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古谷野 妙子 院長の独自取材記事

こやの皮フ科

(我孫子市/我孫子駅)

最終更新日:2024/03/04

古谷野妙子院長 こやの皮フ科 main

2002年に開業し、2012年からJR常磐線我孫子駅より徒歩4分ほどの場所に移転した「こやの皮フ科」。取手協同病院(現・JAとりで総合医療センター)の皮膚科科長として経験を積み、悪性腫瘍や重症のやけど治療なども多数担当してきた古谷野妙子院長。その豊かな経験を生かし、ニキビや乾燥、アトピー性皮膚炎といった一般的な肌の悩みから、ほくろや腫瘍の除去手術、美容皮膚科診療まで幅広く対応する。まるでホテルのように洗練された明るい院内にはさまざまなレーザー機器が並ぶが、患者のニーズに応えたいという思いから導入しているそうだ。「2023年からはスタッフを増員し、より高い満足度につながるような診療が提供できる体制になりました」と優しい笑顔で話す古谷野院長に、医院の特徴や患者への思いなどを聞いた。

(取材日2024年1月26日)

肌の健康から美容まで、さまざまな悩みに対応

開院から20年以上と歴史のあるクリニックですが、2023年には変化もあったそうですね。

古谷野妙子院長 こやの皮フ科1

これまで1人だった看護師が3人に増えました。皆非常に熱心に仕事に取り組んでくれており、より高い満足度につながるような診療が提供できるようになったと感じています。主に美容皮膚科のサポートを看護師にお願いしていますので、その分私が保険診療に集中できるようになりました。ホームページで美容皮膚科に興味のある人を募集したのですが、それを見て集まってくれたスタッフなので、高いモチベーションで仕事をしてくれて助かっています。患者さんのために「こんなことをしたらいいのでは」とアイデアを出したり、技術向上のためのグループレッスンを提案してくれたりもしています。

クリニックにはどんな患者さんが多く来院されますか。

保険診療ではニキビやアトピー性皮膚炎、乾燥肌など、日々のお悩みについての相談がメインです。身近な皮膚のお悩みを丁寧に診療することで、「ここでしみについての相談もできるのですか?」といった美容皮膚科の相談もしていただけるような信頼関係を、患者さんと築けるように心がけています。美容皮膚科診療がメインのクリニックより、当院のようないつも相談しているかかりつけ医のほうが、美容の相談も安心してできると思っていただければ、医師としての冥利に尽きますね。お子さんの治療で来院した親御さんが、ご自身は美容皮膚科の施術を受けるといったケースも受けつけています。性別や年代を問わず、きれいになりたいという気持ちに応えたいと思います。老人性のイボの除去などを希望される男性患者さんもいらっしゃいますね。

日々の悩みから美容皮膚科診療や手術まで、幅広く対応されているんですね。

古谷野妙子院長 こやの皮フ科2

皮膚に関するあらゆる悩みを、当院で完結できればと思っています。皮膚の健康を保つために保険診療を、さらに患者さんの生活の質を上げるために美容皮膚科診療を行います。そして大きな病院に行かなくても済むように、ほくろの除去から皮膚の腫瘍まで、さまざまな症状の日帰り手術にも対応しています。もちろん入院や大きな手術が必要な場合は、提携している病院に紹介することも可能です。通常、アトピー性皮膚炎には保湿剤によるスキンケアやステロイド軟膏による治療が一般的ですが、当院は重症のアトピー性皮膚炎の患者さんに向けて、生物学的製剤という新しい薬を用いた治療も行える体制も整えています。

日常のケアと新しい医療を組み合わせ、より良い治療を

先生が診療の際に心がけていることはありますか?

古谷野妙子院長 こやの皮フ科3

アトピー性皮膚炎治療もニキビの治療も、ピラミッドのようなイメージなんです。例えばアトピー性皮膚炎治療の自己注射は、ピラミッドの上のほうに位置します。その治療を行う前に、ピラミッドの土台となるケアや治療を行うことが大切です。それは日々の洗顔や保湿、薬の塗布などを正しく行うこと。洗顔時に洗顔用ネットでせっけんを十分に泡立てることで、肌のコンディション変化につながることをお伝えしています。こういったスキンケアの基本となるアドバイスを、まずは丁寧に行います。そうした生活の中で取り組めるケアとクリニックで行う医療を組み合わせ、患者さんに適した治療を提供できることが当院の強みだと思っています。あとは、患者さんのライフステージに合った治療ですね。もし受験を控えている方であれば、受験に集中できるように短期的に治療し、受験後に改めて治療方針を考えましょうと提案することもあります。

先生のこれまでのキャリアを教えてください。

私は我孫子市の隣の柏市の出身で、高校生まで育ちました。大学は山口大学医学部で、卒業後は東京医科歯科大学病院の皮膚科に入局し、32歳からの10年間は茨城県にある取手協同病院に皮膚科科長として出向しました。そこは医師としての私の修業の場だったと言っても過言ではありませんね。膠原病や悪性腫瘍、重症のやけどなどといった重症や緊急の患者さんの治療や手術を、たくさん経験しました。今振り返ると、皮膚科医としての経験も浅かったのによくやったなあと思います。大変だったこともあります。当時は、患者さん本人にがんを告知しないことをご家族が希望する時代でしたが、入院が長期に及ぶと不信感を持ち始める患者さんも少なくありませんでした。そのため私は患者さんと家族の板挟みになることもありました。でも、ベストは尽くしたつもりですし、そういう中で臨床の力を身につけることができたと感じています。

そもそも、先生が医師を志したきっかけは何でしたか?

古谷野妙子院長 こやの皮フ科4

今ではすっかり健康な私ですが、子どもの頃の私は喘息に悩まされ、普通の生活ができなかったんですよ。しょっちゅう医師にはお世話になっていたこともあり、医師になれたらいいなと思っていました。学校にもきちんと行けなかったのであくまで夢だったのですが、一浪して何とか医学部に入学しました。喘息に悩まされていた当時一番不安だったのが、一体この状態がいつまで続くんだろうと先が見えないことなんです。そんな気持ちがわかっているので、患者さんの同じような不安もなくせるよう、選択肢や治療ステップを説明するようにしています。ベーシックな治療はもちろん、「今の医療技術は発展していて、こんな新しい治療方法もある」というように、治療方法を一通りお伝えするんです。それによって患者さんには「今の治療で改善されなくても次がある」という安心感が生まれると思います。

医師を育てるのは患者。どんどん意見を伝えてほしい

とてもすてきな院内ですね。

古谷野妙子院長 こやの皮フ科5

内装で大切にしたのは明るさです。南向きで太陽光がたっぷり入ります。発疹を診る皮膚科では、自然光は大切な条件なんですよ。また、窓を多く取り、屋根も元気がもらえるオレンジ色にしました。皮膚科に来ることで、患者さんには明るくなってもらいたいと願っています。美容皮膚科の施術を行う専用ルームは茶色を基調としたアジアン・エスニック調にして、リラックスしていただけるように工夫しました。設備面では、当院はレーザー機器も充実させ、赤ちゃんの赤あざやニキビ痕などに対する施術を行っています。腫れている赤いニキビを治したら治療は終わりではなく、患者さんの立場になればニキビ痕もどうにかしたいだろうなと思います。美容は周りの人のためではなく、患者さん自身が鏡を見た時に幸せな気分になるために行うものだと思います。そうした気持ちに応えるうちに自然と診療の幅が広がり、レーザーを使った施術をすることが増えていったんです。

今後の展望を聞かせてください。

患者さんの満足度を上げるには、まずスタッフの満足度を上げることが大切だと考えています。スタッフが充実感を得たり自己実現できたりすれば、それが患者さんの満足度につながっていくと思いますので、働きやすい環境をつくって今後もスタッフを大切にしていきたいですね。

ありがとうございました。それでは、読者にメッセージをお願いします。

古谷野妙子院長 こやの皮フ科6

目の前の医師を名医に育てるのは患者さんだと思っています。何か聞きたいことがあれば、その場で遠慮せずに質問してください。質問には時間の許す限り答えますし、「この薬が合わなかった」という意見も率直に言っていただいて構いません。質問をどんどん医師にぶつけていけば、より良い治療につながっていくと思います。脱毛用レーザーも新しい機械を導入し、美容皮膚科もより良い診療を提供できる体制が整いましたので、スタッフ一同お待ちしています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ニキビ痕のケア/1万1000円~、レーザー脱毛/6600円~

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