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吉橋 典章 院長の独自取材記事

歯のクリニック 東京

(中央区/東京駅)

最終更新日:2022/04/12

吉橋典章院長 歯のクリニック 東京 main

東京メトロ銀座線京橋駅から徒歩3分の「歯のクリニック 東京」。以前は「新橋虎ノ門デンタルクリニック」として新橋駅近くで開業していたが、開業から10年たった2019年6月に設備や環境をさらに整え、より高度な治療を求める患者に届けるため、交通の便も良い東京駅近くに移転リニューアルした。先進の設備を整えた院内には、高級感のある雰囲気が漂うが、「環境面はあくまでプラスアルファ」と語るのは院長の吉橋典章先生。引き込まれるような強いまなざしが印象的だ。「当院の強みはこだわり抜いたハイレベルな診療」と言い切る先生に、同院の診療の特長や診療にあたって大切にしていること、患者への思いなどじっくりと話を聞いた。

(取材日2019年8月14日)

天然歯の維持にこだわった精密な治療をめざす

クリニックの特長についてお聞かせいただけますか?

吉橋典章院長 歯のクリニック 東京1

患者さんの希望するどんな治療にも高いレベルで応える――これが私の強みであり、モットーです。ある分野に特化すると、どうしても治療に偏りが出てしまうと思うのです。そうならないように、何でもできる、もっといえば、「得意な治療しかない歯科医師」になろうとこれまで研鑽を積んできました。その結果、当院では根管治療や審美面を重視した補綴治療、歯周病治療、インプラント治療、自家歯牙移植など幅広く対応しており、患者さんがご自身の価値観に合った治療を選択できるようにしています。そしてどの治療においても、知識と技術、豊富な経験を生かした精密な治療をめざしています。

精密な治療とは、どういうものですか?

根管治療を例に挙げましょう。この治療は難易度が高く、歯の内部の汚れが取れていなかったり、空洞が埋まり切ってなかったりすると、やがて歯根内部の状態が悪化してしまうのです。そのため神経を取った後、空洞を徹底的に洗浄し、細菌が繁殖しないように隙間なく薬で埋めることが重要となりますが、当院では歯科用マイクロスコープを用いて口腔内を拡大しながら、取り残しや隙間がないよう細心の注意を払っています。根管治療はすべての治療の土台となるので、ここが不完全だと、どんなに高価なかぶせ物をしても意味がなく、結果的に治療し直すことになってしまいます。お金も時間も無駄ですし、通常歯を失うことになりますので、歯を残すことを第一に考え、じっくり時間をかけて対応しています。

歯を残すことを大事にされているのですね。

吉橋典章院長 歯のクリニック 東京2

当院では天然歯の維持にこだわり、できるだけ抜かない・削らないことを心がけて治療にあたっています。マイクロスコープを活用しているのもそのためです。細かいところまで見えるので適切な診断につながりますし、根管治療や歯石除去など虫歯や歯周病の治療にも役立っています。一方で、歯を残すことが最善ではないと判断した場合は、自家歯牙移植や入れ歯治療、インプラント治療など、一人ひとりに適した方法を選択します。自家歯牙移植を行っている歯科医院はそう多くありませんし、同じ治療法であっても、審美面を重視した補綴も数種類用意しているほか、インプラント治療では骨量の少ない難症例にも対応するなど、選択の幅を広く設けているのが特長です。

患者の価値観に合った治療を提供するために

高級感のある院内ですが、2019年に移転されたのですね。

吉橋典章院長 歯のクリニック 東京3

ホテルのような雰囲気を喜んでいただけたらうれしいですが、売りにしているわけではありません。当院の強みはあくまでこだわり抜いたハイレベルな治療であり、移転したのはそれを実践しやすくするためです。開業以来、徐々に患者さんの信頼を得られるようになり、10年たっても良好な状態を維持できている症例が増えるなど、実績を重ねてきました。こうした実績をさらに重ね、より高度な治療を、求めている方に届けるためには、これまで以上に設備や環境を整えるのがベストだと判断したわけです。遠方から来られる方も増えてきたので、そういう方々も通いやすいようにこの地を選びました。また近年は後進育成にも力を入れており、院内を勉強会の場として活用したいと思ったのも移転理由の一つです。そのため、待合室には研修会用のプロジェクターを設置しています。

やはり、意識の高い患者さんが多いのでしょうか?

自費診療が中心なので、レベルの高いものを求める方が多いですね。「自費診療=高価な材料を使う治療」というイメージがあるかもしれませんが、保険診療との違いは、材質以上に治療にかける知識、技術、理解力だと考えています。ですから、治療前に患者さんには「時間を買ってください」とお話ししているんです。そして治療の必要性を理解し、納得して選択してくださる方に受けていただきたいと思っています。そのため、カウンセリングには力を入れており、その中で根拠に基づいた情報を提供し、患者さんの価値観も大事にしながら、医療者の立場から適切な治療法を提案しています。費用や時間の関係で、患者さんがその中から取捨選択することになっても、治療の選択肢を数多く用意し、それを実践できる技術を身に着けることで、患者さんの望む結果を提供できるようにしたいと考えています。

納得できる治療を提供するために、先生が患者さんに求めていることは?

吉橋典章院長 歯のクリニック 東京4

当院では最初に、治療後も定期的にメンテナンスに通うことができるかどうかを確認しています。というのも、いくら良い治療をしても、メンテナンスをしなければ治療後の状態を保つことは難しいのです。ですから、定期的な管理と、問題が生じたら早期に対応することが欠かせません。それが歯科医療の真髄だと思います。よく「治療の成功率は何%」と報告された論文がありますが、それはメンテナンスをきちんと続けた上での成功率です。そこで、患者さんにはそうした事実も含め、治療を本当の意味で成功に導くためにメンテナンスがいかに大切なものであるかを伝え、通えるかどうかの確認をさせていただいています。できないという方に対しては、残念ながら当院では責任が持つことができないため、治療をお断りすることもあります。

道徳心があるからこそ、研鑽を積み続けていく

診療で先生が大切にしていることを教えてください。

吉橋典章院長 歯のクリニック 東京5

道徳心です。例えば患者さんには気づけない口腔内の虫歯が見えたとき、その治療が高い技術と根気の必要とされる治療だからといって、放っておく歯科医師がいますが、主訴はもちろん、見えない部分を丁寧に治療するのは、私にとって当たり前のこと。そして、それは歯科医師としての力量もさることながら、道徳心によるものだと考えています。また一方で言うまでもないことですが、見える部分、つまり見た目のきれいさも大切です。そのため審美面を重視した治療では、色や形、噛み合わせなど細部にこだわり、患者さん、歯科技工士、私の3者が納得するまで何回も作り直して、より審美性の高い仕上がりをめざしています。患者さんが考えるゴールは一人ひとり異なりますので、治療内容はもちろん期間なども含めて、ご要望に応えられるようにしています。

患者さんの要望に応えるため、どのように研鑽を積まれているのですか?

休日に、意識の高い歯科医師仲間との情報交換の場でもある勉強会やセミナーに参加したりしています。近年歯科の世界は進化するスピードが速いので、あらゆる歯科の分野で研鑽に努めています。特に最近は、新しい材料や機器が次々に開発されているので、アンテナを張って情報を取り入れ必要なものを診療に取り入れたいと思っています。そうして研鑽を積む一方で、若手の歯科医師に向けたセミナーや実習も行っています。移転により院内で開催しやすくなったので、今後も継続して、正しい知識を持って高水準の治療を行える歯科医師を育てていきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

吉橋典章院長 歯のクリニック 東京6

体の健康を考慮した質の高い歯科治療を求めている方には、ぜひいらしていただきたいですね。期待以上のものを提供できるよう、学び続けたいと思っています。患者さんにお願いしたいのは、キャンセルせずに通っていただきたいということ。当院では、頻繁にキャンセルされる場合は私の治療は不可とするなど、一定のルールを設けています。これは、きちんと通ってくださっている方に時間を使いたいと考えているためです。私の動ける時間は限られていますし、その中で若手の教育にも尽力したいので、ご理解いただき、予約時間を守るようにしていただければありがたいですね。真摯に向き合ってくださる患者さんに対しては、全力で応えていきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯科用マイクロスコープを用いた根管治療/18万円~、インプラント治療/40万円~、セラミッククラウン/15万円、マウスピース型装置を用いた矯正/80万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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