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下北沢駅 (世田谷区) / イヌ、ネコ
下北沢動物病院 片山俊樹院長 特別取材3 (イヌ他/世田谷区/下北沢駅)
どんな些細な不安でも気軽に相談してほしい
―プライベートはどのようにお過ごしですか?
休日は家族で過ごすことが多いですね。3人の子供達はディズニーランドが大好きなので、よく行きますよ(笑)。テレビも子供ものが多く、得意ですよ。世間ずれしがちですけどね。シャキーンって言う朝の子供番組の「いっしょにいるから」と言う曲、良いっすね!40歳を迎えてから健康に目覚めました。30代半ばから徐々に太りだして、完全に肥満でした。自分の身体の管理もできない先生に「肥満は様々な病気もとだよ」な〜んて言われても説得力がないですものね。妻や娘達にも注意される始末で。「何だったら続けれるかな?」と考えた時、大学までやっていた柔道を再び始めてみようと思いました。精力善用、自他共栄、正義感や責任感、そういった心構えを根付かしてくれたのが柔道であり、再開した今も楽しく続けています。食事とカロリー消費を考えるようにし、体重はピークの時より15キロ以上減りました。
―学生の見学、研修を受け入れているのですね。
現場で何が必要なのかを経験してもらいたくて。私自身もそうやって、たくさんの諸先輩方から多くのことを学ばせてもらいました。就職したらその病院のことしか学べないでしょ。一つの医院だけで通用する常識が全てではないんです。どの病院にも病めるペット達と病気の軽い重いに係わらず我が子のように心配を抱えた飼い主さんが来られます。様々な診察の中、楽観過ぎることを語るべきではなく、また過剰な心配も希望が見えず辛くなるだけ。飼い主さんへ、等身大を伝えることと、case by caseの配慮が大切です。また学校の成績や勉強も大事ですが、どのように良い治療に繋げていくかがとても大切です。このような現場でないと実感できないことを、真剣に動物医療を考えている獣医師、看護師、トリマーを目指す学生さん達に、どんどん研修してもらいたいと思ってます。いくつもの病院を見て現場を知り、いろんなことに目を向けて吸収して欲しいですね。やる気のある子には発破かけますので、がんばって立派になってほしいです。
―先生の診療スタンスは?
町医者である以上ワンマンでは日々様々な疾患の対応には限界があります。チーム医療という言葉を使いますが、スポーツととても似ているんです。個々人がそれぞれに向上を目指して日々修行し、必要なタイミング時には直ちにベクトルの向きが揃い、少人数でも何倍もの立派な医療が行えるチームを実践しています。僕はスタッフであるチームメイトにはかなり恵まれていますね!(笑)病めるペット達はどの子も辛さからの改善を、どの飼い主さんも悩みからの解放を願っていることを、私達が一番よく知っています。その子その子にとって何が必要であるかは全てcase by case。しっかり現状を伺いながらより良き方向をアドバイスしたいですね。また、難病にも町医者の限界があります。ペット達は、飼い主さんと我々ホームドクターそしてセカンドオピニオンとして相談や紹介出来る大学病院、これら三角形の中心に位置すると、難病からさえも守りやすいですよ。
―飼い主さんへのアドバイスをお聞かせください。
動物達は本能で生きてゆくということをずっと知っておいて欲しいのです。我々人間であれば知識や学習に長けていますので、小さな自覚症状が少し続いただけで心配になり、直ぐに安静に努めたり家族に打ち明けたり医師に相談したり、早期発見・早期治療は充分に可能です。人間以外の動物達は言葉で表現できない上に、体調の異変を出来る限り隠そうと努力します。弱みを見せないようにして敵から身を守るための本能なのでしょう。食欲不振が続いたり、元気が少し落ちてショボンとしたりなど、我々が気付けるような不調のサインを示す頃はもう我慢の限界、思った以上に病気が進行していることも少なくありません。「鼻が濡れているからまだ大丈夫…」「猫は吐いて治すらしいわよ、傷だって舐めて治すのよ…」「びっこ引いてるけど散歩行ったら走ってるから大丈夫だろう…」などといった話を耳にしたことがあるかもしれませんが、鼻で判断されてはたまったものではないでしょう。吐いて病気を治しているのでは無く、それこそが症状なのです。しつこく舐め続けている部位は崩れて皮膚炎が酷くなる前触れです。また動物達はかなりの痛みでないとびっこを引いてくれませんし、散歩中は嬉くなって平気な顔で走ったりします。まずは安静が第一ですね。日本には独特の間違った情報や常識がまだまだ根付いているようです。身体も心も我々人間と一緒、動物達はそんなに強くも簡単でもありません。どんな重症の病気とも戦いますが、我々が勧めるのは重症化させないこと。そして辛くなる前の簡単に改善できるうちにサッと治すこと。欲を言えば病気も怪我も事故も出来るだけ起こさせないにこしたことありません。最新医療や高度医療も大切ですが、その前にもっと大切なことが「病気や事故になりにくいように飼う知識」これが一番だと思います。飼い方の知識、すなわち生活環境・生活習慣こそが本来の予防医学じゃあないかな。もっとも簡単な方法は、近くで信頼できる担当医にどんな些細な不安でも聞いちゃうことですね!
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