に駅も高速道路も小学校もなく、住民の方も昔から住んでいるご家族が多かったですね。ところが、私の子どもが小学校に上がるタイミングでちょうど近所に小学校ができ、高校進学時には地下鉄の駅もできました。今ではすごく便利な場所に変わり、人口も徐々に増えています。開業当初は虫歯治療や小児歯科を中心に行っていましたが、親御さんやご年配の方も来院するようになり、幅広い要望に応えるために一般的な治療に加え審美歯科やインプラントにも力を入れるようになりました。この地域では先駆けて口腔内カメラを導入しデジタル化を進め、現在もセレックシステムやCTなどの先進設備を導入して、地域に最新情報を発信できるように心がけています。

設備面ではどのようなこだわりがありますか?

神野正人院長 じんの歯科クリニック2

段差をなくしてベビーカーや車いすのまま入れるバリアフリー構造や、大人にもお子さんにも快適に過ごしていただけるようキッズルームにこだわりました。待合室とキッズルームの間に段差と仕切りをつくり、待合室からお子さんの様子を見ることができるようにカメラも設置。お子さんが泣いたときには扉を閉めて他の患者さんに配慮することも可能です。インプラントやホワイトニングをご希望の患者さんは建物の入り口から分かれています。ホワイトニングの治療室は一般的な治療スペースよりもプライベート感があるため、ゆったりと治療を受けていただけます。院内の衛生環境に関しては「すべての人の血液・体液は感染症のあるものとして扱うべきである」という考えのもと、治療器具の薬剤消毒や高圧蒸気による滅菌を行っています。

患者のニーズに合わせたサービスと質の高い治療を提供

託児サービスをはじめ、さまざまな取り組みを実施されていますね。

神野正人院長 じんの歯科クリニック3

お子さんの安全を守るためにも専門性があることは必須ですから、当院には保育士が在籍しています。預ける際にはお子さんの名前や性格などを託児ノートに記入していただき、スムーズな対応を行うために工夫しています。忙しい主婦の方にも気軽に来ていただけるよう週2日の夜間託児も始めました。また、当院ではやりがいを感じながら働ける環境づくりを大切にしており、職員全員で意見を出しあって独自の取り組みを行っています。例えば、美化係や企画係などのグループをつくって1ヵ月ごとに成果発表を行い、頑張った人の表彰をするといったことです。職員が発案した企画に驚くこともありますし、一人ひとりが向上心を持って働くことが医院全体の魅力にもつながっていると考えています。

貴院で提供しているインプラント治療について教えてください。

1年ほど前にインプラント治療を専門で行う施設を構え、より衛生的で質の高い治療を提供できるようになりました。インプラント治療の認知度がまだ低かった頃、私は「ただ講習を受けるだけでなくしっかりと研鑽を積んだ上で治療を行いたい」という思いから日本インプラント学会の専門医資格と国際インプラント学会の認定医資格を取得しました。手術を行うには特別な資格は必要ありませんが、的確な治療をする上で大切なことだと思っています。インプラント治療の材料は長期間安定して使用できる純チタンを用いたインプラントを採用。上質なものをご提供するようにしています。

予防歯科については具体的にどのようなことを行っていますか?

神野正人院長 じんの歯科クリニック4

お子さんの場合は定期的なフッ素塗布や、奥歯の噛み合わせにある溝を埋めて虫歯を防ぐシーラントという方法を実践しています。大人の場合は、セルフケアが十分でない方に位相差顕微鏡で歯周病菌をお見せし、口腔内がどのような状態になっているのかを理解していただいた上でクリーニングを行っています。従来は歯石やプラークなどを取り除く外科的な方法ばかりでしたが、最近はきちんと菌の検査を行って歯周病を内科的に治すことにも取り組んでいます。さらに当院ではデンタルエステサービスを提供する「ホワイトエッセンス」と提携しているため、基本的な治療を終えて、より白く美しい歯になりたいという方には歯と口元を美しくするプロのサービスを受けていただくことができます。

きれいな歯から、喜びを感じる毎日を過ごしてほしい

診療時の心がけを教えてください。

神野正人院長 じんの歯科クリニック5

治療の話だけでなく、患者さんとの何気ない会話も大切にすることですね。会話の中に愛があることが大事ですから、 ご家族のお話や趣味なども含めて患者さんを理解するように心がけています。治療中は患者さんの恐怖心を取り除くために声かけをしたり、なるべく痛みを軽減できるように麻酔の使い分けたり。お子さんの場合は特に恐怖心を与えないよう、女性医師による診療や各チェアにアニメを流してリラックスできる雰囲気づくりを実施しています。また、当院の小児歯科ではラバーダムというゴム素材の特殊なマスクを採用し、唾液や薬品などが口腔内に落ちないように配慮しています。地域の歯科医院として、お子さんにも歯に対する関心を持っていただきたいので、治療後にはご自宅でも見ていただけるようなお子さま用のパンフレットをお渡ししています。

仕事でのやりがいやでうれしかったことは?

患者さんから「ありがとう」の言葉を聞けることです。治療を終えた患者さんに喜んでいただけることは、私も含め職員全員のモチベーションになっています。開業して14年、診療を通して多くの患者さんの変化やお子さんの成長を見守ってきました。ときどきお子さんから手紙をもらうのですが、先日ふとしたきっかけで8年前にもらった手紙を読み返したんです。その患者さんに手紙のことを話すと恥ずかしそうにしていましたが、8年経った今でもお付き合いできているのは本当にうれしいことだと思います。ちなみに、その方はもうすぐ受験の時期で、歯科医師になるかもしれないとのことで、そのときには当院に来てください、と伝えました。そんな風にお子さんが成長して、それぞれの人生を歩む姿を見守っていけることもひとつの喜びですね。

今後の展望をお聞かせください。

神野正人院長 じんの歯科クリニック6

今後の構想はまだまだありますが、私1人で引っ張っていくのではなく職員全員で医院を盛り上げていきたいです。職員間のコミュニケーションや設備をはじめ、患者さんごとのニーズに合わせたさまざまな取り組みを行っていますが、やはり来院した患者さんに満足して喜んでいただけることが私たちの大きな目的です。病気の治療から健康増進、そして審美的な治療にも意識を向けて、きれいな歯を保つことに喜びを感じていただけたら毎日がもっと楽しくなるのではないでしょうか。ホワイトエッセンスは遠来の患者さんもたくさんいらっしゃいますので、今後はさらに活動を拡大して患者さんの利便性を高めていきたいと思っています。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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