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神山 洋介 院長、神山 美穂 先生の独自取材記事

なかむら歯科

(我孫子市/我孫子駅)

最終更新日:2023/04/06

神山洋介院長、神山美穂先生 なかむら歯科 main

開業から40年以上、地域の人々に慕われ続ける「なかむら歯科」。治療分野ごとに専門の歯科医師が在籍し、「患者の身近な場所で大学病院レベルの治療を提供すること」をモットーとしている。神山洋介院長と神山美穂先生は、患者の10年後20年後を見据えて、患者の歯をいかに良い状態で残し、全身の健康を支えていくかを追求している。また、両先生とも母校での後進指導やボランティア活動などにも尽力し、スキルアップに余念がない。歯科医師としての意識の高さを感じさせながらも、語り口は親しみやすい。そんな「町の歯医者さん」の表情ものぞかせる2人に、診療への想いを聞いた。

(取材日2021年6月16日)

長い目で口腔全体の健康を総合的にサポート

患者さんの年齢層を教えてください。

神山洋介院長、神山美穂先生 なかむら歯科1

【神山院長】住宅街なので、赤ちゃんから90代まで幅広い年代の方が来られます。中には、3世代・4世代で通われているご家族もいらっしゃいますよ。人生100年時代になり、高齢になるほど悪化した場合の治療が難しくなるので、先々を見据えた「リスク回避のための治療」を心がけています。
【美穂先生】ご高齢の方が多い今、60代70代の患者さんにも20年30年先を見据えた治療計画を立てる必要があると思います。そのためにも、似た症例の経過写真をお見せして、「将来的にこうなる可能性があるから、今のうちに治療しておきましょう」と、ご理解いただく工夫をしています。説明に使うのは、治療やメンテナンスの際に撮りためた写真です。こうした対応ができるのは、同じ患者さんを長年診てきたからこそですね。

診療で心がけていることはありますか。

【神山院長】予防歯科ですね。ただ当院の考える予防とは、虫歯や歯周病を防ぐだけではありません。噛み合わせを含め、幼い頃から口腔内全体の状態を診て、歯や顎の健全な成長を促し、機能的な歯並びを実現することです。加えて、正しい呼吸法や姿勢を培うことで全身機能の向上や口腔以外の疾患を防ぐこと。これが本当の「予防」と考えています。ですので、歯並びや汚れのつき方、歯のすり減り具合、歯茎や骨など歯周組織の状態を細かく診て問題の原因を突き止めます。そしてもう一つ、一人ひとりに適した治療を行うことも大切です。例えば矯正には全顎矯正と部分矯正がありますが、口腔の状態に応じた適切な方法をご提案しています。また、審美歯科においても、歯の美しさだけでなく、歯茎や唇とのバランス、笑顔までも考慮した治療を行います。もちろん費用面でハードルの高さを感じる方も多いので、治療期間も含めて患者さんのご希望に配慮しています。

長年、来院していただける理由はどこにあるとお考えですか。

神山洋介院長、神山美穂先生 なかむら歯科2

【美穂先生】歯科医師を含め、スタッフ個々の技術力とチームワークでしょうか。あらゆる症状に対応するには、まず一人ひとりの高い診療技術や専門的な知識が必要です。みんな休みの日を削って技術の研鑽に励んでおり、例えば歯科衛生士は予防歯科の先進国であるスウェーデンへ勉強に行くこともあります。また、歯科医師含めスタッフ全員が協力し合うことも大切です。特に患者さんの口腔内の経過を見続ける歯科衛生士とは、常に顔を合わせ情報共有をしています。こうして、個々の知識や技術を共有することで、クリニック全体の診療レベルが向上するんです。当院は個人の歯科医院ですので、歯科医師とスタッフの距離が近く、連携も密です。そのため治療が進むスピードが速く、患者さんの通院期間が短くなるのもメリットかと思います。長く勤めている者が多いので、「いつも同じ先生やスタッフさんがいて安心」と、患者さんに喜ばれているのも自慢ですね。

歯を残すため、矯正や移植などあらゆる治療に対応

矯正を希望される患者さんが増えているそうですね。

神山洋介院長、神山美穂先生 なかむら歯科3

【神山院長】ええ。マウスピース型装置を用いた矯正の普及で、若い層の患者も増えていますが、当院では年配の方の診療にも矯正を組み込むことが増えてきました。例えば、歯並びの悪化が原因で虫歯を繰り返してらっしゃる方に、将来的に歯を失うリスクを軽減するため、矯正を提案するようなケースです。特に部分矯正は、全顎矯正よりも費用や時間のハードルが低い分、挑戦しやすいかと思います。
【美穂先生】それに、差し歯を1本入れるにしても、もともと曲がっている歯を、きちんと整えてから処置したほうが、後々長持ちしやすいでしょう。また、幼少期の習慣によって、歯並びが悪くなることもあります。矯正は年齢が高くなるほど難しくなりますので、子どものうちに矯正を始めることをお勧めしています。

長い目で、歯を健康に保つことが大切なんですね。

【美穂先生】そうですね。例えば将来的に入れ歯が合わなくなり硬いものが食べられなくなると、栄養状態が悪化してしまうこともあります。ですから、そうなる前に適切な治療をすることが大切です。
【神山院長】患者さんも、やっぱり自分の歯を残したいですよね。僕らも患者さんの歯を極力残したいという想いで治療しています。僕の専門はインプラント治療ですが、「歯を失ったから入れる」のではなく、残った歯を温存するために最適と判断した場合に提案しています。また、インプラント治療で培った技術を生かして、移植治療にも積極的に取り組んでいますよ。

感染症対策はどうされていますか。

神山洋介院長、神山美穂先生 なかむら歯科4

【美穂先生】2階をメンテナンスや子どもの矯正などに使い、2フロアに分けることで密を避ける工夫をしています。また、治療中の患部はごく少ない細菌でも感染の可能性があります。そのため、治療時の水滴や粉塵を吸い取る口腔外バキュームを導入し、感染症リスクの大幅な軽減に役立てています。さらに、昨今の状況を踏まえて、一般的な空気清浄機の7~10倍の能力があるといわれる医療用のものを増設しました。

歯科医師としての力を高めるために努力を続ける

お二人が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

神山洋介院長、神山美穂先生 なかむら歯科5

【美穂先生】理事長である父が仕事をしている姿や、治療を受けて喜ぶ患者さんを見て育ったので、自然と歯科医師の道をめざしていました。歯科医師になると父に伝えた時、「きちんと技術を身につけなさい」と言われたので、勉強する姿勢はいつまでも持ち続けようと思っています。
【神山院長】医療の道を志したのは、「人の役に立つ仕事に就きたい」という想いがあったからです。また、小さい頃から手先が器用だったので、歯科医師をめざすことにしたんです。妻とは大学生の頃に知り合いました。僕たちは国立の大学で学ばせてもらったので、「習得した知識や技術をきちんと生かして、治療で患者さんに還元するべきだ」と常に考えていました。母校での後進育成や海外での勉強に力を入れているのも、そのためです。

院外活動にも積極的に取り組んでらっしゃいますね。

【神山院長】ええ。過去にはボランティアとして、東南アジアで歯磨き習慣の啓発活動をしたり、理事長の主導でカンボジアへ行ったりしました。開発途上国では「歯磨き」や「手洗い」という概念そのものがないこともあるんです。また、東日本大震災の被災地で歯科診療を行ったこともあります。今後も人と人とのつながりを大切に、歯科医師の立場から社会に貢献していきたいですね。
【美穂先生】私たちは、目の前の患者さんを救うのに、自分に何が足りないかを常に考えているんです。セミナーへの参加や日々の練習を怠らないこと。それが歯科医師としての進化につながると思います。現在の当院があるのは、長きにわたり、多くの方々に支えていただいたからこそ。今後も人と人とのつながりを大切に、私たちにできることで恩返ししていきたいですね。

最後に、今後の抱負をいただけますか?

神山洋介院長、神山美穂先生 なかむら歯科6

【神山院長】これまでいろいろ試したけれど問題が解決しなかったような、困った状態にある患者さんを助けて差し上げたいですね。そのためには口腔の問題をトータルに管理し、きちんと説明できる能力が求められます。専門が分かれていることの多い医師と違い、歯科医師は歯も削ればメスも持つし、薬も処方するし、なんでもやらなくてはいけないと考えているので、歯科医師としての総合力を上げていきたいですね。
【美穂先生】歯科医院を訪れたら、すぐに歯を抜かなくてはいけないわけではありません。治療計画を示されても即断する必要はなく、むしろ、すぐに決められないのは当然です。まずはクリーニングに通って、ゆっくり考えていただければ大丈夫なんです。10年後20年後にどうありたいか。それを患者さんと一緒に考えていけたら、と思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

審美歯科/3万3000円~、インプラント治療/23万円~、歯周組織再生療法/8万8000円~、義歯作製/11万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/25万円~、部分矯正/5万5000円~、歯牙移植/11万円~

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