全国のドクター9,287人の想いを取材
クリニック・病院 158,646件の情報を掲載(2024年4月19日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 横浜市港北区
  4. 日吉駅
  5. 脇本矯正歯科医院
  6. 舌と口周りの筋力を正しく動かす小児矯正を補助するMFT

舌と口周りの筋力を正しく動かす
小児矯正を補助するMFT

脇本矯正歯科医院

(横浜市港北区/日吉駅)

最終更新日:2023/02/03

脇本矯正歯科医院 舌と口周りの筋力を正しく動かす 小児矯正を補助するMFT 脇本矯正歯科医院 舌と口周りの筋力を正しく動かす 小児矯正を補助するMFT
  • 自由診療

昨今、耳にする機会の増えてきた「MFT」。これは、Myofunctional Therapyの略で、日本語で「口腔筋機能療法」と呼ばれるもの。舌や口の周りの筋肉が正しく機能するように鍛え、維持することを目的とした治療プログラムだという。舌がいつも出ていたり、ふとしたときに口が開いていたりといった症状があれば、口腔筋がうまく機能していない可能性があると話すのは、「脇本矯正歯科医院」の脇本康夫院長だ。そこで今回、口腔筋を鍛えるMFTを小児の矯正歯科治療に積極的に取り入れている院長に、治療の重要性や矯正治療と併用する目的について話を聞いた。

(取材日2011年9月20日/更新日2022年12月15日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q舌や口周りの筋肉は矯正治療にどう影響するのでしょうか?
A

いつも舌が出っぱなしといった、舌の癖(舌癖・ぜつへき)があるお子さんの場合、当院では矯正治療と並行してMFT(口腔筋機能療法)を行っています。舌癖があると舌ばかりでなく唇や頬、ものを飲み込む咽頭部の筋肉などの口腔筋が、正常に機能しないからです。その結果、矯正装置を使ってせっかく歯を正しい位置に戻しても、元の悪い歯並びに戻る「後戻り」という現象が起きてしまうのです。

Q具体的にどのような治療をするのですか?
A

簡単に言うと自分の舌を思ったとおりに動かすトレーニングです。舌を動かし、時にはスティックなどを使って、自分の指示どおりに舌をコントロールできるようにしていきます。トレーニング自体はとても簡単で、慣れれば1回15分ほどで終わります。当院では、矯正治療期間はMFTも並行して行っており、歯科衛生士が担当しています。診察時だけでなく、できればご自宅でも毎日実践していただけるよう、保護者にもアドバイスしています。

Qどのような症状があればMFTを受けたほうがいいのでしょう?
A

長いこと指しゃぶりをしていたり、やわらかいものばかりを食べていたりして、しっかり噛む習慣がついてないと、舌癖がつきやすくなります。小さなお子さんがいる親御さんは普段の生活の中で、お子さんの食事の様子をよく観察してください。例えば、舌や唇が不自然な動きになっていないか、きちんと咀嚼できているか、よく噛まないで飲み込んでないかなどです。食べるのが早過ぎる子や遅過ぎる子には何かしら問題がある可能性があります。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診・検査でMFTの必要性を判断
脇本矯正歯科医院 問診・検査でMFTの必要性を判断

矯正治療を始めるにあたり、2回に分けてカウンセリングと口腔内診査、唾液検査、エックス線撮影などを行い、それらの結果をもとにMFTが必要かどうかを歯科医師が判断する。歯科医師は問診時の会話から、その子の舌の動かし方や唇の動きをしっかりチェック。例えば、話すときに舌がひゅっひゅっと出るのも軽い舌癖だという。普段、口が開けっぱなしになっていないかなど、保護者にもヒアリングする。

2治療プランの説明
脇本矯正歯科医院 治療プランの説明

3回目の来院で、矯正の必要性やMFTを併用するかどうかの診断が下され、歯科医師からは、治療期間や費用も含め、治療プランの説明がなされる。舌癖が重度なものであれば、舌癖矯正用の器具を装着する場合もあるというが、基本的にはトレーニングによって舌の動きを矯正していく。

3口腔筋機能をチェック
脇本矯正歯科医院 口腔筋機能をチェック

うがいは口腔筋機能のチェック方法の一つ。「ガーグルストップ」と呼ばれ、上を向いて口を大きく開けてうがいをし、飲み込まずにぴたっと止める。「3秒ガラガラ、5秒ストップ」が基本だ。歯科医師は水が流れていかないように舌で封鎖できるかどうかを見ているそうだ。最近はすぐに飲み込んでしまい、正しくうがいできない子も増えているとのこと。

4MFTトレーニング開始
脇本矯正歯科医院 MFTトレーニング開始

矯正治療では月に1回通院して、矯正治療の進捗状況を確認。同時にMFTのトレーニングも実施。スティックを口の前で持ち、舌の先をまっすぐにとがらせてスティックを強く押す「ティップアンドスティック」というトレーニングもその一つ。同院では、歯科衛生士が丁寧に指導している。

5自宅でもMFTを継続
脇本矯正歯科医院 自宅でもMFTを継続

MFTは自宅でも毎日続けることが大切だという脇本先生。そのため、クリニックでのトレーニング時には必ず保護者にも付き添ってもらい、内容やこつを指導。同院では、こつをつかめるようになるまで最初は2週間ごとにトレーニングをしているそうだ。毎日、長期間続けるトレーニングだからこそ、飽きないようにとバリエーションも30種以上あるという。

ドクターからのメッセージ

脇本 康夫院長

MFTの認知度はそう高くはありません。しかし矯正治療においてMFTは非常に重要で、治療結果に影響します。当院では、矯正治療を行う方の約半数がMFTを併用し、口腔筋や舌癖解消のトレーニングを行っています。正しい口腔筋機能を維持するためには、毎日の食事も重要です。例えば、テレビを見ながら悪い姿勢で食べたり、やわらかいものばかり食べたりしていると口腔筋機能に悪影響を及ぼします。なので、私は野菜スティックをお勧めしているんですよ。小さいうちから硬いものを何回も噛んでゆっくり味わう習慣をつくることが大事ですね。そういう意味で、口腔筋機能療法には親御さんの意識が大きく影響しているといえるでしょう。

脇本 康夫院長 脇本矯正歯科医院

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児の歯列矯正/33万円~44万円 ※MFT(口腔筋機能療法)を併用する場合も含む

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

Access