全国のドクター9,208人の想いを取材
クリニック・病院 159,001件の情報を掲載(2024年3月19日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 川崎市中原区
  4. 元住吉駅
  5. ライフデンタルクリニック
  6. 富施 博介 院長

富施 博介 院長の独自取材記事

ライフデンタルクリニック

(川崎市中原区/元住吉駅)

最終更新日:2023/05/09

富施博介院長 ライフデンタルクリニック main

東急東横線・元住吉駅から徒歩15分。「ライフデンタルクリニック」は、尻手黒川道路に面し、15台分の駐車スペースが確保された医療モール・メディパーク川崎井田の2階にある。院内は、友人の部屋に遊びに来たような感覚でくつろげる空間。院長の富施博介先生は、虫歯を治すだけでなく、患者に寄り添い、健康的で楽しい生活をサポートできるような診療を心がけていると語る。治療の枠を超え、一人ひとりの魅力を引き出すためのプロデュースとして捉えているのだ。患者自身が少しでも自分の口に対して興味を持ち、美しくあってほしいと願う一方で、常に自らの向上心も刺激し続けている。治療への熱意から、審美についての具体的なアドバイスまで、さまざまな話で口元への興味をかきたててくれた。

(取材日2012年12月10日/情報更新日2023年1月1日)

患者の生活に寄り添い、歯科治療を総合プロデュース

まず、「ライフデンタルクリニック」という院名の由来を教えていただけますか?

富施博介院長 ライフデンタルクリニック1

これまでの歯科治療というのは、虫歯ができたら治療して終わりというような連続性のない“点と点”のつながりでしかなかったと思うんです。もっと生活(ライフ)に密着して、“線”としてのつながりを持って診療していきたいという思いから名前を決めました。単純に治療を提供するだけでなく、なぜ治療をするのかということを患者さんと一緒に考えたり、患者さんのデンタルIQを上げたりすることをメインとしているため、メンテナンスを含め、長いお付き合いの中でトータル的に診させていただきたいと思っているんです。

開院まではどのようなお仕事をされていたのですか?

6年の間、1つの歯科医院に勤めつつ他院にも短期的に勤務する形で、7つの歯科医院を経験しました。都心で自費診療を中心としているところもあれば、地方で保険診療だけを行っているところもありました。何かに特化するのではなく、患者さんに必要な治療を幅広く提供できるような歯科医院を選んで勤めていましたね。その中で学んだのは、患者さんにとって何が必要なのかをしっかり審査・診断できる能力が重要だということ。自分が持っていないスキルであっても、適切なところを紹介できれば、患者さんは良い治療を受けることができます。実際に、信頼のできる知人の先生に紹介したり、矯正専門の先生に来ていただいたりと、なるべく連携をとりながら診療に臨んでいます。私は、自分1人だけが患者さんと向き合う関係ではなく、複数の歯科医師や歯科衛生士がいる中で、コーディネートというか、トータル的なプロデュースをするイメージで仕事をしているんです。

開院にあたってこだわったことなどはありますか?

富施博介院長 ライフデンタルクリニック2

いかにも歯科医院っぽくないイメージをめざしました。もう少し生活に密着した感じで、患者さんが気楽に足を運べる場所にしたいと考えたんです。歯科医院に行く=痛いというような先入観を少しでもなくし、リラックスできるように、床なども落ち着いた色合いにしました。まるで友人の家に遊びに来たような感覚を持っていただけたらと思っています。場所としては、駅へのアクセスよりは、なるべく敷地を広くとれるところを選びました。カウンセリングルームを設けたり、患者さんとじっくりお話ができるような環境を考えると、現在のようなある程度の広さが欲しかったんです。独立したキッズルームも造ることができ、子どものいる患者さんなどは、それを目当てにして、ご自分の治療をしにいらっしゃる方も多いんですよ。

患者のモチベーションを上げる“4つのこだわり”

先生は、“4つのこだわり”というものを提唱されていますが、詳しく教えていただけますか?

富施博介院長 ライフデンタルクリニック3

はい。まず1つ目は「総合的な治療」。特定の分野に偏ることなく、さまざまな治療法を提示して患者さんに選んでいただき、その希望するものをすべて受けられるようにするという意味です。例えば、歯が1本なくなってしまった場合、入れ歯だけでなく、インプラントやブリッジなど、すべての治療法について説明をしています。また、治療だけでなく、その後のメンテナンスも含めてしっかり提供していくという意味でも、総合的でありたいと考えています。2つ目は「虫歯にならないような治療」。簡単に言うと、予防を重視するということです。虫歯や歯周病を治すだけでなく、どうすれば再び病気にならないか常に考えています。

3つ、4つ目についてはいかがでしょう。

3つ目は「十分なインフォームドコンセント」。これを実現するため、当院では詳細な治療計画書を作成しています。自分の口がどういう治療をされているのか、今後、どういうことに気をつけなければいけないのか、患者さんにしっかり理解していただくためのものです。いつまで通うかわからないと、なるべく回数を少なくしてほしいと訴える患者さんは多いんですが、「ここが虫歯だから、こういう治療が必要です」と説明すると、患者さんのほうでも納得していただいています。最後は「ライフステージに合わせた提案」。年齢や生活背景に合わせた提案を意識しているということです。例えば若い方に対しては、虫歯があったとしても、なるべく歯磨きや予防を頑張ってもらうことによって、削らずに天然の歯を残すということを提案することもあります。一方、ご年配の方であれば、お手入れのしやすいように積極的に治療を提案することもあるわけです。

印象に残る患者さんとのエピソードはありますか?

富施博介院長 ライフデンタルクリニック4

以前、治療を始める前のコンサルタントの段階でちょっとすれ違いのあった患者さんから、「歯医者なんて信頼していない」と言われてしまったことがありました。とても悔しく、より信頼される仕事をしなくてはと強く思うきっかけになりましたね。一方で、患者さんに治療についての説明をしたり、治療計画書を渡したりする際に、「ほかではこんなに説明してくれなかった」と言ってもらえるのはうれしいです。治療の前まではあまり関心の高くなかった人が、渡した資料を次の診療の時にも持ってきてくれて、「ここがちょっとわからないので、詳しく教えてほしい」と、治すことに対して前向きになってくれると、大きな喜びを感じます。

患者の希望や年齢に合わせ、個々の魅力を引き出す演出

先生が歯科医師をめざしたのはなぜですか?

富施博介院長 ライフデンタルクリニック5

最初歯科医師になるという意識が高くなかったんですが、病院実習の中で私の指導担当だった先生の患者さんが、私に対して「あの先生に診てもらって、本当に助かっている」と言ったことがありました。その患者さんは、私もこういう先生のようになりなさいという意味で言ってくれたのかもしれません。とても穏やかで人格の優れた先生で、私も憧れるようになり、そこから歯科に対する熱意が上がっていきました。その後も、恩師から「歯科医師は歯だけを診るのではなく、人間というものを診ていくべきである」と教えていただいた経験や、歯を1本治すことで患者さんの長生きにつながったり、コンプレックスを解消し得るんだという実感が、今の熱意につながっていると感じます。

患者さんへの接し方で心がけていることなどはありますか?

富施博介院長 ライフデンタルクリニック6

患者さんと歯科医師の立ち位置は、あくまでも50:50だと思っています。私は、対等な立場から、可能な限りの提案をし、患者さんが選んだ治療法に対して全力で向かうというスタンスです。患者さんの価値観によって治療は変わってきますね。美しさを求めるのか、機能を求めるのか、健康を求めるのかによって違ってくるんです。当院では、患者さんにインタビューさせていただき、治療費や治療期間も含めて、どんなところを優先するのか確認した上で治療に入っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

30〜40歳代は、審美的な悩みがあっても、こうしたら良くなるという方法を知らない方が意外に多いと思います。虫歯などで受診した際に、「この歯をちょっとこうしたほうが良いかもね」と話すと、「実は、前から気になっていた」と答える方が多いんです。唇の形なども含め、口周りや顎に関しては歯科の領域なんですよ。唇のゆがみは歯並びの悪さが原因であることがあるのです。私は、審美に関しても、単なる治療という枠を超えて、患者さんをプロデュースするような感覚で臨んでいます。鏡を見て何か気になることがあれば、まず相談に来てみていただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/40万8000円~、歯列矯正/66万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/28万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

Access